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-3- 燃料

 -1-、-2-に続き第三弾の燃料である。ここ最近、灯油、ガソリンと異常高値を呼び、政府が補助金を業者に出すなどの緩和措置がなされているが、なんとも(わび)しい事態である。私などは年金暮らしで通勤の要はないが、日々、車通勤されておられる方々には通勤費の嵩みをお見舞い申し上げねばならないだろう。まあ、病気のお見舞いでないだけがせめてもの慰めに違いないのだが…。^^

「コレ、十一月まで使えますんで…」

「!? ああ、どうも…」

 とあるガソリン・スタンドでセルフ・ガソリンを入れていた手羽崎は、急に声をかけられ、バタバタと羽根を広げるように返事して値引きチケットを受け取った。よくよく考えれば、入れるガソリン価格を下げりゃいいじゃないか…とも思えたが、まあ、こんな方法もアリか…と考え直して頷いた。

『なぜ、急に原油価格が高騰したのか、検索して調べてみよう…』

 手羽崎は、どうでもいいことを、さも政府高官にでもなったような気分で侘しく考えた。

 家に帰った手羽崎は、さっそくパソコンを開いた。

『なるほど…原油の産油国の諸事情か…。俺の諸事情も考えてもらいたいもんだ…』

 手羽崎は餌を(つつ)くように熱々の美味そうなトーストを齧り、淹れたコーヒーを飲みながら侘しく思った。

 まあ、勝手に思えばいい訳だが、値上げは国民の生活を直撃し、侘しい思いにさせますから、余り歓迎できるお話ではありません。^^


                  完

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