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288日目 プリティ☆俺

288日目


 なにもな



 ない













 俺が女の子。どうしよう?






 朝、妙な息苦しさを覚えて目覚める。ちゃっぴぃが俺の上で抱き着いて寝ているかのように苦しい……割にはちゃっぴぃのヨダレ臭がしない。とりあえずギルの鼻にも何も異常はなかったので、その旨を日記に認めたようとしたまさにその瞬間、気づいてしまった。


 普通に日記を書こうとしたのに、手元が見えない。


 そして、股座がめっちゃすーすーする。


 気づいた時は顔面蒼白になったよね。とりあえずパンツの中を見てみれば、あるはずのものがないんだもの。そのくせ俺の胸には、本来ないはず物が二つもある。


 半ば本能的に自分の胸をもんでみる。すげえ重量感と、ついでに弾力性があるのにめっちゃ柔らかくてふにふに。指がむにむに食い込んで触り心地がマジ半端ない……のに、ちっとも面白くも嬉しくもないという不思議な気分。


 ともあれギルを起こす。『……うおぁっ!?』ってあいつがいきなり真っ赤。『どどど、どちらさま……!?』ってとりあえずポージング。威嚇行動と言うよりかは、男としての礼を失さない挨拶をしたつもりなのだろう。ギルはそういうやつだ。


 『俺だよ』……の、「お」まで声を出したところで、なんか声が高くなっていることに気づく。ピュアな頃の俺みたいな声。そっと喉を触ってみれば、のどぼとけもきれいさっぱり無くなっていた。


 一応、なんとかギルには俺が俺だってことを理解してもらえた。『親友銀行の残高を諳んじて見せようか? それともロザリィちゃんへの愛を語ればいいか?』って問いかけたところ、『……信じがたいけど親友だな!』ってギルはポージングを解く。その割にはいっちょまえに、『あの、その、ちょっと恥ずかしいから外で着替えるぜ……』って照れてんだよね。


 その後は普通に食堂へ。食堂へ向かう前からなんかみんながこっちを見てざわざわ。『えっ……誰?』、『上級生じゃないよね……?』、『ルマルマローブ着ているから転校生……にしては、堂々としすぎてない?』って声はまぁ良いんだけど、『やっべ、めっちゃ可愛い!』、『あの子フリーかな?』、『ディナーのお誘い行けるか……!?』って男子の声には辟易とした。男はこれだから嫌だ。


 で、食堂。俺の姿を見るなりちゃっぴぃが、『きゅ……!?』って驚愕の表情。そのまま『きゅーっ!』って猛烈な勢いで俺に抱き着いてきて、胸に顔を埋めてきた。『きゅふん……! きゅふん……!』ってすんげえ勢いで胸にほおずりしてぽんぽんぱふぱふしまくってくるっていうね。


 しかもあの野郎、『きゅ、きゅう……!?』ってめっちゃ俺の胸をぐいっ! って持ち上げてきやがった。途端に周りの男子からヤバいくらいのどよめきと視線が。あいつがぱっと手を放してみれば、それにつられるようにして男子の視線もちょっと下がる。


 肉の塊だぜ? なんであいつらそんなのにあんな無防備にアホ面晒せんの?


 そのまましばし、『きゅきゅきゅきゅきゅ……!』って乳をひたすらちゃっぴぃのおもちゃにされていたところ、『それ俺触ってもいいやつ?』ってポポルが聞いてきた。ちゃんと触ってもいいか確認を取るあたり、ポポルも成長したなって思った。


 ともあれ、別にポポルに触らせたところでなんともないので、『ほれ、好きなだけ触っていいぞ』ってずいっ! って持ち上げて見る。『うっわ……! やっべぇこれ……!』、『ちょう柔らかいんだけど……!』ってポポルはめっちゃ俺の胸をむにむにしてご満悦。突っついたり持ち上げたりぽよぽよしたり……と、その無邪気なる笑顔はまるで泥遊びをする子供のよう。思わず頭を撫でちゃったよね、うん。


 あ、でも、『これ直もいいやつ?』ってお願いだけは拒否させていただいた。このクソ寒いのに色々開けさせたらぽんぽん壊すし風邪ひいちゃうからね。


 そのまましばらく乳で遊ばせていたところ、『お……俺もいいよな!?』、『俺たち友達だもんな!?』ってジオルドとフィルラドまでもがやってきた。しかもなんかあいつら、妙に鼻息が荒くて目がキマっている。なんかこう、言葉にできないけどヤバい。


 この俺としたことが、つい無意識でポポルの背中に隠れてしまった。『いいじゃん、ちょっとだけ!』、『別に減るもんじゃないだろ!』ってジオルドとフィルラドが俺の腕を掴む。あの程度で悲鳴を出しそうになるとか、俺ってばどうしちゃったんだろ?


 なお、実際に悲鳴を上げたのはフィルラドたちの方。『こンの……大馬鹿垂れがッ!!』ってアルテアちゃんが割とガチなブチギレケツビンタをフィルラドの顔面に叩き込んだ故である。ジオルドの方は、「そんなことする人だなんて……思わなかった……!」とでも言わんばかりの悲しみの表情のアリア姐さんに全力で抱きしめられてたっけ。


 『女の子……女の子? の嫌がることするなんてサイテー』、『中身がアレでも一応は女の子……ん? でも中身はアレだし……んん?』、『よくわかんないけど、とにかくムカつく!』って、女子たちもアルテアちゃんの制裁に加勢する。微妙に勢いが弱かった気がするのはなぜだろう?


 ひとしきり三人(ポポルも乳揉罪でヴィヴィディナに呪われていた)の処理が終わった後、『……怖かったね?』ってアルテアちゃんがすんごく軽くだけどハグしてくれた。不覚にもときめきそうになった。


 で、アルテアちゃん、なんか俺の正面に立ち、『ちょっと失礼』って確かめるように俺の胸を触ってきた。いやん。


 『……ちィッッ!!』って盛大な舌打ちされたんだけど、これ俺何も悪くなくない?


 次にミーシャちゃんが俺の正面に。『とりあえず揉ませるの』って割と遠慮なく俺の胸を鷲掴み。いやん。


 『……無駄な肉は焼いて食べるべきだって、あたし思うの』ってミーシャちゃんはどこか遠くを見つめて固まってしまった。怖い。


 三番目はある意味予想通りパレッタちゃん。『揉ませろ』って一言だけ呟いて俺の背後に。そのまま俺がちゃっぴぃの乳搾りをするかのような体勢で乳を揉みしだいてきた。


 『嫌味か貴様ッ!!』ってめっちゃキレられた。これマジで俺悪くないよね?


 その後も女子にかわるがわる乳を揉まれた。『え……ウソ……』、『ひどい……こんなのってないよ……!』、『……せーふ! 勝った!』、『ちょっと千切ってちょうだいよ! くれよ! よこせよ! ホントなんなのよぉ……ッ!』などなど、女子の半分くらいがキレたり泣いたり落ち込んだりでだいぶ忙しい感じ。


 一方で男子は、『マジでずるい』、『中身男なら別にいいだろ……』、『女子の胸触ったらヤバいけど、あいつの胸だぞ……? ポポルだって許されてたじゃん……』などなど、嫉妬(?)の視線がやばかった。全部俺の胸に集中していたけどな!


 その後は普通に朝食の時間。ちゃっぴぃは今日も俺のお膝の上……なんだけど、『きゅん♪』ってたいそう上機嫌。後頭部に当たるそれが柔らかくて心地よいのだろう。なんか無駄に頭を押し付けられた気がする。


 そっちがその気なら、と言うことで俺はちゃっぴぃの頭を乳置台にしてみた。途端に肩にかかっていた負荷がすっかりなくなって開放的な気分。例えるなら、ナターシャとミニリカの買い物から解放されて荷物を全部置いた時のよう。まさかこんなところであの感動を味わえるとは。


 なんとなく、ちゃっぴぃが俺を乳置台にする理由がわかったかもしれない。これはクセになるわ。


 あと、ギルはいつも通りジャガイモを『うめえうめえ!』……って食ってたんだけど、なんか横目でチラチラ俺(の胸)を見ていた。見るにしたってもうちょっとさりげなくやれよって思った。


 さてさて、朝食の後は愛しのロザリィちゃんとイチャつこうと試みる。が、なぜかロザリィちゃんの姿が見えない。さっきまでは確かにいたのに、いったいどこへ行ったのかしらん……と思っていたら。


 なんかアルテアちゃんとロザリィちゃんがひそひそしているのを発見。二人して額を突き合わせ、そして驚いたり青くなったりしてこっちをちらちら。


 『俺の顔になにかついてる?』って聞いてみれば、ロザリィちゃんが『あの、一目見た時から気になってたんだけど……!』って俺の胸にタッチ。アルテアちゃんもまた、『さっきは気にしてなかったけど……!』って俺の胸にタッチ。いやん。


 そのまま二人に三揉みくらいされて、そして。


 『さっきから妙に揺れると思ったら、お前、まさか……!』ってアルテアちゃんがすごい剣幕。ロザリィちゃんが俺の耳元で、『……その、着けてないよね?』って恥ずかしそうに囁いてきた。


 もちろん、俺がブラジャーなんて着けているはずがない。『男子だし、意外とそう言うの持ってるもんだと思ってた』ってアルテアちゃんは言ってたけど、むしろなんで俺がそんなの持っていると……。


 いや、待て。確かに言われてみれば去年、トイレの邪神さまのときのおっさんブラジャー、回収していたような気がする。あれ今リアの所にあるんだっけ?


 ともあれ、その後はロザリィちゃんに部屋に連れ込まれた。今回は女の子であるため、女子の検閲は無し。普通に部屋に入った後は、『……その、ちょっと後ろ向いてて?』ってロザリィちゃんに言われてしまう。


 どうしよう、俺ってばこのままロザリィちゃんに好き勝手されちゃうのかしら、でもロザリィちゃんになら何されてもいいやってドキドキワクワクしていたところ、ややあってから肩をポンポン叩かれた。


 『……その、これ』ってロザリィちゃんが俺に何かをそっと握らせてきた。すごく可愛いフリルの(おっきい)ブラジャーだった。マジかよ。


 『ちゃんとつけてないと、色々大変だから』とはロザリィちゃん。『あと、可愛い──くんが他の男の子にじろじろ見られるの、たまらなくいやっ!』とはロザリィちゃん。『私ね、お姉ちゃん大好きなんだけど、ホントは妹も欲しかったんだぁ……私の方が先に女の子なんだから、──くんは妹だよね♪ お姉ちゃんの言うことは聞くものだよ?』とはロザリィちゃん。かわいい。


 そんなわけでさっそく着けてみることに。普通にロザリィちゃんに衣服を剥がれた。『わ……! すっごくきれい……!』って誉めてくれてちょう嬉しい。女の子同士なら問題ない。最強すぎる。


 後ろで留めるタイプ(ホック四つ)だったけれど普通に装着。『……下着着けるの、ずいぶん手馴れてるんだね?』ってロザリィちゃんにあらぬ誤解をされそうになったので、『ウチのアバズレは背中に手が届かないくらいに体が硬いから』って弁明しておく。そうでなければ、こうも簡単に付けられるはずもない。男子の衣服じゃあの動きは絶対しないもん。


 それよりも、だ。


 あのブラジャー、当然のように新品だった。わざわざ新しいのを貸してくれるなんて、何てロザリィちゃんは優しいのだろう……って思っていたんだけど、実はこれ、可愛くて一目ぼれして買ったはいいものの、微妙にサイズが小さくてそのままタンスに入れっぱなしだったやつらしい。


 嘘だろって思った。この大きさでなお「小さい」のか。乳の座りが悪いというか、カップが大きめでちょっと持て余し気味だったというのに。なんかすんげえ敗北感。


 その後は普通にお洒落タイム。スカート類については俺の部屋にあった、以前ロザリィちゃんが貸してくれたものをそのまま着用。問題なく履けたほか、髪についてはロザリィちゃんがセットしてくれた。『えへへー……! こういうの、憧れてたんだぁ……!』ってロザリィちゃんは嬉しそう。


 『できたよ!』って鏡を見てみれば、ロザリィちゃんとおそろの髪型をした金髪の美少女が。『姉妹風コーデにしてみました!』ってロザリィちゃんはにっこり。ちょう可愛い。


 クラスルームにてお披露目。女子からは『腹立たしい程に可愛い』、男子からは『わかっていてもときめいちゃう』とのお褒めの言葉を頂いた。パレッタちゃんからは『普通こういう時って焦るもんだと思うけど、意外なくらいにノリノリだよね』とのコメントを頂く。そりゃあ、一日で終わると解ってるしね。


 せっかくなので、女の子ならではの体験をいろいろしてみることに。『ちょーっと暑いかも……』って少し胸元をパタパタしてみればそれだけで男子の視線が釘付け。ソファで足を組み直した時も、アホのゴブリンみたいに男子の首がぐりんって動いてマジ滑稽。立ち上がるときとかに一瞬前かがみになった時はもう、お前それはいくら何でも露骨すぎるだろってくらいにガン見してきたからね、あいつら。


 しかもそれだけじゃない。『よう、紅茶を入れたんだがどうだ?』、『体冷えるだろ? ひざ掛け使えよ!』ってなぜかクーラスやジオルドが優しい。お礼に『ありがと!』って笑って手をぎゅ! って握ってみればそれだけであいつら真っ赤っか。『冗談が上手いんだからぁ!』ってボディタッチしたり腕に抱き着いて当ててみれば、赤くなるどころか『お、おお……』って露骨に挙動不審になったりも。


 いやはや、本当にアレは面白かった。ほんのちょっと触ってやるだけであそこまで取り乱すとか、もしかしなくともあいつらには刺激が強すぎたらしい。


 『だってよぉ……! 見た目とスタイルが良くて、男友達みたいなノリで付き合えて気が合うとか、惚れちゃうだろ……!』、『しかもなんでか、すごく良い匂いするんだよあいつ……! すっごく柔らかいんだよあいつ……!』ってあいつらはなんか泣きながら悔しがっていた。褒めてもらっているってことでいいのだろうか?


 一方で女子の方も、『ずるいよぉ、それはないだろぉ……! そんなのどうやって勝てばいいんだよぉ……!』、『負けるなら、どうせ負けるなら同じ女に負けたいよ……! 男に負けるのなんて、絶対嫌……っ!』って泣くやつがチラホラ。俺ってばマジ悪女。


 そんな感じで過ごしていたところ、『──くんが女の子になっちゃったってホントっ!?』ってステラ先生がやってきた。うっひょう。


 ステラ先生、俺を見て『ホントに女の子だ……!?』って驚いたような、それでいて嬉しそうな顔をしていた。『こういう時って、その、焦る人が多いと思うんだけど、ずいぶんエンジョイしてるというか、状況を楽しんでるね……?』って髪のセットやスカートがガチでどこからどう見ても女の子な俺を見て呟くステラ先生。


 『男であろうと女であろうと、ステラ先生にズボラな格好を見せるわけにはいきませんから』って微笑んで手を取ってみれば、『……なんだろ、今アルテアちゃんと似てるんだけどちょっとちがう安心感みたいなのあった』ってステラ先生がびっくりしていた。


 そしてやっぱり、なぜかステラ先生も『い、いーい?』って俺に胸を触っていいか聞いてきた。もちろん快く了承してみれば、『わ、わ……! すっごい、これすっごい……!?』ってペタペタ触りまくってきた。前からそっと、優しく包むようにして押し上げるように触って……言葉を失ってそれに夢中になっていたっけか。


 それがなんかすごくこそばゆくて、ふにふに揉まれているうちになんかちょっと変な気分になってきたりも。アレは間違いなく、俺の黄金のミスリルハンドに繋がり得る潜在能力があると見た。


 『先生、手つきが誰よりもえっち』ってパレッタちゃんがぼそっと呟く。『そ、そそそ、そんなことないもんっ!』って真っ赤になるステラ先生。やっぱり可愛い。


 結局なんだかんだでその後は普通に過ごしていたように思う。男子が割と俺を甘やかしてくれたのがだいぶ印象的。かわいいってだけであそこまでお姫様扱いしてくれるんだもん、これだから女子は止められない。


 そうそう、おやつにクッキーを焼いた時もすごかったよね。俺ってばいつも通りにエプロンを着けて、いつも通りに焼いただけなのに、男子の食いつきがいつもとまるで違ったっけ。『エプロン姿ヤバい……!』、『女子の手作りクッキーじゃん……!』ってすっごくうれしそう。ああいう嬉しそうな顔を見ると、次も作ってやってもいいかなと思わなくもない。


 一部の女子がさめざめと泣いていたけど無視。クッキーの焼き方くらい覚えればいいのに。


 夕飯食って風呂……には入れなかった。男子風呂に行こうとしたら、『そんなのダメに決まってるでしょ!』って女子に止められ、じゃあ女子風呂行くかと方向を変えたら『そっちもダメっ!』って大反対されたんだよね。どうしろってんだよ。


 しょうがないのでお湯とタオルで済ませることに。せっかくだしヒナたちやグッドビールも綺麗にしてやろうとクラスルームで脱ごうとしたところ、これまたやっぱり止められた。『ケダモノ共が見てるって、わかってんの!?』って、女子たちにすごく真剣に怒られたのを覚えている。女子たちは俺を男扱いしたいのか、それとも女扱いしたいのか。よくわかんねえな。


 結局、ロザリィちゃんの部屋で湯浴み(?)は済ませた。『お背中流してあげましょう♪』ってロザリィちゃんがご機嫌で俺の背中を拭ってくれて最高に幸せ。『良いカラダしてますなあ……! ちゃあんと隅々まで綺麗にしないとねえ?』って体中を弄られてくすぐられた気がする。お返しにくすぐりかえしたら、『きゃーっ♪』ってロザリィちゃんは俺にそのまま抱き着いてきた。


 『抱き心地……やっぱり全然違うねぇ』って幸せそうなロザリィちゃん。曰く、いつもの頼れる安心感はあまりないけれど、逆にホッと落ち着くような安心感があるらしい。『硬い男の子の体じゃなくて、柔らかい女の子の体なのも新鮮だね!』とも言っていた。そりゃあ、半裸で抱かれてるもんね。


 あと、『女の子同士だけど、関係ないよね!』ってロザリィちゃんにキスされた。なんか今日はめっちゃロザリィちゃんがグイグイきて、俺ってば新しい扉を開いちゃいそう。もちろん、愛情はたっぷり込めたから、そういった意味ではいつも通りなんだけど。


 ギルは今日もぐっすりと大きなイビキをかいている。そしてちゃっぴぃは俺のベッド。なんかこいつ、俺に抱き着く気満々でさっきまで構えを取っていた。さぞかし上等な抱き枕を期待していたのだろう。たまにはその期待に応えてやるのも悪くないか。


 ……今更ながら、同室がギルでよかった。もしこれがフィルラドやジオルドほか男子だったら、たぶん俺身の危険を感じて眠れなかったと思う。この体、思った以上に腕力や握力が低くて、実際の身体能力ではちょっと男子に敵いそうにないんだよね。 


 ギルの鼻には……俺(女の子)の髪の毛でも詰めておこう。あ、ブラジャー等の今日の女の子グッズについては『……全部、預けておくね』ってロザリィちゃんは言っていた。……これって、どういう意味で受け取ればいいんだろう?


 今日は何もしてないのに妙に肩こりが酷いし、さっさと寝ることにする。おやすみにりかちゃんよりもおれのほうがひゃくおくまんばいちょうかわいい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 神回! 書籍化しないの???????????って思うくらいには大好き
[良い点] 名前未出ルマルマ女子の中で勝ってる娘がひとりしかいないレベルのおっ3.14を軽々超えるのは流石ルマルマの色欲と言うかママディナと言うか 地味にポポルがパレッタちゃんから以外は許されてるの…
[一言] 何回か当てたけど、ありそうであり得ないって思ってた大穴が当たるとは思わなかったw 本命:ギルがロン毛(書き手戻る) 対抗:ギルの筋肉がしなやか(書き手戻る) 大穴:書き手が女のまま
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