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英雄育てる院長先生  作者: 山木 深
まずは生活基盤を作ろう!
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戦闘訓練:魔法編3

おひさしぶりです。

長くなったので分けました。


すたすたと歩いて向かっていると、ロイたちの騒ぎ声が聞こえてきた。


「くらえっ、〔ショット〕っ。」


「ひゃうっ、やめてよ〜」


「待ちやがれー」


声の方を向くと、魔法の真似をしながらロイが涙目になっているフィーア、ー銀髪赤目の見た目美幼女ーを追いかけ回しているところだった。

エイシャは深〜くため息をひとつつくと、〔ショット〕をさりげなく魔法名抜きの無詠唱で使い、ロイに一発、ではなく2、30発一気に打ち出し


「ごっ ぐべじゃっ やぎゃっ ゆぎゅっ じでー」


ロイをタコ殴りにしてしまった。

一瞬にして瀕死になってしまったロイに申し訳程度に回復魔法〔ヒール〕をかけながらフィーアに声をかけた。


「大丈夫ですか?」


「ひうっ、だ、大丈夫ですよ?」


「なぜに疑問形なんですか。ロイはしばい、ではなく叱っておくので何か罰をしてほしいなら言ってくれると嬉しいです。」


すでにタコ殴りにされたのにも関わらず、さらに罰を受けさせると言われてしまったロイがガタブル震えているのを横目でちらっとみてしまったフィーアは流石に憐れんで、というかエイシャなら何を言っても死なせずに実行できるだけの力があることを知っているの

で説教一時間にしてもらう事にした。

まあ一時間ぶっ続けで説教も十分きいが。


「とりあえずロイへの説教は後でするとして、まずあなたたちには魔力で武器を覆い強化する武器強化をやってもらいます。」


[物質創造]で短剣ーまだ子供なので十分な大きさーを3本創り出して子供たちに渡しやってみることにした。


「まず、武器の周りに薄い膜を張るイメージで魔力を使ってみて下さい。」


「は、はい!」


「・・・・・・・・・・・・・できません〜」


「大丈夫、大丈夫〜わたしもできてないから〜」


頑張ってはいるものの、武器強化は感覚でやり方を覚えていくものなので、フィーアのようにへんに気張ってもなかなか出来るようにはならないのだ。


「おっ、何かできたぞ!へへーん、簡単じゃん。エルフィたちはダメダメだなぁ。」


「うぅ、やっぱりわたしは駄目な子なんだー !」


フィーアは逃げだした!!


「ロイ〜、せっかくわたしが泣かないようにしたのになんでそんなこと言うのかな〜」


エルフィがぱっと見笑顔、だけどなぜか相手に恐怖を抱かせる笑みでロイを見ると


「ひ、ひぃぃぃ、命だけはお助けをー!」


情けなく悲鳴を上げながら必死に後退り、命乞いを

し始めた。姉的な立場でフィーアに対して接していたエルフィにしてみれば、可愛い妹を泣かされたようなものだった。

そしてエルフィは重度のシスコンだった。

ぶちギレたのは自明の理だった。


「いや、あのでございますね、なんというかとりあえずごめんなさーい!」


とりあえず土下座をするロイ。そのきれいな土下座を見る限り、相当な回数こなしてきた事がうかがえる。

慌てすぎて変な敬語になっているが、両方気づかなかった。

 パン  パン   音がした方を三人がビクッとしながらそーっとそちらをみた。

そこには盤若がいた。

自分がいるのにも関わらず、相手にされず、さらには目の前で喧嘩までされてしまったエイシャは悲しいのを通りすぎて起こるという理不尽極まりないことになっていた。


「あなたたち?やりたくないならそう言ってくれればいいんですよ?」


「「「いえ、とてもやりたいです!!」」」


「そうですか。ならいいですが。」


一瞬にして機嫌が良くなったエイシャ。

じつにチョロかった。

それをみたロイたちが思わず(院長先生大丈夫か?)と思ってしまうほどチョロかった。


「フィーアやエルフィを弁護するわけではありませんが、普通はロイのように一回であ

そこまでうまくできませんから。」


「わたし、要らない子じゃないの?」


「当たり前です。みんなの中に要らない子なんてひとりもいませんから!」


満面の笑みでフィーアに微笑みかけるエイシャの言葉には慈愛の心のみが感じ取れた。


「なあ院長先生。さっさと続き話してよ。」


「誰のせいでこんな面倒なことをして遠回りしたと思っているんでしょうね。怒るとまた止まるので何も言いませんが。」


少しずつロイへの対応が雑になっていくエイシャ。


「それじゃあロイは一人で短剣の練習をして待っていてくださいね。私はエルフィとフィーアに武器強化を教えてるので。」


「ぶー、ぶー、何だよ、俺は一人で寂しく練習しろってかよ!ふんだ!」


「しませんよ、そんなこと。戦闘用ゴーレム魔王さまを出しておくのでそれと訓練しておいてください。」


「ふーん、わかったけどそれどこにあるの?」


「研磨の塔にあるはずです。できるだけ丁寧に接して下さいね。知能があるのでこちらの言葉も理解していますし、話せますし。」


「おう、わかった。」


いきなり研磨の塔に走っていってしまった。

即断即決、即行動が基本のロイらしいスタートのきりかただった。

研磨の塔の場所知らな

いのに。


「院長先生!研磨の塔ってどれ?」


「東の水色の塔ですよ。」


案の定戻ってきたかと思ったらまた走っていった。


「それでは気を取り直して、武器強化をおしえますね。」


「はいっ!」


「うん〜」


元気に返事をするエルフィとフィーア。

まず教えるのが比較的簡単だと思われるエルフィから教え、待ってる間は短剣を振っておくようフィーアに指示をだすと、エルフィのほうに向き直っていった。


「エルフィはだいたいの感じは掴めていたと思うので、ぱぱっと習得しちゃいましょう。」


「はい〜。でも、どうやるの〜?」


エルフィの問いかけに対して返事をしないでエイシャは地面に落ちていた石ころを拾うとエルフィに渡した。


「エルフィは武器強化自体はできていましたが、あくまで柄と刃の一部だけでした。ですからまずは小さいものからやって、少しずつ大きくしていけばいいでしょう。」


とりあえず言われた通りにやってみることにしたエルフィは渡された石ころに魔力をまとわせ始めた。

石ころの周りに薄い魔力の膜ができ始めると、おもむろに振りかぶり全力でぶん投げた!

ロイに向かって。


次は多分短めです。

後、次は火曜の予定です、そしてこれから今月いっぱい、あまりこうしんできません。

感想あるとよろこびます

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