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御局様の会社  作者: 七宝しゃこ
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マナーレッスンの達人

私は声を張り上げた。


「はい!1、お客様には『いらっしゃいませ!』『ようこそお越しくださいました!』『本当に申し訳ございません』『ありがとうございます』『またお越しくださいませ!』と丁寧に挨拶をする!」

「お客様には『い、いらっしゃ〜い』……いやぁ、恥ずかしい!」

「……東雲しののめさん!恥ずかしいとかではありません!ついでに山南君!西部君!ちゃんと言いなさい!」

「へーい、北原先輩〜!どうして俺たち残されたんですか〜!」

「あなた達が、余りにもお客様に対してマナーがなっていないからでしょう!そのままでは接客もできない!電話応対もできない!そんな役に立たない人材をこの職場が必要にしていると思っているの!入社できたから、ここ最近は人材が足りないから辞めさせられるわけがない!……あるわけないでしょうが!無駄金は会社にはありません!厳しい言い方だけど、そんな役に立たない人材を昔のように『壁際族』って放置するなら即退社!」


私は北原美代きたはらみよ

まぁ、お年は御局様の域に突入してるわね、悔しいけど。

でも、御局様と言われても、5年前から、外部のマナーレッスン講座に習いに行って、資格を持っているから、3年前から仕事の合間に新入社員をビシバシとしごいて、表に出しても、裏で電話応対でも、営業でもやっていけるように教育しているわ。

今回は3人。


東雲まどかさん、短大卒。20歳。

気が小さくおとなしい。

緊張すると声が大きくなったりする。


山南圭吾やまなみけいご君、大卒。22歳。

体は大きいけれど口下手なのか、声が小さい。


西部照人にしべてると君、留年ありの大卒。23歳。

声は大きいが、先輩に対する敬語ができない、チャラ男。


この3人を2カ月で何とかするのが私の仕事。

できなかったら、3人には悪いけど即退社。

悲しいけれど、それは当然よね。


ついでに、数人仕事についているけれど、マナーに問題ありの後輩もいる。

その後輩もチェックして、上司に報告することも私の仕事。


その上司も何人かはパワハラ、セクハラしてるからね。

そっちも任されているのよ。

全く人使いが荒いんだから、うちの社長は!

私の特別手当も要求するわ!

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