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第三話『お母さん』

第三話『お母さん』



翌朝


「おはようございますマーライズ様」


「あぁ、おはようリサ。昨晩はよく眠れたか?」


私は目が覚めると自分の部屋の向かいにあるマーライズの部屋を訪れた。


「はい、とっても」


「それはよかった。

そうじゃ、こちらへおいで。髪を梳かしてやろう」


マーライズの示す鏡台の椅子に座ると彼女は優しく私の髪を梳かし始めた。


「マーライズ様の金色の髪、とっても綺麗…」


淡く輝く金色。昨日の太陽のような眩しさはなく、今は優しい木漏れ日のような輝きだ。


「リサの黒い髪も綺麗じゃ。黒真珠のようにツヤツヤ輝いておる」


櫛で梳いた後は真珠や珊瑚の髪飾りを付けてくれ、それだけでも見栄えが全然違った。


「のぅ、お母様とか母上と呼んでくれてもいいのじゃぞ?」


クスクス笑うマーライズに私も釣られて笑う。


「じゃあ……お母さん…って呼んでもいいですか?」


「勿論じゃ。あぁ、でも。城で他の者がおる時は陛下か様を付けて呼んでおくれ。それ以外の時は敬語もいらん」


「分かったわ。

じゃあ…お母さん。今からどうしよう?」


お母さん……そう呼ぶとマーライズは嬉しそうに微笑む。


「そうじゃの。では街でも案内しよう」

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