忙しい日々
ナニワを占領した神炎騎士団はリーガル傭兵団とブレイク傭兵団を正式にナニワの正規兵として雇い、大規模な軍事施設を郊外に建設する事にした。
正規兵になったからは、多少の言葉使いはともかく、正式な騎士団のルールを作り、守らせる事を団長達に通達した。
「しばらくはテント暮らしのままか~」
「まぁ、そう言うな。何万もの泊まれる施設はナニワにはないからな」
傭兵達の声は明るかった。
ジャンヌは小規模な傭兵団で使えそうな奴らをスカウトするようリード達に命じて、最大3万の兵力を集めるよう伝達した。
正直、神炎騎士団は一部を残して西側の治安維持の為に戻らなければならないからである。
そして、現時点では3万が、資金と食料的に維持できる限界でもあったからだ。
ナニワの周囲は、平原が広がっており、その空いている土地を平治は傭兵達に耕してもらい、食料の生産をしてもらう予定である。
その内、そこに街を作り、傭兵団専用の街として、怪我で戦えなくなった者達を住まわせる計画である。
この計画が、リード達の心を動かしたのだ。
傭兵とは余程腕が立つか、運が良くなければ続けていくことは難しいのだ。
帰れる場所を作る。
長年、傭兵達が夢見た単純ではあるが、権力者達が誰もやらなかった事をジャンヌは行動で示したのである。
ジャンヌは一度戻り、聖王としての業務をしなければならなかった。しかし、今後の行動はナニワが大陸の中心と言う事もあり、聖王国で執政官を任命し、ジャンヌはナニワへ移住する事になる。
今の聖王国は前聖王に冷遇され、地方に飛ばされた者達を呼び戻し、まともな行政を行いつつある。不正に目を光らせる業務の騎士団も置いており、余程の事がない限り問題は無さそうである。
まぁ、トップであるジャンヌが長期に渡り国を空けるのは余り良くないのであるが、元々、騎士団長であり、評判の悪かった聖王に対等に意見をしていた民に人気のある人物な為に、民衆も納得していた。
しばらくジャンヌがナニワを離れる事で、他国の進軍があるかと気を張っていたが、ナニワが長年行っていた不正や、戦乱を引き起こしていた証拠を各国に送り付けた事で、『知っていた者』と『知らなかった者』でイザコザが多発し、ナニワへ進軍するどころでは無くなった。
この期間を利用して、ジャンヌ達は内政へと力を入れて、1年の月日が流れるのだった。




