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-22- 最善の策
侘しいときは、その気分を一新するのが最善の策だ。そのためには、ウジウジ…と考えない方がいい。人によって、その最善の策は異なるが、したいことをするというのが最善の策となる。
宮木は落ち込んでいた。このままでは気鬱の病になってしまう…と案じた宮木は突然、旅に出ることにした。旅に出るといっても、何も楽しんでこよう…と思い描いた訳ではなかった。かつて、遠隔地へ行きたかった目的が宮木にあったのである。
『行くか…』
思いつくと宮木の動きは早かった。早朝、準備もそこそこに家を出ると列車に飛び乗っていた。駅で訊ねると、切符は乗ってからでも買えますから…と言われたのである。そして、目的の地へ宮木はひたすら接近した。そして、その地に着いた宮木は目的を果たして満足したのか、楽しみもせず、すぐに自宅へ取って返した。世に言う羽柴筑前守の中国の大返しならぬ、世に言わない宮木の大返しだった。^^
侘しい気分を一掃する最善の策は、したいことをすることのようです。^^
完




