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98日目 魔法回路実験:対人戦闘訓練【VS.ゼクト】

98日目


 ギルの耳穴の底が見えない。こいつの頭大丈夫だろうか?


 ギルを起こし、ちゃっぴぃを情熱的に肩車しながら食堂へ。今日は曇り空でじめじめとしており、暑さと相まって不快感が凄まじい。湿って重い暑い空気がむわっと満ちていて、なんかもういろいろやる気が削がれる感じ。


 食堂にいるみんなも俺と気持ちは同じらしく、朝からぐでっとだるそうにしているものがほとんど。もとより今日は戦闘訓練……実験に比べればお遊びのそれにも等しいものだからか、気合が入りきらないようだった。


 ともかく、そんなわけで朝食にはスペシャルなソフトクリームをチョイス。どのへんがスペシャルなのかおばちゃんに聞いてみたところ、『このクソ暑い時に食べられるのなら、どんなソフトクリームだってスペシャルだろ?』と返された。言いたいことはわからないでもない。


 このソフトクリームだけど、やっぱりどこにでもある普通のソフトクリーム……のはずなのに、おばちゃんが言った通りなんかやたらと美味しかった。ちゃっぴぃも『きゅう……ん♪』って色気(?)をこちらに見せつけながら食べていたし。


 で、なんかやたらと『きゅ! きゅ!』って俺に『あーん♪』をしてきた。させようとしてきたんじゃあなくて、ちゃっぴぃ自らが俺に『あーん♪』をしてきたのである。今までにそんなこと、数えるほどしかないというのに。


 ともあれ、断る理由も無いので素直に『あーん♪』されてやる。なんか微妙にコントロールが悪い。お口の端をちょっぴり汚してしまう。やっぱりちゃっぴぃはまだまだガキだ……なんて思っていたら。


 『──きゅ♪』ってあの野郎、俺の口の端にキスしてきやがった。発情期ここに極まれり。


 『悪い手本が身近過ぎるところにいたからなぁ……』、『おこちゃまが覚えるイチャイチャとしては……いやでも、逆に微笑ましい……の?』、『さすが夢魔。それだけ』と、アルテアちゃん、ミーシャちゃん、パレッタちゃんがロザリィちゃんを慰めながらコメントしてくれた。


 ロザリィちゃん? 『……まだだいじょぶ』って、虚ろな目をしてソフトクリームを食べていたっけ。今日は威嚇されていないから、まだ精神状態は良好らしい。


 ちゃっぴぃの発情期が終わったら、今までの分を取り返すほどにイチャイチャしようと思う。投げキッスとウィンクしかできない俺を、どうか許してほしい。


 ギルは今日も『うめえうめえ!』ってジャガイモを貪っていた。暑苦しかった。


 さて、今日の授業は魔法回路実験……だけど、実技系の授業の恒例行事的なアレで対人魔法戦闘訓練。一緒なのはやっぱりティキータの連中。先生と上級生は半々に分かれて、ルマルマ&ティキータ組とバルト&アエルノ組につくらしい。


 『別に私としては四クラス合同でやったっていいんですがね、最近の学生は自分で自分のケツを拭けない者が多くてですね、対人戦闘訓練一つで悪い意味での大事になりかねないんですよ。私らの時代は怪我してナンボ、呪われてナンボ、不意打ち闇討ち袋叩きが当たり前……だから、ルール違反がバレて叱責されないように、襲う側も襲われる側も、けがの治療を含めて隠蔽工作はお手の物で、大事にはさせなかったんですがね。まぁ、今の時代の価値観にそぐわないし、古の悪しき風習を打ち破るすんばらしい! 活躍をみせてくれることを期待してますわ』……って、ポシム先生は一息で言っていた。


 相変わらず、この年代のおじさんの話し方には奇妙な癖があると思う。これが俗に言うジェネレーションギャップと言うやつだろうか。


 いつも通り、ある程度の説明(詳細は省略)があったところで早速戦闘訓練開始。誰と戦っても良いとのことだったけれど、せっかくなのでルマルマ対ティキータでカードを組もうということになる。


 で、同じ組長ってことでゼクトと対戦することに。『お前とだけは絶対にやりたくなかったのによぉ……ッ!』ってゼクトにものすごく拒否られたのがわけわかめ。あいつひどい。友達を何だと思っているのだろうか。


 早速対戦。俺が杖を引き抜いた瞬間に、『近寄るんじゃねえッ!』ってゼクトは最大威力の炎弾(基本的なやつ)をぶっ放してきた。どうやら【合図があるまで攻撃してはいけない】という基本的なルールの穴を突き、【攻撃はしないけど攻撃のための準備】をしていたらしい。マナーや道徳がなってない人って困るよね。


 渾身の力を込めた一撃だけれども、なんだかんだで普通の炎弾。軌道は正直だし対応できないわけじゃない。吸収魔法じゃ吸収にちと時間がかかりすぎると判断し、優雅なるマンドラゴラステップで華麗に避ける。俺ってばマジエレガント。


 ……が、弾けた炎が盛大に視界を塞ぐ。どうやら威力ではなく、拡散重視で魔法を使ったらしい。無駄に小器用な真似をしやがって。


 炎が晴れた後、そこには『とりあえず、これでちょっとはマシか……!』って全力の付与魔法をかけ終わったドーピングゼクトが。魔力、耐魔力、脚力、感知、回復力……パッとわかっただけでもこれほどの付与魔法がかかっていた。かなり複雑に絡み合っていたから、実際はもっといろいろとあったと思う。


 ともあれ、そんなドーピングゼクトに対し、俺はほぼ生身のまま戦わなくっちゃあならない。絶望。


 『隙なんてやらねえぞ!』ってゼクトはドーピングマシマシの魔法をところかまわずぶっ放してきやがった。付与魔法そのものは攻撃的な魔法じゃないとはいえ、付与魔法によって強化されたゼクトの攻撃力は凄まじい。


 速いし、攻撃力があるし、おまけに火とか雷とか属性てんこ盛り。全体が満遍なく底上げされていて、目立った弱点がない……正直ずるいって思ったよね。俺のセットは乱れるし、ローブの端も焦げちゃったし……なにより、お腹にいいのを一発貰ってしまったよ。


 ただ、やっぱり万能の魔法ってわけじゃないらしい。対抗すべくまずは観察兼様子見で逃げ回っていたところ(攻めあぐねていたとも言う)、明らかにゼクトのスタミナの消費が激しいことが見受けられた。息の上がり方が尋常じゃないし、魔力の出力にもムラが出始める。時折苦しそうに心臓の辺りを押さえたりと、物語の主人公チックなムーブも。


 どうやら付与魔法、あまりにかけすぎるとその分負担もデカくなるらしい。『……変なところで冷静なんだよな、お前』って苦しそうに笑いながらゼクトは呟いていた。


 『てっきりムキになって突っ込んでくると思ったんだが。だからこそ、短期決戦で挑もうと決めた』と、なぜかゼクトは攻撃の手を止めて解説モードに。体力&魔力回復のための茶番だろうと思いつつも、優しい俺は乗ってあげることにした。


 『……お? もしかして、全力の俺とあたるのが怖かったのか? やっぱお前、ビビりのチキンだな!』ってゼクトは手の甲をこちらにむけて、くいくいと煽ってきた。まったく、実にわかりやすい挑発である。


 ともあれ、男ならこの挑発から逃げるわけにはいかない。だけれども友達としてあいつの状態が心配な優しい俺もいる。


 そんなわけで、『乗ってやるよ、その安い挑発に』って決め台詞と共に、やつにかかっている付与魔法を吸収魔法でひっぺがしにかかった。


 『え、ちょ、おま……! 今のは普通にガチバトルの流れだろ!? 空気読めよ!』って言われたけれど、魔系のガチバトルは何でもありの無差別戦闘である。それに、これは過剰付与を取り除くための思いやりのある行為だし?


 『くそ……! お前のそれマジでずるいぞ!』と、どんどん弱体化するゼクトが喚く。身体強化を俺に吸収された段階で奴の機動力はがた落ちになり、そこから先は速かった。魔力強化、属性の魔法鎧、感覚強化……と残りの付与魔法に加え、奴自身の魔力すら俺の吸収魔法は吸収しまくっていく。


 俺の体に流れ込んでくる付与魔法。凄まじいまでの全能感。このままカッコよくサレンダーを促すか、あえて男の友情として全力の【浮気デストロイ】をぶっ放そうか──なんて、そんなことを想った瞬間。


 『げふぉぁッ!?』って盛大に吐血。ねえちょっとまってどういうこと?


 久々に感じる血の味。足元が真っ赤っかでびちゃびちゃ。ぺっ! って吐き散らしても血は止まらず、しょうがないので垂れ流れるがままにすることに。


 しかしまぁ、マジで腑に落ちなかったよね。付与魔法の過剰強化の影響は考えてないわけじゃなかったけど、それにしたって限界が来るのが早すぎるし、そもそもとして供給元だったゼクトは吐血するまでには至っていない。


 『ありがとうよ。お前が俺の知るお前であったことを、俺は今すごくうれしく思っている』……だなんて、ゼクトは逆境から打ち勝った主人公のようにカッコつけて笑いながら宣言する。大したケガもしていないのにそれっぽく口元を手の甲でこすり、最後の力と言わんばかりに魔力を練り上げ体に纏った。


 盛大な『ゼ・ク・ト! ゼ・ク・ト!』コールが響く。ティキータだけでなく、ルマルマの大半もゼクトコールを叫びまくりんぐ。『……ぽっ』って観戦していたライラちゃんのほっぺが真っ赤になった。世の中理不尽だ。


 『……なにをした?』と悪役っぽく聞いてみる俺。『なんでもかんでも食っちまうのは行儀悪いよなあ?』と主役っぽく答えるゼクト。


 どうやらあの野郎、付与魔法以外にヤバい感じの魔法要素も体に纏っていたらしい。最初の炎の目くらましは付与魔法を使う時間稼ぎをするだけでなく、あえて俺に吸収させる用の──毒の役割を果たす攻撃的魔法要素を紛れ込ませるために行っていたようだった。


 で、まんまとゼクトの策にハマり、俺は奴の付与魔法と一緒に毒的な魔法要素も吸収してしまったってわけだ。


 『魔法要素があからさま過ぎると吸収される前に気付かれる。だから、バレないように複雑に付与魔法と絡ませて編み込んだ。俺の魔力と馴染ませるために、俺自身もヤバい魔法要素を軽く取り込んだ。……息が上がっていたのは、過剰付与だけが原因じゃないんだぜ?』とはゼクト。よく考えてみれば、ゼクトがそんなわかりやす過ぎる付与魔法のデメリットをそのままにしているはずがなかった。


 ただまぁ、タネさえ割れてしまえばそんなに怖くない。確かにこちらはダメージを受けたけれど、ゼクトだって俺に魔力を吸われてろくに魔力が残っていない。頼みの綱の付与魔法だって、俺が軒並み吸ってしまった。


 こうなったらもう、やることなんてひとつしかない。


 『さぁ、ケリをつけてやる!』と勇ましくこちらに杖を突きつけてきたゼクトに対し、『泥沼になるぞ! わかってんだろうなコラァ!』って威嚇。


 で、吸収魔法を全力でぶっ放す。突き詰めれば、俺にできることなんてこれくらいしかないのだから。


 『え、おま、正気か……!?』ってゼクトが身に纏う魔力の層を厚くする。相当入念に対策していたのだろうか、奴の魔力層には未だにヤバそげな変なのが入っていた(というかほぼそれだけだった)。当然、そんなものを吸収したら俺の体は悲鳴を上げる。足元がさらに真っ赤っかに。


 だけれども、ゼクトの魔力は確実に削れる。不意を突いた一撃だったから抵抗されることも無く、かなりの量の魔力を美味しく頂くことが出来た。


 『俺がお前の毒で倒れるか、お前が俺に吸い尽くされて倒れるか……とことんだ、とことんやるぞ』ってゼクトに宣言。血を吐き散らしながら奴に接近。せっかくなので男らしく殴り合いの闘争も付け加えようと思った次第。


 『だからイヤだったんだよ!』とか何とか言いつつも、ゼクトは殴り合いに付き合ってくれた。というか、そうするほかないと判断したのだろう。


 そこからはもうひどかった。いつぞやのアエルノとの決闘を思い出すレベル。基本的に俺はダメージを負っているから拳に力が入らず、決定打を与えられない……けれども、付与魔法使いと言う魔系の中でもさらに補助的な役割を得意とする、ゼクトの拳も決定打にはならない。


 そして俺は毒のダメージでどんどん弱り、ゼクトは魔力を吸われてどんどん弱る。


 血を盛大に吐き散らしてゼクトの顔面にぶっかける。あの野郎、怯みもせずに頭突きしてきやがった。口だけでなく鼻からも血が噴き出る。俺ってばマジ出血大サービス。


 血を顔面に吹き付けられても怯まないとか、いくら俺でもさすがにドン引き。あの野郎、俺の鼻血が目に入っても瞬き一つしていなかったからね。


 『がんばれゼクトーっ!』、『いける! いけるぞ!』、『油断するからだバカ野郎! さっさとやっちまえ!』……と、試合が泥沼化するにつれて観客のコールも激しいものに。俺への応援コールが無くて泣きそう。


 さて、さすがにこんなクレイジーとは長々と戦っていられない。友達相手に使いたくなかったけど、最後の力を絞って最終奥義──今まで憎きアエルノのラフォイドルにしか使ったことが無い技を使うことにした。


 『いいかげんくたばれ!』……と、殴りかかってくるゼクトの拳をあえて顔面で受ける。奴の動きが一瞬止まった隙に、俺は奴のズボンに手をかけた。ここまでくれば、もう決まったようなもの。


 『下ろすぞ』って言った。『降参しまーす』って返された。どっちが根性無しのチキンなのか。


 『男子はみんな去年見られたし今更だろ。別に減るもんでもないし』と愚痴る。『衆人環視の中でズボン脱がされるとか恥辱の極みだろ! 絶対ごめんだわ!』とゼクトはコメント。


 『ついこの前、クラスメイトの前でロザリィちゃんに脱がされたけど……』って言ったら、『そーゆー特殊なプレイと一緒にしないでくれます?』って返された。『世の中みんなあの娘みたいなアレな人ばかりじゃないんだからな?』とも言われた。


 ロザリィちゃんを痴女扱いするとか、ゼクトの頭はもしかしなくても腐っているのだろう。


 ともあれ、そんな感じで試合終了。形式としては俺の勝ちだけど、実際は二人とも血塗れ&ボロボロだったから、ポシム先生の評価もそれ相応。『あーたたちね、互いに遊び過ぎなんですよ。やるならサクッとってのが鉄板ですよ鉄板。お互い実力はあるのに詰めが甘すぎる。その一戦だけで戦闘が終わることなんてないんだから、その後のことも考えて戦いなさい!』とのコメントを頂いた。


 ただ、『その発想やガッツは大変素晴らしい。相手の長所を利用するやり方も、勝つために魔法以外の手段にすぐに切り替えられるところも……上級生でも、意外とできる人は少ないですよ』とのお言葉も。


 最後に、互いに健闘を称えあう証としてゼクトと握手……を求めるも、『その手に込めてる吸収魔法をどうにかしてから言え。話はそれからだ』と断られた。ウィザードシップのない人って本当にやーねぇ。


 夕飯食って風呂入って雑談して今に至る。やっぱりすごく文章量が多くなってしまった。書くべきことはいっぱいあるのに、全部書こうとすると冗長になってしまうから困る。


 大事な事だけ書いておこう。


 まず一つ。今日のステラ先生はアエルノとバルトの方に顔を出していたため、授業をご一緒することは叶わず。悲しくて泣きそう。今度バルトとアエルノの連中はまとめて呪っておこうと思う。


 そして週末の夜なのに、ステラ先生はクラスルームに遊びに来てくれなかった。世の中本当にクソである。


 次に二つ。授業後にノエルノ先輩から『あのクソ、その子が発情期だって知って、土下座してまで担当を代わるように頼み込んできやがった』って情報を頂いた。ノエルノ先輩にしてはガチギレ(?)しているようで、俺に伝えたその言葉も忌々しいそれを吐き捨てるかのようであった。


 とりあえず、非常食のクッキーセットを三つほど渡しておいたけど……『キミくらい、女の子への気配りが出来てたら……いや、今考えるのはそこじゃない、か』ってヤバそげに笑ってクッキーをむしゃむしゃしていたから、たぶん今頃キイラムは大変なことになっていると思う。


 最後の三つめ。雑談中のわずかな一瞬の隙を突き、ロザリィちゃんが無言で抱き付いてきた。優しく、されど強く抱き締めてくるロザリィちゃんのなんと暖かで麗しいことか。こうも陳腐な表現しかできない貧弱な語彙に泣けてくる。


 で、ロザリィちゃんはちゃっぴぃがクーラス&ジオルドに媚を売っているのを確かめてから、抱き付いたままの姿勢で俺のほっぺにほおずりしてきた。さらにさらに、そのまま耳元で『……今日はおつかれさま。……からだ、大丈夫?』って囁いてきた。


 もうね、耳元にロザリィちゃんの吐息が当たった瞬間、なんか背筋がぞくぞくしたよね。あまりにもロザリィちゃんがステキすぎて、俺もう言葉なんて出せなかったよ。


 ただまぁ、ロザリィちゃんは俺の気持ちにすっかり気付いていたらしい。『……この、ほしがりさんめ』って愛魔法がこれでもかと詰まったキスをしてくれた。幸せ過ぎて痛みも疲れもダメージも何もかもがぶっ飛んだのは書くまでもない。


 くちびるが離れた後、『それは、どっちが?』って意地悪して聞いてみる。『……そーゆーとこだぞっ!』ってさらにキスされた。『意地悪な──くんなんだから、罰として私になにされても文句言えないの!』とまで言われてしまった。もとよりそのつもりである。


 こんなもんにしておこう。ギルは今日も健やかに耳障りなイビキをかいてぐっすりと眠っている。こいつは対人戦闘の際、人数の関係でティキータの二人を同時に相手することになっていたけれど、ティキータ二人はギルのキレの良すぎるポージングを見て試合開始早々降参していたっけ。


 『戦わずして勝っちゃうとか、やっぱ筋肉って最高だよな!』ってギルは嬉しそうだったけれど、ティキータは『最善の選択をしたと思っている』、『試合の勝敗よりも大事なものを失わずに済んだのだから、実際俺たちの勝利だ』って言っていた。価値観なんて人それぞれであるということか。


 いけない、書いた傍から無駄に書き連ねてしまった。今日も今日とてちゃっぴぃは俺の枕&タオルケットを独占している。ギルの鼻には……ローブ&杖に付着していたゼクトの血でも垂らしておこう。グッナイ。

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