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妾はマーライズ

「凄く大きな貝…なんの貝なの?」


白くて音符のような巨大な貝があった。昔図鑑で見たような気がするけど…なんていう名前だったかな。


「これは王骨貝という。ホネ貝の一種じゃ」


そういえば魚の骨に似ている気がする。

マーライズは私を抱えたまま王骨貝の中に入って行く。


「なんだかお城みたい」


螺旋状の貝の中は色とりどりの珊瑚や真珠、宝石で出来た美術品で飾られ、奥には王座があった。


「此処はわらわの城じゃ。

さて…妾はお主に聞きたいことが山程あるぞ」


言ってマーライズは私を王座の前に下ろすと自分は王座に腰かけ、手をスッと私の方に翳す。

すると桃色の海草が床から生え、椅子の形になる。


「まずは座るがいい」


「あ…ありがとうございます」


海草の椅子に座ってみるとクッションの利いたレストランにあるような座り心地のいい物と似ていた。

「妾の名はマーライズ・メーア・シーディア。お主の名は?」


「私の名前は神埼リサです…」


「ではカンザキ・リサ、お主は何故このシーディアに来た?」


シーディア?マーライズの名字にもある名前だけど、この世界の名前なのかな。


「環が、私を連れて来たんです」


「うむ。それは先程聞いた。妾が知りたいのは理由じゃ。何故創造主の子が異世界からお主をこのシーディアに連れて来たのか。何か使命でもあるのか?」

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