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おばけ

作者:芳田文之介




「そもそも、幽霊は夏ってきめつけていること自体が、おかしいんだ」

カツユキが、そう主張するのに対して、イサムがこう切り返す。

「どうしてだよ、幽霊は夏っていうのが通説だろうよ」

「だから、そうとはかぎらないんだってば」

「なんだよ、おまえ。さっきからつべこべうるさいなあ。そこまで言い切るなら、たしかめに行こうぜ。おまえの言ってることが正しいかどうか」

「え、どこに?」

「うちの学校の理科室にさ。そこに、でるらしいって噂だからな」

「い、今から?」

「なに、馬鹿なこと言ってんだ。夜だよ、夜にきまってんだろう。それもさ、もっとも幽霊がでやすいとされる丑三つ時にな」

そういうわけで、カツユキは草木も眠る、丑三つ時に、小学校の理科室に行く羽目にーー。

そうして、聞こえてくる、「だれか、たすけて」という、不気味な声。

どこからだ。

「あそこにあるラジオからじゃない」

そうみたい。それも、真っ赤なラジオ。

はたして、それは、異界からの声なのだろうか。それとも……。

お引越し中
2022/08/23 10:29
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