プロローグ
この世界はクソだ。
貧しいものは、豊かなものに使われるしかない。
そしてその環境から脱することも難しい。
だが、誰もが簡単に脱することができる方法がある。傭兵だ。
傭兵は自由だ、依頼を取りそれをこなせばあとは自由だ。誰にも縛られない。だがそんな傭兵にも欠点がある。
命を賭けなければならないのだ。
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「おい!グレン、ボーッとすんじゃねぇ!死ぬぞ!」
「そうだ!アルナの言う通りだ。弾撃たねぇとこっちが撃たれて死ぬぞ!」
「分かってるキーンの言う通りだ。僕もやろうう。」
ドドドドドドドドドド
銃声が鳴り響く。火花が血が弾け飛ぶ。
こんな世界間違ってる。だがそう分かっていたとしてもこうするしかなかった。
僕の親は軍人だった。国に仕え、国を愛していた。そして家族3人で慎ましくも、幸せに暮らしていた。だが、ある日戦争が始まった。父は軍人として勇敢に戦った。だが、自国の貴族が敵国と内通している所を目撃。そして口封じとして死んだ。だから僕は父さんの遺言の通りこの戦争を終わらせる。軍人として戦ったらクソ貴族に内通のことがバレるかもしれない。だから僕は傭兵になった。