表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/100

-28- 貧富の差

 貧乏者と大金持ちは紙一重で、貧しいからと(わび)しく考える必要はなさそうだ。貧しい結果、幸せになるケースもあり、豊かなばかりに、不幸に陥るケースも生じるのである。世の中は、そう甘くは出来ていないのだ。^^

 芋山は美味そうなホクホクした蒸し芋顔で確定申告を終え、税務署を出た。芋山家は課税対象額が課税額より少なく、住民税非課税世帯として毎年、役所に認められていた。一方の猪村家は数億の年間所得があり、毎年、課税額にビクつきながら申告期を迎えていた。そして今年もかなりの課税額を支払わねばならないだろう…と足取り重く侘しい顔で税務署を出た。

「やあ、お久しぶりです。猪村さんじゃないですかっ!」

「ああ、芋山さんでしたか…」

 知り合いの芋山に背後から明るい声をかけられた猪村は、思わず振り返り、暗く侘しい声で返した。

「猪村さんとこはいいですな、お金に不自由されなくて…。私の家なんか火の車ですよ、ははは…」

「火の車ですか? いいですなぁ。私の家は水の中ですよ」

「備中、高松城ですな。水攻めされてますか…」

「ええ、高い税金に…」

 それを聞いた芋山は貧しくてよかった…と、しみじみ思った。

 豊かだから必ず幸せになれるという保証はなく、返って不幸になる場合もあり、貧富の差をそう侘しく思う必要はない訳です。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ