対策
レグルスはジャンヌ団長に急いで報告した。
「なるほど。確かにそれが事実ならかなり不味いな」
ジャンヌはこの情報を元に、インペリアル国の広範囲に斥候を放った。
「取り敢えず、街での食料調達は金銭でするとして、これを好機ととらえましょう」
「どういうことだ?万が一でも、敵の合図1つで、市民が死兵となって襲ってくるかも知れないのにか?」
ジャンヌは思案するよう聞き返した。
「恐らく敵は王都にいるはずです。この道筋に毎回、指揮官を置くとは考えずらいのです。それは邪神の使徒であるブラッド・サクリファイスのメンバーが数えるほどしかいないからです」
レグルスの言葉にようやくジャンヌも腑に落ちた様子だった。
「なるほど。敵が民を使って襲ってくるとすれば1番住んでいる人数の多い王都と言う訳だな。といえ、洗脳状態にある民の街に泊まる訳にも行かぬと言う訳だな」
なので金銭で兵站を購入して、街を素通りすると言う訳だ。
ジャンヌはすぐにレグルスの案を採用し、全軍に通達した。
「団長、もし民が襲ってきたらどうすればいいでしょうか?」
「洗脳状態の市民がどれだけ動けるかだな。できる限り無力化して、手が付けられない場合は、躊躇わず殺せ。私は他国の民より、仲間であるお前達が大事だ。責任は私が取る!」
きっぱりと言い放ったジャンヌに安心する兵達であった。
そして、街道の街を素通りし、金銭で買えるだけ食料を買い込んだ。わざわざ買わなくても十分に兵站は足りる分はあるのだが、次にいつ補給できるかわからないため、補充した感じだ。
レグルス達はさらに数日掛けて進軍し、ついにインペリアル大国の王都に迫った。
「ついにここまで来ましたね。ここまで特に邪魔ありませんでしたが……………」
「ああ、兵力をここに集結させていた様だな」
大きな城門が見えており、その上の城壁には多くの弓隊の姿が見えた。
「討って出ずに王都に閉じ籠もるとは、城下を戦乱の場にするつもりか?」
「でしょうね。邪神の使徒の目的は多くの骸と怨念と言った負の遺物でしょうから」
余りに今までとは違う相手に気を引き締めるレグルス達だった。
レグルス達は城門の前に隊列を組み、どう攻略するのか話し合った。




