怒り
ウオォォォォォォォオオオオ!!!!!!
街全体が震えるほどの雄叫びが響いた。
「我々の同胞は我々が救い出す!そしてこの誘拐の黒幕達に地獄を見せてやるぞっ!!!」
怒りで落ち込んできた気持ちを奮い立たせる。
「勇者殿の言う通りだ!仲間を糾弾するのは後だ!今は拐われた仲間を救い出す!」
再度雄叫びが轟いた。
ドドドドッ!!!
砂煙を上げながら数百の騎馬が東へと走って行った。
「昼前にはたどり着く!街に入ったらすぐに港に直行するぞ!」
「「了解!!!」」
街道を走り、予想より早くたどり着く事ができた。
『エルフと獣人族を合わせれば千人近い人数が拐われている。毎回運んでいるのか、ある程度集まってからまとめて運んでいるのか………』
後者であれば最近拐われた女性数十人は助けれるだろうが………
レグルスも全ての人数を助けられるとは思っていないが、1人でも多くの拐われた人達を助けたいとも思っていた。
港町にたどり着くと、行き交う人々を掻き分けながら馬を走らせた。
「おいおい!なんだよ!?」
「敵襲なの!?」
突然の大規模な騎馬が街中を走らせる様子に港町はパニックになった。
「れ、レグルス君!大丈夫なの!?」
「問題ない!後で追ってくるエルミアとフェンリーに弁解してもらうさ」
「クククッ、レグルス殿も言うようになったな」
面白そうにメビウスは笑った。
港に到着すると、数十隻の大小の船が停泊していた。
「左右の大型船からから積荷を検める!端の方が人を隠して積むのに適しているからだ。中小の船舶は後回しだ!拐った人々を積むには大型船の方が隠し易い!」
レグルス達は二手に別れて突撃した。
「な、なんだテメェらは!!!」
ガラの悪い船員?らが行く手を阻んだ。
「我々は神炎騎士団!中央都市の族長、エルミアとフェンリー殿の許可を得ている!緊急の荷を検めさせてもらう!邪魔をするなら捕縛するぞ!」
!?
「他国のやつがなんの権限を持って言ってやがる!この船はインペリアル大国所属の商船だ!お前達が勝手に荷を調べる権限はねぇんだよっ!」
「そうだ!この商船は王族の認可を受けている由緒正しき商船である!無礼を働ければ戦争の火種になると知れっ!!!」
キュピッーーーーーン!!!!!
レグルスは視線を送った。
多分ビンゴだっ!
レグルスは素早く片方に当て身を打込み昏倒させた。
「ななななっ!!!?」
「ふっ、情報感謝する!」
驚いているもう片方も昏倒させると船に乗り込んだ。
船の上には誰もいなく、中に入る前に部下に言った。
「船の中は狭い。少数で入る。他の者は外で見張っていてくれ。なにかあればすぐに知らせてくれ」
「はっ!了解しました!」
部下にそういうと探索を始めた。




