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39日目 危険魔法生物学:アビス・ハグの生態について

39日目


 鼻に詰めたジャガイモが普通のジャガイモに戻っている。どういうことなの。


 ギルを起こして食堂へ。今日はなんとなく焼き魚をチョイスしてみる。塩加減が絶妙なうえ、ちょっぴり苦いハラワタのところがオトナの感じがして中々にグッド。この時期にしては結構脂も乗っていて意外と食べ応えがあった。


 もちろん、ミーシャちゃんは『おさかなおいしいの!』ってお口を汚しながらむしゃむしゃ食べていた。女の子にしては珍しく、ミーシャちゃんは頭の肉も目玉も食べるから、後に残るのは文字通り骨しかない。あそこまできれいに食べてくれるのなら、魚の方も本望だと思う。


 当然のごとく、残った骨は『うめえうめえ!』ってジャガイモを貪るギルに食わせていた。『異物混入してもバレないから楽でいいの』とはミーシャちゃんの談。別に今更クラスの誰かの食べかけとか気にしないとはいえ、親友の扱いに泣けてくる。


 ちなみに、俺のお膝の上のちゃっぴぃはおさかなを見て『きゅ……!』って表情を引き締めていた。こないだ小骨が喉に刺さったのを覚えていたらしい。きっちり小骨を取り除いて『あーん♪』してやったから今回は大丈夫だった。


 ミニリカに何度も骨を取らせられているから、この程度朝飯前である。朝飯中だけど。


 さて、今日の授業は俺たちの兄貴グレイベル先生と俺たちの天使ピアナ先生による危険魔法生物学。この前の俺の意味深な行動がひっかかったのか、『…普通に授業は行う。もちろん、死にそうになったら早めに助けるから』、『みんなを苦しめるつもりはないってことだけはわかってくれるとうれしいな!』って授業前に前置きがあった。


 やっぱりなんだかんだで先生たちもヤバい魔法生物と俺たちを相対させることにそれなりの抵抗があるのだろう。体感しないと覚えないし、治療についてはバッチリサポートがあるとはいえ、真っ当な人間なら見ていて楽しいものじゃないはずだ。


 肝心の今日の内容だけど、『じゃーん! 男子のみんなにとっては良いおしらせかも? きっとイイコトできるよ!』ってピアナ先生が連れてきたそれは……


 ──びっくりするくらい豊満でグラマラスなドリアードだった。ひゃっほう。


 もちろん、妖艶なドリアードの登場に男子一同大いに盛り上がる。まさにぼんっ! きゅっ! ぼんっ! で、おっきなお胸とおっきなお尻、そして健康的にきゅっと絞られた腰のラインが美しい。肉つきは大変素晴らしく、ドリアードらしい艶やかな木肌でありながらも、質感とシルエットだけで温かさと特有のその柔らかさを表現しており、ホントに人間みたいにやわらかいんじゃあないかと思わずにいられない。


 しかもしかもこのドリアード、なかなかにべっぴんさん。ちょっぴり垂れているようにも見える優しげな目元をしていてまつ毛も長く、柔らかく、慈しむかのように微笑みを浮かべている。優しいオトナのおねーさんというか、ついつい甘えたくなっちゃうような母性溢れる感じがした。おまけに頭に咲いている可愛らしい花から漂っているのか、なんか安心してくる甘い匂いさえ放っている。


 そして、魔物だから当然のごとく服を着ていない。葉っぱや樹皮で隠れているだけ。こいつぁグレートな魔物と評価せざるを得ない。


 『もう、みんなデレデレしすぎっ!』ってピアナ先生は苦笑いしていた。そんな先生に反応するように、そのドリアードもくすくすと笑う。ドリアードの身長(?)は俺よりちょっと高いくらいだから、ピアナ先生とドリアードが仲の良い姉妹のように見えたっけ。


 『くっ……たかだか植物に負けるなんて……ッ!』、『わ、私だってもっと足を晒せば……!』って一部の女子がデレデレしているクーラス&ジオルドを見て歯をギリギリしていた。アルテアちゃんも『おーおー、ああいうのが好みなのか? おう、私なんか気にせず存分に見ればいいじゃないか』って額に青筋を立てながらフィルラドに杖を突きつけていた。


 こういっちゃなんだけど、そのドリアードはあまりにも豊満だったから、ロザリィちゃんクラスでもなければ勝てそうになかったんだよね。半分以上の女子がドリアードに並々ならぬ対抗心を燃やしていたよ。


 ロザリィちゃん? 『私がいちばん、だよね?』って俺の背中に抱き付いて、背筋がゾクッとするような声で耳元で囁いてくれたよ。まったく、ロザリィちゃんは情熱的すぎて困るっていう。


 さて、このドリアードだけど、正式名称はアビス・ハグと言うらしい。『ぎゅーっ! ってするのが大好きな魔物なの! 一度抱き付くとなかなか抜け出せなくなっちゃうからこんな名前が付いたんだ!』ってピアナ先生が説明を続ける。『…来週からテストだろ? 今日は特別に、こいつにぎゅっと抱きしめてさせてやろう』とはグレイベル先生。


 『…誰か、希望者は』って先生が言った瞬間、男子全員速攻で手を挙げた。当然である。


 もちろん、クールでクレバーな俺は『なんだかんだ言っても元は樹であるわけですし、抱き付いても冷たくて硬いんでしょう?』って質問してみた。が、それを聞いたアビス・ハグは「失礼しちゃうわね!」とでも言わんばかりにぷっと頬を膨らませ、その柔らかさを強調するように身をよじらせる。


 『…いや、普通に人間みたいに柔らかいぞ』ってグレイベル先生がアビス・ハグの胸を鷲掴みにした。「あらやだ♪」とでも言わんばかりにアビス・ハグは身もだえした。マジかよ。


 血で血を洗う厳正なる審議の結果、ジオルドが抱きしめられることに。『お、おねがいします……ッ』ってジオルドはどぎまぎしながらアビス・ハグの前に立ち、頭を下げた。アビス・ハグはにっこりと優しそうに笑い、「うぇるかむっ!」とでも言わんばかりに大きく腕を開く。


 そして、とうとうその瞬間がやってきた。フラフラとジオルドがアビス・ハグに近づき、アビス・ハグは「かわいいこ……♪」とでも言わんばかりにぎゅっとジオルドを抱きしめる。


 どうせ抱き付かれた瞬間に激痛が走るか、あるいは美女っぽく見えて実はゴブリンみたいな本性を表すだろう……なんて心の底で思っていたのに、俺の予想は裏切られることになる。


 『や、やわらけえ……』ってジオルドがつぶやいた。『あったかくて、良い匂いがする……』とも続ける。『本物の人間と同じだ……ステラ先生に抱きしめられた時と、そっくりだ……』、『恋人に抱きしめられるのって、こんな感じなのか……』、『俺はきっと、このために産まれてきたのかもしれない……』って恍惚とした表情で語りだした。


 「大袈裟ねえ♪」とでも言わんばかりにアビス・ハグはジオルドの背中をポンポンと叩き、頭を優しく撫でる。感極まったジオルドがぎゅっと抱きしめ返せば、「やーん♪」とでも言わんばかりに身をくねくねと動かした。


 『……えっ、マジなの?』、『何の裏も無いのか!?』、『ずりぃぞ、代われよちくしょう!』って男子から声が上がる。女子からも『えっちなのはよくないと思いますっ!』、『こ、ここに生身の人間がいるでしょう!? だ、抱きしめるならこっちにしなさいよ!』って叫んでいた。


 ジオルドの奴、デレきった表情で『最ッ高の気分だ』って呟いていた。「オトナの魅力って、こういうことよ?」とでも言わんばかりに、アビス・ハグは妖艶な笑みと共に女子たちにウィンクしていた。


 ブーイングの嵐の中、『…俺は嘘は言わないぞ』、『みんな気になるだろうけど、ちゃんと授業を進めるからね!』って半ば無理矢理先生たちが割って入り、ぎゅって抱きしめられたジオルドをそのままにアビス・ハグの解説を始めだす。


 以下にそのメモを示す。……あ、後でノートをジオルドに見せておかないと。



・アビス・ハグはドリアードの一種である。通常のドリアードと同様、足は根っこの役割を果たしており、何もない時は地面に根を張って過ごすことが多い。通常の歩行も可能であるが、外敵から身を護るときなど緊急性のある場合にしか行わず、その能力は決して高いとは言えない。中には歩くのが酷くヘタな個体も存在することが知られている。見た目に似合わず、愛に餓えている。


・アビス・ハグは抱擁が好きである。ドリアードの一種ながらその抱き心地は人間のそれと変わりないことが知られており、またそういう種族なのかアビス・ハグは総じてグラマラスでプロポーションの良い美女であることが多い。それでなおイイ人が見つからず、基本的に愛に餓えている。


・アビス・ハグを抱擁すること自体には何ら危険性はないが、アビス・ハグの抱擁から逃れようとすると強く抱き締められ、拘束されてしまう。その拘束力は凄まじく、物理的な脱出ができないばかりか、ある実験において若者の姿を象った石像を抱きしめさせたところ、それを粉々に抱き砕いたという記録がある。せっかく巡り合った愛を逃さないと必死になった結果だという噂である。


・アビス・ハグの抱擁から逃れるためにはより強い力で、あるいはより情熱的に抱き締め返すしかない。しかし、強く抱き締めるとより情熱的に抱き締め返してくるため、こちらに相応の耐久力が求められる。アビス・ハグを愛で満たせれば軽いハグでも逃れることが出来ることが知られているが、基本的に愛に餓えているため、アビス・ハグを満足させるのは並大抵のことでは不可能である。


・アビス・ハグを愛で満たすと拘束力が劇的に弱まる。このとき、アビス・ハグの頭にある【真愛花】と呼ばれる花が咲く。この花を摘み取ることでアビス・ハグは完全に脱力し、脱出が可能となる。なお、愛で満たしていても真愛花を摘まずに脱出しようとすると激怒し、より拘束が強くなることが知られている。愛に餓え、婚期を逃さないようにしているためだという噂もある。


・アビス・ハグを満足させることが出来れば真愛花を咲かせられるのは上述した通りだが、満足させられるのであればキスでも可能であることが知られている。ただし、こちらはかなり評価が厳しく、下手をするとより深い愛で満たさないといけなくなることがわかっている。愛に餓えるほど出会いが無いのになぜキスが上手いのかは、学会でも長年取り上げられるほどの謎となっている。


・基本的に上記の特性を持つアビス・ハグは皆メスであり、愛の対象も原則的に人間の男であるが、三十匹に一匹くらいの割合で女の子じゃないといけないやつがいることがわかっている。また、個体によって好みの違いもあるらしく、小さい子が好きな個体や渋いおじさんが好きな個体もいる。なお、アビス・ハグは愛に餓えているため、上記の特徴はあくまで個体ごとの好みであり、基本的に愛さえあれば男でも女でも問題ないことが知られている。


・アビス・ハグはくしゃみをすると、二回に一回くらいの割合でうっかり真愛花を咲かせてしまうことが知られている。アビス・ハグにとってはかなり恥ずかしいことであるらしく、これをしてお嫁にいけないと嘆く姿がしばしば見受けられる。


・まごころを込めて育てる。まごころを込めないと余計に愛に餓える。


・収穫は愛情をこめて行う。


・魔物は敵。慈悲は無い。



 メモを取り終わった瞬間、みんなのジオルドを見る目が嫉妬のそれから憐れみのそれへと変わった。ジオルドの奴、困惑した顔でアビス・ハグを見つめるも、アビス・ハグは「逃がさないんだから♪」とばかりに微笑み、そしてぎゅっ! と強くジオルドを抱き締めた。


 『げェ……!』ってジオルドが潰れたカエルみたいな声を上げた。バタバタもがいて脱出しようとするも、抱きしめの威力が強くなるばかりでまるで効果がない。より強く抱き締め返しても愛に満足できないのか、拘束は緩む気配がない……っていうか、ギチギチみしみしヤバい音が聞こえてくる始末。


 『これなら……!』ってジオルドは方向性を変えた。具現魔法で猫神の綿猫じゃらしを具現化し、器用にもアビス・ハグの脇腹をくすぐりだす。もろだしの素肌にそんなことをされれば、普通ならとてもじゃないけど耐えられるはずがない。


 しかし、アビス・ハグは「くすぐったぁい……♪」とばかりに身をよじらせるばかり。『…愛に餓えてるからな。愛に夢中で効いてない』とはグレイベル先生。こいつぁ本格的にヤバい。


 しょうがないのでジオルドにあてないようにみんなで魔法で攻撃。が、アビス・ハグは魔法の直撃を喰らっても「あん♪」とでも言わんばかりに身をよじらせるだけでぴんぴんしている。『愛って凄いねー……』ってピアナ先生はしみじみとつぶやいていた。


 こうなったらもう最後の手段。『キスで黙らせろ! 合法的にキスできるチャンスだぞ!』ってエールを送ってみた。


 が、『キス、なんて、したこと、ないぞ……ッ!』って返されてしまった。『何もせずにやられるよりかはマシだろ!』って檄を飛ばし、アビス・ハグの方も「あらやだ、私がはじめてなの? うふ、おねーさんが教えてあ・げ・る!」とでも言わんばかりに身をよじらせたんだけど、女子の方が『だめ! 絶対だめ!』、『あんな年増に初めてを取られたくない!』って大反対。


 アビス・ハグは「もう、ひどいわねぇ……こうなったら、見せつけてやろうかしら?」って言わんばかりにジオルドの頬にキスし、そして女子たちに向かってウィンク&投げキッスしていた。


 最初は気持ちよく抱かれていたはずのジオルドは、今や顔を赤黒くし、死にそうになっている。『…そろそろ助けるか』ってグレイベル先生が割って入り、『…一瞬で終わる』ってアビス・ハグの顎をくいっと持ち上げた。


 『きゃーっ!?』って女子から黄色い悲鳴。アレは間違いなく顎クイからのキスの構え。ジオルドが抱きしめられている都合上、それしか方法が無かったとはいえ、さすがは俺たちの兄貴グレイベル先生である。


 アビス・ハグも満更ではないようで、「あらやだ、ちょっとドキドキするわ……!?」とばかりに身をよじらせる。そのままグレイベル先生がその唇を貪ろうと──!


 ──したところで、『…そういや、こういうことやってほしくないって先輩に言われてた』って身を離す。どういうことなの。


 ともあれ、グレイベル先生も手出しが出来ないとなれば、もう俺にやれることなんて一つしかない。いつぞや採取したギル・ペッパーをジオルドもろともアビス・ハグにぶっかけた。


 「くちゅんくちゅんっ!」ってアビス・ハグがくしゃみをすると同時に、その頭に一輪の可愛らしいピンク色の花が咲いた。


 で、ジオルドが最後の力を振り絞って『オラァッ!』ってそれを引っこ抜く。ブチィッ! って小気味のいい音がした。アビス・ハグは「ひ、ひどい……! なんてことを……!」とでも言わんばかりの絶望の表情を浮かべ、へなへなと力なく膝をつく。


 もちろん、この隙にジオルドは脱出。幸いなことに後に響くような大きな怪我はしていないようだった。真愛花を片手にぶるぶると震え、『女のハグって怖い……』って虚ろな目をして呟いていたっけ。また変な方向に拗らせないことを祈るばかりだ。


 その後はクラスのみんなでアビス・ハグの抱擁を体験してみることに。意外なことに『けっこうクセになるかも』、『このフィット感……人肌恋しい時はいいね!』って女子に好評。もちろん、強く抱き締めればそれだけ拘束も強まるわけだけど、ほどほどの力加減を各々模索し、飽きたところでギル・ペッパーでくしゃみさせれば問題なっしんぐ。


 ただ、この無理矢理くしゃみさせて花を千切るという行為はアビス・ハグにとって尊厳を著しく損なうものであるらしく、「あんまりよ……! こんなのってないわよ……!」と言わんばかりにさめざめと泣いていた。「それでも、あなたのことが忘れられないのよ……!」って感じに身もだえもしていたけれど。


 ちなみに、捨てられてなお愛を忘れられず、何度でも縋って来るらしい。真愛花で拘束を諦めるのも、アビス・ハグにとってそれはエンゲージリングと同義であるため、『ここにつなぎとめる必要はない、もうすでにアレは私のものだ』って認識するからだそうな。


 もちろん、病的に愛してくることには変わりないので、一度その手を使って脱出した場合、そのアビス・ハグの視界に入ることはかなり危険なのだとか。


 どうでもいいけど、オスのアビス・ハグってのは文字通り貧弱なマンドラゴラみたいな形をしているらしい。生まれてすぐにメスに捕食され、体内に取り込まれて子種を供給するだけの存在になるそうな。おまけにその子種はハグした人間の魔力によって大きく変質するため、オス自身の特徴は一切引き継がれず、あくまで人間の魔力の媒介としての役割しか果たさないのだとか。


 『…オスが貧弱だからメスがこうもたくましく愛に餓えるようになったのか、それともメスがこんなんだからオスが貧弱になったのか……理解に苦しむ魔物だな』ってグレイベル先生は言っていた。『私は結構好きなんだけどなー』ってピアナ先生はめそめそしているアビス・ハグを撫でていた。そんなところがマジエンジェルだった。


 夕飯食って風呂入って雑談して今に至る。雑談中、何人もの女子が『生身の女の子の素晴らしさを教えてあげる! さあ、遠慮なく好きなだけ抱きしめてっ!』ってジオルドに猛烈なアプローチをかけていたんだけど、ジオルドは『こわいこわいこわい』ってぶるぶる震えながら自室にひっこんでしまった。もったいないことをしたものだと思う。


 ……真面目な話、風呂場で見たあいつの腰には結構くっきり青黒い痣が残っていた。たぶん、俺が思っている以上の力で締めあげられたのだろう。もしあれがポポルやクーラスだったら……いや、フィルラドであっても下手したら肋骨の一本や二本は折られていたかもしれない。アビス・ハグちょう怖い。


 アビス・ハグに唯一力で勝ったギルは今日もスヤスヤと大きなイビキをかいている。「い、命の危険を感じるほど抱きしめられたのは初めてだわ……!?」と言わんばかりのアビス・ハグの表情を、俺は一生忘れないことだろう。


 ああ、あとアルテアちゃんも抱きしめテクでアビス・ハグを満足させていた気がする。『こんなもの、ステラ先生を寝かしつけるときと同じだろ?』ってめっちゃ気高かったのを覚えている。


 ふう。ずいぶんと長くなった。若干文章がごちゃごちゃしているけれど気にしないことにしよう。ギルの鼻にはアビス・ハグの樹皮の欠片を詰めておく。


 ……アビス・ハグなら、大きな問題には成り得ないだろう。少なくとも、俺たちにとって都合が悪くなるってことはないはず。グッナイ。

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