情報交換②
メビウスは言葉を区切って続けた。
「魔法の呪文で姿を消すものは確かにあるのだよ。だけど、匂いまで消せないので獣人の嗅覚を隠せるものではない」
「なるほど。ならスキルの線で考えた方がいいな。恐らく隠蔽の魔法及びスキルを持つものが2人以上誘拐犯にいると思った方が良さそうだ」
レグルスの言葉にフェンリーが尋ねた。
「どういう事だ?どうしてそんな事がわかる?」
レグルスはエルフのエルミアからの情報を伝えた。
「エルフが未然に防いだ人物は、自身で外に出たと言っていた。意識が混濁している状態で。それを踏まえるなら、日中に何かしらの術を仕掛けており、夜になると自身で目的地へ来るように仕向けている。更に、そこで姿と匂いを消す魔法及びスキルを使って拐っていると推測される」
フェンリーは驚いた顔でレグルスを見た。
ミリアとメビウスはいつもの事だとため息を付いた。
「どうしてこの断片的な情報でそこまで行き着く事ができるのだ!?」
デスヨネー!
ミリアとメビウスの心が1つになった瞬間であった。
「いや、ここまで情報があれば当然だろう?それに、まだ問題が全然解決していない。僕達もまだ街に来たばかりで詳しい調査はまだなんだ。当面は、男女のペアを作り女性が勝手に何処かに行かないよう監視するしかないですね」
この意見にフェンリーも頷いた。
「ああ、わかったわ。警備には男女でペアを組んで対処しよう」
「この誘拐事件には神炎騎士団も全面協力するよ。ただし、エルフと獣人の対立には中立を貫かせてもらうが」
「それでいい。中立の立場の者が調査に加わって貰った方が助かる」
フェンリーとレグルスは力強く握手を交わした。
グゥ~
ちょうどミリアのお腹が鳴った。
「あぅ~」
顔を真っ赤にするミリアにフェンリーは笑いながら言った。
「ちょうど最初に入った隣の部屋に料理が運ばれたようだ。食べていくと良い。私の奢りだ」
やったーーー!!!!
ミリアとメビウスは喜び移動した。
「フェンリーさん、女神の言葉は信じているんですか?」
「当然だ。そもそも女神の使徒であるレグルス殿が女神様の言葉を疑うのか?」
レグルスは言葉を濁して移動した。
その声が本当に女神様だったのか?と心に留めて。
流石に高級レストランだけあって料理は美味しかった。
レグルス達は満足して帰宅したのだった。
そして、帰宅したレグルスは【とある人物】を呼び出した。




