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-24- 落とす

 持って出た物を落とすことで(わび)しい気分になる。年を重ね、ウッカリミスが増せば余計に侘しくなる。^^

 徳津は買い物をしよう…と持って出たアル物を落としてしまった。どうでもいい物ならいいが、モノは預金のカードだったから徳津の侘しい思いは尋常ではなかった。だが、落としてしまったものは仕方がない。場所の特定が出来ればいいのだが、特定出来ないのだから、どぉ~しようもない。^^ 自分が自分を怒れば益々、侘しくなる徳津だった。

「あの…通帳のカードを落としたんですが…」

 体裁を構ってる場合ではない…と決断し、徳津は金融機関の窓口で相談した。すると、「届いてます…」と、すぐに返事があった。別の金融機関に通帳を鞄から出して預金したとき、不注意にも落としたようだった。その金融機関から届け出た金融機関に届けられたらしい。そのとき徳津は、人は一人で生きている訳ではないことを改めて知らされた。

『世の中、持ちつ持たれつ・・なんだな…』

 その日以降、徳津は今まで以上、自分の所作に注意するようにしている。

 落とすと侘しい気分になりがちですが、その対応を済ますことで、心が一つ前進する・・ということでしょう。落として侘しい気分になるのも、(あなが)ち悪いことばかりではないようです。^^


                   完

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