表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/72

第一部登場人物

紫園(シオン)

記憶を失くした青年。奥尔罕(オルハン)の帝都阿耶(アヤ)から東にある港街、泉李(イズミル)の大火で生き残っていたところを助けられ、金亀楼(コンキろう)に下男として引き取られる。読み書きができ、剣も使える謎多き人物。赤みがかった栗色の髪に、珍しい紫色の瞳の持ち主。


璃凛(リリン)藍那(アイナ)

母から伝えられた双極剣の遣い手であり、女ながら用心棒で生計を立てている。現在は帝都随一の色街、紅籠(ヴェロ)街の娼館、金亀楼で働くが、訳あって母の名前である藍那(アイナ)を名乗っている。十八歳。


愛紗(アイシャ)

金亀楼の魁花(ランカ)(最高級の娼妓)であり、藍那のよき話し相手。染物組合の長、慈衛堵(ジェイド)の第二夫人として身請けされる。


由真(ユマ)

金亀楼の下女。幼いときから奉公している明るいしっかり者の十二歳。空いた時間に藍那に読み書きを習っている。


杏奈(アナ)

紅籠街の娼妓たちに弦楽(つる)と歌を教えている師匠。泉李の大火で妹一家を失い、その焼け跡に倒れていた紫園を成り行きで引き取り面倒を見る。


柴門(シモン)

金亀楼の男衆のまとめ役。気は荒いが子どもには弱く、用心棒の藍那のことを秘かに慕っている。紫園の正体に疑念を抱いて彼の過去を調べようとする。


杷萬(ハマン)

金亀楼の楼主で藍那の雇い主。勘定にうるさく抜け目のない商売人。藍那にはそれなりの敬意を払っている。


秧真(ナエマ)

杷萬の一人娘。ごろつきに絡まれていたところを藍那に助けられ、以来姉のように慕っている。十五歳(奥尔罕では婚約する年齢)。世間知らずのためか由真より子供っぽいところがある。


亜慈(アジー)

金亀楼の賄い方を取り仕切る南部出身の料理人。巨躯に厳つい風貌だが面倒見が良く、世話焼き。離れて暮らす母親と兄弟のことをいつも考えている。


陦蘭(ジマラ)

正十字教国から来た錬金術師。乳汁と糖蜜を凍らせて作る舎里八(シャルバート)の製法を編み出した。


回龍(パウロ)

聖山荒羅塔(アララト)の結界寺院に籠もる高僧。璃凛の母藍那の過去を知る唯一の人物。


蔵人(クロード)

帝都で武具商人を営む華羅出身の壮年男。

穏やかな気性と一途に妻を愛する好人物。頬の刀傷と身のこなしから、かなり腕の立つ剣客であったことを窺わせる。


花蓮(カレン)

蔵人の妻で同じく華羅出身。振る舞いから高貴な出自を匂わせるものの過去は一切不明。膝から下が不自由ではあるが、読書と乗馬と狩りを好む。

藍那に蔵書を貸してくれる良き友人。


宮遮那(クシャナ)

北の遊牧民泰雅(タイガ)出身の剣客。泰雅特有の銀髪碧眼に端正な容姿を持つ。弱いものをいたぶる残忍な性格。その正体は華羅の特務機関《花郎党(ファランド)》の刺客。


卯夏(ウゲ)

華羅人街の名刹《大日光明金剛来礼尊》、通称《大尊》の管主。奴隷の身から努力の末に管主まで上り詰めた。

優れた法力の持ち主で、その人徳は多くの人々から慕われている。


晴夫(セイフ)

華羅人街に住む研師。水蛙(すいあ)功の達人。

黒曜大陸出身の元宦官で、研ぐ対象の《声》を聞くことができる。


(ルイ)

慈衛堵が雇っている羅典出身の密偵。やや小太りの人当たりのよい男だが、武術の心得もそれなりにある。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ