聖王の切札!
両陣営の前線がぶつかった!
ワッーーーー!!!!!
ワッーーーー!!!!!
不安を大声で隠そうと、叫びながら突撃する兵士達。ジャンヌ達の神炎騎士団の前線部隊は長い槍を持ち、隊列を組んで突撃した。
しかし、聖王の軍は無理矢理徴兵された民兵であり、装備も余り物を渡されただけで、剣だったり、槍だったりとまちまちだった。
最初のぶつかり合いで、聖王の軍勢がバタバタと倒れ、神炎騎士団は一歩一歩、確実に前に進んでいった。
「おのれっ!何をしているのじゃ!神炎騎士団を討ち倒すのじゃ!!!」
戦の事をほとんど何も知らない聖王が激を飛ばすが、元々士気も低かった民兵が投降するのに、時間は掛からなかった。
「聖王様!マズイですぞっ!?」
ザルバ枢機卿も不安になり取り乱した。
「フンッ、所詮は肉壁よ。いくら死のうが関係ないわい。我が精鋭の騎士団は健在じゃ」
聖王は民兵を前線にだし、後方に精鋭騎士団を配備していた。
そして前線が崩れ、神炎騎士団が突撃を敢行しようとした時、それは起こった。
ゴゴゴゴッ!!!!
ゴゴゴゴッ!!!!!!
「な、なんだ!?」
大きな地響きが起こり、両陣営は動きを止めて周囲を見渡した。
「おいおいおいっ!!!!!」
「マジかよっ!!!!!」
王城の大きな正門の左右に鎮座していた20メートルはある大きな女神像が二体動き出したのだった。
「カカカカッ!!!みたか!これぞ歴代の聖王のみに口伝される動く女神像じゃ!」
両手を開いて高らかに自慢する聖王がいた。
「この女神像が審判を下すじゃろう!!!」
最初はゆっくり動いていた女神像だったが、完全に立ち上がり、一歩前に歩くとそのまま神炎騎士団に向かっていった。
「に、逃げろーーーーーー!!!!」
女神像は、足元に味方がいようが関係なく、踏み潰しながら進撃した。
「あれ女神様とは哀れだな」
「そうですね。あれが女神様なんて信じられませんよ」
ジャンヌはすぐに指示を出した。
「前線の兵達は下がれ!これより、女神像は少数精鋭で対応する!」
ジャンヌはメビウスに命じた。
「まずは一体でいい。魔法で破壊しろ!」
「はいはい、うちの団長様は人使いが荒いねぇ~」
いつも通り軽口を叩きながら呪文を詠唱した。
「破壊をメインにした爆裂呪文だ!喰らいなっ!ブラスト・ボム!!!!」
黒い火球が女神像に飛んで行くと、大きな爆発音が響いた。
ドッーーーーーーン!!!!!!
パラパラッ
パラパラッ
「まっ、こんなもんでしょう♪」
メビウスはどや顔で振り向いたが───




