6.タキは、土魔術で窯を作る3
6.タキは、土魔術で窯を作る3
窯の空焚きをするのだが、魔力がたりなすぎる。
魔術師を、数人雇う必要があるな。
一度窯作りを中断して、父マキの仕事をたくさんこなすことにする。
父マキ「今日は、はりきっているじゃないか!
何か良いことでもあったか?
今日は領内の経理処理業務をやってもらうぞ!」
タキ「はい!父様!!
はりきってやらせていただきます!!」
業務終了後、夕方、、、
タキ「父様、、実は折り入って相談がございます。」
父マキ「なんだ??」
タキ「実は、土魔術の研究で、多くの魔力を使った実験開発をしたいのですが、私の魔力量だけでは到底たりません。なので、魔術師を数人臨時で雇いたいのですがお許しをいただけますか?」
父マキ「それは意味のある実験か?」
タキ「もちろんです!生活がより豊かになるのは間違いありません!成功のあかつきには父様に見せたいモノをございます!
新素材です!!」
父マキ「なんと!?新たな物質を作る研究か!
なるほど、、、
期待できそうだな。
良かろう!魔術師の雇用の件はまかせておけ」
タキ「ありがとうございます!」
かくして、魔力問題は解決した。
数日後、さっそく魔力自慢の魔術師たちがそろったので、交代で火魔術を展開。
4日間、交代制で火魔術を窯口から送り続け、窯はどんどん硬化して行く。
とうとう、念願の窯の完成である!
名は、太郎をこの世界の2文字名に直し、タロ窯と名付けた!
タキ心の声(やっと窯が完成した!一ヶ月程かかったな。これからは、集中して作陶に励めそうだ。
生前の陶右衛門太郎の名に恥じぬよう研鑽していこう。
異世界では、作陶名タロとして活動するか。)