戦闘訓練:魔法編2
すみません、昨日完成しなかったので、今日あげます。
「まず、無属性魔法とは何か?リュート、よろしくお願いします。」
「うん、わかったよ!えっとね、目に見える変化が無いもの、だよ。例えばショット、スリップ、グラビティとかかあるって書いてあったよ。」
「リュートはえらい子ですね。しっかり予習していたようで嬉しいです。」
そう確認したあと軽くリュートをほめた。
ほめられリュートは少し恥ずかしそうにしながらも素直にほめられていた。
エイシャは機嫌がかなり良くないと子どもたちをほめないため、久しぶりにほめられたので、とても嬉しかったのである。
一方、しっかり予習をするのを怠ったため、エイシャにほめられるどころか怒られたダグラスは、少し不満そうだったが、自業自得だったので何も言えなかった。
「さて、基本的なことの復習は終わったので、無属性魔法のショットを実際にやってみましょう。大丈夫ですね?」
「う、うん」
「大丈夫じゃ。」
「余裕っす」
若干一名ぶるっていたが、龍族は頑丈なので大丈夫だろう、きっと、多分、運がよければ。
「まあ、大丈夫でしょう。」
そう言うと、エイシャはガイジンたちの方を向くと、「あなたたちには今から魔力を実際に使ってみてもらいます。まず
、魔力の扱いが得意な魔族のダグラスからやってみてください。」
「おっす、頑張っちゃうので応援よろしくっす!」
そう力強く意気込むと、勢いよく両手を前につき出すと目を閉じ、「せあ」っと気合いを入れだした。
そうしてしばらくすると、ダグラスの手の周囲に何かもやもやとしたものができてきた。
そのまましばらく待つと、もやもやとしたものが集まりだし、だんだん一つに集まりはじめた。もやもやが完全に一つに集まり終わるとエイシャが指示をした。
「できましたね。それが魔力のかたまりです。それを使って魔力の扱いを練習しましょう。」
そう言いながらエイシャはダグラスから魔力球を奪うとパンッと魔力球をリュートにはたいてきた。
いきなり打ち込まれたリュートはあわあわと慌てながらもしっかりと打ち返してきた。・・・・・・・ガイジンに向かって。
「うおっ、なんじゃっ。」
しかしそこはさすがガイジン、不意討ちで直撃したのにも関わらずしっかりと話すという離れ技を成し遂げた。
「なにをするんじゃ!あぶないじゃろうが!」
「ご、ごめんなさい!わざとじゃないんです!」
「当たり前じゃ。わざとじゃったら、ただでは済まさんわ。」
若干泣き
かけながらリュートが謝ると、特に気にしていないというようにガイジンは返した。
「それでみなさん、どうでしたか?」
「?」
「どうとは?」
「どうって?」
「魔力球に当たってですよ。」
そうエイシャが苦笑しながら言うと、
「水風船を作った感じっす」
「僕も水風船を打ったかんじだったよ」
「そうじゃな・・・なんというか水風船を叩きつけられた感じじゃな。」
「そう感じましたか。一応言っておきますと、今のはリュートが当たっていたら気絶してますからね。・・・・・・・・さて、水風船のようと言いましたが、魔力というのは、その水みたいなもののことですね。」
「無属性魔法は特徴として魔力を魔法に変換せずに使うものですからね。」
「だいたいの感じは掴めたと思いますので、後は各自教えあって下さい。私はロイたちを見てきますので。」
そう言い残すとエイシャはロイたちの方へ行ってしまった。
この時しっかりみておけば事故はおこらなかったのではないかとエイシャは一週間ほど悩むのだった。
今週は用事が多いので来週の土曜に次を投稿します。
少しながくなるかもしれません。