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-40- 溜め息

 気持が切なく、(わび)しいときに出る吐息が溜め息である。フゥ~とかハァ~とか出す溜め息は身体の疲れで出る吐息ではない。心が疲れているのである。♪桃色吐息♪とかいう有名曲もあったように思うが、そんな吐息とは違い、ぅぅぅ…となる侘しい吐息は、誰も分かってくれないだろう。お大事に…である。^^

 猪川は猪突猛進に彼女にアタックしたが、見事に撃沈し、『すいません…』と言われてしまった。そして一日が経ち、少し気持も落ち着いたものの、それでも時折り溜め息混じりの吐息が出た。

「猪さん、元気がありませんね。どうされました…」

「いや、なんでもない…」

 後輩の野豚に声をかけられ、猪川は軽く暈した。ところが、野豚は、その情報を猪川の彼女の友人から入手していた。本当は、ニヤけて(たず)ねるところだったが、そこはグッ! と我慢して、真顔で訊ねたのである。バツが悪い猪川は、デスクを立つとトイレへ向かった。トイレで用を足しながら出るのは侘しい溜め息ばかりだった。

 猪川さん、またいい女性に巡り合いますよ。溜め息を吐くほど深くお考えにならず、軽く人生は行きましょう。私など振られっぱなしで降られ雨のこの年です。^^


                   完

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