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深夜の至福の時

作者: 庵樹

子供の頃、好きだったお菓子作りを、また15年振りに始めた

最近、私は、15年振り位に、お菓子作りを始めた。それはまた、あの頃と同じ様な時間が、私に巡って来ている事を告げているのかも知れない。 ここ最近、手に取らなかった、バニラエッセンスやゼラチン、ペパーミント、ベーキングパウダー等を買い集め、バスタイムが終わり、テレビの電源が消され、皆が寝静まった時間に、こっそりと好きなメロディー♪をかけ、深夜の自由時間には、何ともいえぬ良い香りをくれる珈琲を煎れて、其を一口飲んでから、流しの上の棚を開け、少し背伸びをして計量器を出す。ここから私の、誰にも邪魔をされない、至福の時間が始まる 今夜、どんなお菓子を作るろうか?と選ぶ基準として、やはり、食べてくれる人の驚きと感動…明くる朝、できたデザートをお披露目する時、その顔を見せてくれるアイテムを用意する。 10年振りに、生クリームやメレンゲを泡立て器で作り、粉の1gのメモリを見て、下準備としてケーキ型にバター等を塗ったりしてみると、今でさえ、かなり労力を使い、例え、好きであっても、お菓子作りには手間がかかるな…と思う。其を、あの頃の私も、毎日の楽しみのようにやっていたのかと思うと、自分で言うのもなんだが、幼きの頃の自分にも、驚きがある。…きっと、今の私と一緒で、皆の顔から、サプライズと笑顔が出るのを見るのが、好きだったのだろうと思う。 スイーツ作りが好きな人達には、どうやら一定の方程式のようなものがあるのかも知れない。『食事の後の片づけられたテーブルの上に、恰かも家事の合間にサラッと作り上げたかのような綺麗なスイーツを出した時、それを見た食べてくれる人の表情の変化と、笑顔を見たいから』だと……


ブリッコ、親の自慢の優等生だった時代… 真っ赤な口紅&ハイヒールで、クラスで一番の不良だった頃… 反対されながらも目指す道を押し通し、四年間、男を絶っていた時代… そして、二回り以上も歳の離れた可愛い僕と暮らす今…

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