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☆レグルス戦記☆  作者: naturalsoft


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フェンリーのスキル

リタは下がっていく呪魂師ザキを逃さないよう、必死で追うリタとフェンリーだったが、次々に襲ってくる死霊騎士に、なかなか追いつけなかった。


「クッ、邪魔ね!」


フェンリーも鋭い爪を伸ばして死霊騎士を捌きながら追っているが、阻まれてしまっている。


「ハハハハッ!どうした?もう終わりか?」


後ろの方から笑い声が響いた。


「巫山戯んなっ!自分は戦わず逃げてるだけじゃない!」


砦の城壁には下からどんどん援軍が上がってきていた。


「このまま体力が尽きたら終わりか…………」


リタは内心で焦っていた。

どうしても、ザキを追い詰める一手が足りないのだ。眼の前の平原で戦っているレグルス達の援軍も望めない。


そんな時、フェンリーが動いた!


「リタ!私のスキルを使う!だが周囲を巻き込んでしまう。何とか避けてザキを倒せ!」


!?


どんなスキルなのよっ!

リタは先にどんなスキルなのか言って欲しかったが、すぐに理解することになった。


フェンリーの両目が紅く光ったと思ったら、全身の身体が膨れ上がった。


「これは獣人化か!?」


ザキは目を開いて呟いた。


「グルルルッ!少し違うな。私のは神獣化だ!」


ギランッ!


それがフェンリーの理性があった最後の言葉だった。体格が数倍に膨れがり、銀色の毛皮に覆われたフェンリーが、爪を一振りするだけで死霊騎士が数体が吹き飛ばされた。


「おおっ!スゴッ!?」


リタは感嘆の声上げたが、フェンリーは縦横無尽に城壁の上を駆け回り、リタも巻き込まれそうになった。


「うわっ!」


間一髪で避けるとフェンリーの言った意味がようやくわかった。今のフェンリーは本能に任せて暴れているだけであり、周りが見えてないのだ。


「そういう事か…………でも、確かにチャンスね!」


城壁の上にいる死霊騎士はどんどん吹き飛ばされており、陣形は穴だらけだ。

リタはザキに向けて走り出した。ザキはフェンリーに気を取られて気付くのが遅れた。


「死んで貴様も死霊騎士になってみるといいわ!」


リタは大型のナイフでザキに斬り込んだ。


ガギンッ!!!


「なっ!?」


防がれるとは思っていなかったリタは驚いた。


「残念ながら、私も多少の心得はあるのでな!」


ザキはローブの下に隠していた細身の剣でリタのナイフを防いだ。そして反撃に転じた。


一瞬の間に鋭い斬撃を放ったザキの攻撃にリタは吹き飛ばされた。


ザザザッ!


クッ、何が多少よ!達人級じゃないの!?

思った以上の使い手でありリタは分が悪いと内心で思った。










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