発見
大型船とはいえ、船の中のスペースは限られている。すぐにお目当ての物は見つかった。
「ミリア、メビウス、女性達の状態を確認してくれ。僕は周囲を警戒している」
レグルスは顔を赤くしながら目を外らした。
拐われた女性達は大きな檻に裸で入れられていたからだ。
「すまない。女性の仲間を連れてきてくれ。それと服か身体を隠せる大きな布なども用意して欲しい」
「はっ!了解しました!」
神剣で檻を斬るとミリアは手際よく拐われた女性達を見ていった。
ほとんどが目が虚ろで膝を抱えて座っている状態だった。
「妙だね。傀儡師のネットが死んで、暗示が解けたはずだがね?」
メビウスは手を口に当てながら考えていた。
「メビウスさん、わかりました。薬を使われてます」
「なるほど。胸糞悪いわね。それで大丈夫そうなの?」
メビウスの問いかけに回復魔法を掛けながらミリアは症状を確認していく。それを見ながらレグルスはここはミリアに任せて大丈夫だなと思い、各部屋のドアを開けていった。
「妙だな。誰もいない?どういう事だ?」
普通は乗組員が多少はいるはずだが?
船の前には見張りが二人居たが、他の仲間達はどこに行ったのだろうか?
レグルスも思案にふけっていると、外が騒がしくなった。
「なんだ?」
ドカドカドカッ!
「レグルス様!大変です!インペリアルの騎士団が現れて攻撃してきました!」
!?
「すぐに行く!」
この場をミリアとメビウス、数人の女性メンバーに任せて急いで外にでた。
「おいおい………何処から現れた?」
レグルス達は早馬で150騎できた。
しかしインペリアルの騎士団と思われる敵はゆうに千人を超えていた。
「レグルス様!」
「状況を!」
飛び込んできた部下に状況の説明を求めた。
「はっ!反対側の船を捜索しようとした所、街の方からと、中級の船からどんどん騎士達が現れて、あっという間に囲まれました!」
これは誘い込まれたと言うことか?
しかし、ネットが死んですぐに駆け付けたのにこんな準備ができるのか?
いや、別の潜伏している敵の仲間が、何かしらの手段で連絡した?
はっ!?
そうだ。僕達はネットを倒した後、暗示が解けたか事故処理を行っていた。数時間の誤差はある。
レグルスは舌打ちをして、すぐに船を降りた。
「慌てるな!道幅は狭い!陣形を整えろっ!時間は僕が稼ぐ!」
レグルスは飛び出すと、すでに戦闘が始まっていた前に出て敵を斬り伏せた。
敵の注意がレグルスに集中する中、部下達はすぐ後ろで陣形を整えるのだった。




