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妊娠を防ぐ薬じゃ

マーライズが案内してくれたのは骨貝の城の…魚の骨に例えるなら入口が魚の頭だとすると尻尾のほうかな?とにかく天辺に近い骨貝の枝の中に部屋があって、そこに通された。


「此処は?」


「以前妾の娘が使っていた部屋じゃ。今日から此処で暮らすといい」


綺麗に飾り付けのされた部屋。貝殻で出来たテーブルと珊瑚と海草で出来た柔らかそうなベッド。


「ぇ……私なんかが使っていいのですか?」


貧乏人の何処の馬の骨かも分からないような私がいきなりお姫様の部屋に住むだなんて…。


「構わぬ。もう使う者もいなかったからな。

…そうそう。忘れるとこじゃった」


マーライズはドレスの中からホタテのような二枚貝を取り出し、開いて見せる。


「これを飲め」


「これはなんですか?」


赤い小さな丸薬みたいな物。


「妊娠を防ぐ薬じゃ」


「えぇっ?!わ…私、そんな……まだそんな経験したことないですよ!」


男の人と付き合ったこともないし、その…Hの経験すらない。


「今日マーマンに近づいたじゃろう。

あやつらが子種を残していっているやもしれん。

人間でも念のため飲んでおいた方がよい」


言ってマーライズは1粒丸薬を摘まむとコクリと飲み込む。


「……」

私も同じように1粒摘まんで飲み込む。

まだ妊娠したくないし…好きな人の子供じゃないとやっぱり嫌だ。

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