王都攻略!
明らかに城門の上にいる弓隊は人間であった。
最初は死霊騎士かもと思ったが、兜を被っていない兵が多くいて、遠目でもしっかりと見えたのだ。
「城壁にいる弓隊は厄介だな。どう攻略する?」
今や神炎騎士団の一角を担う将軍の位にいるバルドが言った。
「手は考えてある。いつも通りメビウスの魔法で城門を破壊する」
「団長殿、それは構わないが、あれだけの城門だ。私1人では間近で撃っても破れるかわからないのだが?それと、それだけ近付くのは危険だ」
メビウスの意見はもっともだった。
「前と同じ作戦でいく。ファランクスでメビウスを囲い、間近で魔法を放つ。ファランクスの中にはレグルスも同行させ、魔法で壊れなかった場合は神剣で城門を斬ってもらう」
なるほどね。
確かにいつも通りの戦法だな。
「確かにそれなら可能ですね。城門が破壊されると同時に、軍を進軍させ弓隊で牽制しつつ、歩兵を突入させる訳です」
ジャンヌは頷いた。
「問題は、敵が城門の後ろに兵を置いているのか、城に兵力を集中しているのかだ。万が一、城門が開いた時に、市民が武器を持って待ち構えている場合は、1度引いてこの平地で応戦する」
ジャンヌの方針に質問が上がった。
「しかし、それではジリ貧では?相手の方が数が多いのですよ?」
「それは百も承知だ。主力の兵力で守備に周り、精鋭部隊で迂回して突入する予定だ。正直、今回も敵の司令官…………邪神の使徒を叩けば勝ちだ!無用な犠牲は最小限に抑える」
ジャンヌの言葉は各司令官に伝わり、すぐに動けるように準備に取り掛かった。
今回は城内戦を想定している為、騎馬隊は後方に待機している。万が一でも後ろから敵の援軍が来ても対応できるように配置してある。
慌ただしく軍が動き、メビウスとレグルスもファランクスの配置に着いた。
「よろしく頼むよレグルス殿」
「はいはい、お任せあれお姫様」
軽口叩きながら行動開始の合図を待った。
ボーン!
ボーン!
開始の合図が鳴った。
「よし!行くぞっ!!!」
重装備の歩兵に囲まれてゆっくりと城門へ進んだ。城壁から多くの弓矢が飛んできたが、大盾に防がれた。
「ひぃ!生きた心地がしないな」
メビウスが顔色を悪くしながら呟いた。
「大丈夫。君は僕が守るから」
キランッと、歯を輝かせてくさいセリフを言ったレグルスにメビウスは吹き出すのだった。




