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なんじゃこの娘の記憶は?!



「駄目!!」


「リサ!!」

気付いたら叫んで、家から飛び出していた。


「なっ、人間の娘?!」


私はセルシアの前に立ち、両腕を広げる。


「……」


私の後ろでセルシアは一瞬驚いた顔をするが、指笛を吹いて上に向かって泳ぎ出した。


ゴオッ…


強風が吹くような音が聞こえ、見上げれば馬のような生き物がセルシアを背に乗せ走り去って行った。


「……人間の娘、貴様はセルシアのつがいか?」


「つ、つがい?!」


つがいって…夫婦って意味だよね?


「リサ、そうなの?」


非難をするような目で私を家に匿った人魚が聞いてくる。


「違います!私は今さっきこの世界に来たばかりで…」


「……」


槍を持った美しい顔立ちの金色の人魚が私の顎を指でクイッと上に向かせ、じっと見つめる。


「ほんとです…私、環にこの世界に…」


「なんじゃ、この娘の記憶は?!」


金色の人魚が私から勢いよく離れ、頭を押さえる。


「マーライズ様!!」

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