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プロローグ(タイトルイラストあり)

挿絵(By みてみん)



【作者からのお願い】

※最初の10話ほどはキャラのイメージがしやすい様にイラストを多く掲載しております。


レグルスとジャンヌ、地図などは作者のオリジナルですが、他のキャラや背景素材は有料版のイラストを使っている為、無断コピーなど禁止させて頂きます。



挿絵のある話のサブタイに☆を付けてありますので、よろしくお願い致します。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


ここはどこだ………?


フワフワした感覚に周囲を見渡すが、暗闇だけが広がっていた。


こんな世界は存在しない。これは夢なのか?


『それは少し違います。ここは私の作った空間です』


!?


突然の声に驚くが、目の前が光に包まれると美しい女性が現れた。背中に翼が4枚あり、綺麗な金色の長い髪を靡かせてエメラルドの瞳でこちらを見ていた。


『驚かせて申し訳ございません。私は神の一柱、【ミネルヴァ】と言います。勇者レグルス』


「勇者………?」


女神様の言葉に自然と呟いてしまった。


『貴方を呼んだのは私です』

「ミネルヴァ様、教えて下さい。僕はどうしてここに呼ばれたのでしょうか?それに、名前以外思い出せない…………」


ミネルヴァは辛そうに目を伏せて伝えた。


『それは邪神の横槍が入ったからです。実は、この【異世界イーシア】にある最大の大陸、【イーグル大陸】にて100年もの永きに渡って戦乱が続いています。それは邪神が裏で糸を引いて、戦乱を長引かせているからなのです』


女神様は一息付いて続けた。


『そこで私は戦乱の世を終わらせようと、勇者レグルスを召喚致しました。しかし、邪神の横槍が入り貴方は記憶を失ってしまったのです』


記憶が無いからか特に感情が追い付かなかった。無言になった僕をみて女神様はさらに話した。


『貴方は勇者レグルス、この戦乱を終わらせてもらう為に私の力を授けました。どうか世の中の無辜の民を守る為に力を貸して貰えませんでしょうか?』


僕は少し考えてから答えた。


「わかりました。正直、僕にできるかわかりませんが、記憶がなくても無関係な人達が死ぬのを静観するほど冷血漢ではないと思うので、全力で頑張ります!」


『ありがとうございます。では貴方には蒼き神剣【ダインスレイヴ】を授けます。この神剣を使い、世界に平和をもたらして下さい』


僕は最後に尋ねた。


「すみません。僕の記憶は戻るのでしょうか?」


『邪神の力が関係しております。大陸に散らばる【神器】を集めて下さい。そうすれば、私の力が強まり、記憶を阻害している邪神の力を無力化して記憶が戻るでしょう』


大陸に散らばる神器か………なかなか大変そうだな。


『安心して下さい。神器は全部で4つ。遥かな昔に、邪神を封じる為に地上に祀ったものですが永き戦乱で散り散りになってしまいました。しかし、勇者レグルスが神剣ダインスレイヴを持って近付けば、お互いに干渉して場所がわかります。その時は私が神託として伝えましょう』


なるほど、この神剣が羅針盤の役割を果たすのか。


神剣ダインスレイヴを見つめた。


『では地上に送ります。今現在、昔から邪神を崇拝する北の蛮族が村を襲っています。まずはその村を救って下さい。そこで出逢いがあるでしょう』


出逢い?


尋ねる前に、女神は力を使い僕は光りに包まれるのだった。


こうして僕の物語が始まるのだった。

しかし僕はこの時、知る由もなかった。


この物語が絶望に向かう事に──



挿絵(By みてみん)







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