第一章 6 『リアルワールド研究局』
文が長くなると著しく投稿が遅くなります。間違えて文を全消去しなことも何度か…つらいっす
朝食は喉を通らなかったがロイフの手作りを残はず食べた。食料がそこが尽きるのが見えていて食欲どうこうで無駄にはできない
『ロイフ、準備できたよそろそろ行こう』
『ちょっと待ってくださいね、地図をロードしますから』
地図をのぞいてみたところ大通りはまっすぐと伸びているが小道が複雑に折れている。
『こりゃひとりであるいたら迷子になるな』
『そうでもありませんよ、小道に入ってもそのまま真っ直ぐ歩けばどこかの大通りに出ますから』
なるほど方向音痴と有能AIにはこれほどまで地図の見え方が違うのか。
主街区までたった5分ほど、書店は入って五分と少し。なかなか散歩にはちょうどいい距離だ
『かわいいなその服。どこで見つけたんだ?』
『えっとですね、家の部屋のうち1つはわたしが自由に使えるように許可が下りていたのでその部屋のクローゼットに入っていたんです』
ロイフの格好は短めの黒スカートと白シャツにひらひらがついている。汗でもかいたら透けてしまうのでは?と勘ぐるが彼女はアンドロイドであるからその心配は必要ないだろう
『なるほどね、似合ってるよ』
『そんなに褒めなくても十分伝わってます…』
ちょっと照れているらしいロイフは急に止まった
『着きましたよ書店』
『おぉ』
雑誌の新刊でも出たのか客がなかなか入っている
そして、正面から人影がこちらに向かってくる
『君、名前は健永といったな。至急ついてきてほしいところがある、ついてきてもらおう』
声の主は30いかないくらいの黒スーツが似合う男性。
『自分は防衛省 リアルワールド研究局長補佐
アンドロイドのアイゼンといいます。よろしく』
『ロイフ、このアンドロイドは?』
『機体番号TX-3000、相当格の高いアンドロイドです。国のアンドロイドというのは確かです』
アンドロイドだからか危険な気配も何もない。得体の知れない補佐アンドロイドの様子を見ていると、
『この世界に来たばかりのあなた方にまだ説明を終えていませんでしたので迎えに来たのです。局の方が慌ただしくて人が割けなかったんです』
なるほど、この世界の説明か。情報集めにはありがたい登場だ。犯罪がほとんどないというこの世界でとって食われるわけでもないだろう。
『わかった』
『理解が早くて助かる。局長がお待ちだ。ついて来なさい』
アイゼン氏は小道に入って薬局の地下階段に入って行く。
『局長、連れてまいりました』
局長と呼ばれる女性はアイゼン氏にねぎらいの言葉を放ったのち
『君はリアルワールドに再転生して戻ってきたらしいねどうやって行き来したか喋ってもらおうじゃないか』
『おっと、ボクは局長の雨目 白博士だ、あめさんとでも呼んでくれたまえ』
ボクっ子口調の女性は見た目ボーイッシュな20代後半の瞳が灰色より白に近い日本人とは思えない容姿
『もちろん重要な情報だからね、こっちに帰ってきた補填も合わせてお金はしっから払うよ』
流されるままにあったことを喋り雨目博士は透き通った目で俺を見て言う
『体がまだ生きている……なるほど』
『ん、ってことはまた向こうに行くかもしれないんだ?』
『たぶん、そんな気がしますね』
『……わかった、君、まだ職にはついてないんでしょ?ボクのとこで働かない?一般職の2.5倍の給料は出すからさぁーお願いッ』
おおっ給料!高いのは確かだ。まあ実験体にされるような気がするけど逆にもし何かあったときに助けてもらえるかもしれないし、いいだろう。なんせアフターライフに犯罪もなければここは国家機関。断る理由はほとんどない。
『条件にひとつ聞きたいことがあります』
『ん?なんだね〜なんでも聞いてちょ』
『あめさんはいくつなんですか?』
『んふふ、女性の年齢を聞くのは隅に置けないゾ』
『やっぱ気になっちゃうかー年頃だもんねーしょうがないよねー』
正直知りたい理由は3つほどある。国の局長でこの若さはおかしいし、さっきから声が電子音っぽい、そしてこの外見。
『数えてないけど〜200歳は超えてるんじゃないかなっ』
『ババァ超えてもう死んでんじゃないっすか』
『ボクの体はとっくに死んでるねーあっでもババァ超えてるのはひどいよぉ〜もっと年取ってる人はお偉い方にたくさんいるしぃ〜』
『その話はまた今度教えてあげるよーんじゃボクのところで働くのは決定でいいかな?』
Yesの意味を込めて縦にうなずく
『それじゃアイゼン!この子達を案内してちょーだいな』
『了解っす』
『んじゃついてきなよ』
アイゼン氏の後から続き体育館程の大きな室内で被験者と呼ばれる人達を見ていると
『ここはあなたが臨床していた所です。他にも他にも約400人の被験者がこのホールにいますが許可が出てないんで見ることはできないっす』
アイゼン氏が休憩所に着いたとき俺とロイフにコーヒーを奢ってくれて飲んでいるとアイゼンさんはもう稼働年期が170何になるということに驚きつつロイフはぶつぶつぼやいていた。
『せっかくのデート気分が台無しです』
『まぁ確かにな』
アイゼンが目を見開いて
『気分。もう君にはそれが備わったのか?すばらしいな』
『どういうことですか?』
『俺らアンドロイドにも脳があるんっすよけど初期状態はシステムっぽさが抜けなくて俺は50年近くデスマス口調だったよ』
脳なんて再現できるものなのか?人が創れないならなかなかどうして脳が創れるのか
『脳は光子のみで造られていて細胞は必要ないんすよ』
なるほどわからん
『健永さんの脳も普通の人間よりアンドロイドの脳に近いっすよ』
は?俺フツーの人間じゃないの?俺アンドロイド?
『どっちも違うっすよ、健永さんの種族は光星族って言って脳は光子、身体は細胞出てきてて器さえあれば永命なんすよ』
『ちなみに局長もそれっす』
『…じゃあ体と脳で別々に生きられるってこと?』
『だいたいあってるっすね』
『あ、これは機密情報なんで一般人には漏らさないでくださいな。漏らしたら知った人が牢屋行きですよ』
げっ、?なんじゃそりゃ、じゃあ牢屋送りしたい人に喋れってことなのか?理不尽な…
『喋りすぎました。その質問も局長に聞くといいっすよ』
驚きの事実を聞いたのちアイゼンは家まで送ってくれた。
『健永くん、明日こそ本屋行きましょう!』
『うん、そうだな』
『お金も入ったし明日は本屋と、あとはひなさんに会いに行こう』
『了解です…』
夕食はなぜか野菜が多かった、あまり好きで食べるようなものではないがなかなか美味しかった。
『ロイフってコーヒー飲んでたけど食事ってどうなってるの?』
『基本わたしは食事を必要としません。でも人間らしさを出すために食べて消化する器官もありますよ』
『安定した収入が見込めていなかったので私が食べるのはもったいないですからね』
なるほど考えてくれていたのか
『それじゃあ職も就けたわけだし、今度からは一緒に食べような』
『はいっ』
さっきまで機嫌を損ねていたロイフは嬉しそうに返事をした。
少し書き溜めてるので書き上がり次第続編出ます!