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英雄育てる院長先生  作者: 山木 深
まずは生活基盤を作ろう!
19/36

昼食騒動4

今回はカイトが可哀想な役回りばかりやってますが、これからもこんな感じの役回りになる予定なので優しく見守って下さい。

ドゴオオオオーン!

突如轟音が鳴り響いた。

何が起きたのかとおもわず喧嘩をやめてそちらを見るとそこには組んでいたスクラムが崩れて折り重なるように倒れているロイたちだった。

あわててカイトがかけよっていき、声をかけようとするといきなり飛び起きてきた。


「さ〜て、悪いことをしてフィーアを泣かしている奴はどこかな〜?」


明るいのになぜか本能的に恐怖を覚えさせる声でロイが言っている。

だがカイトの耳には届いてはいなかった。

なぜなら虚弱貧弱なカイトはロイが起き上がった時点で危ないかも、と気付き離れていき耳を塞いでいたからだ。

本人は「君子危うきに近寄らず」などと言っているが本当はカイトはびびりでチキンだったのだ。

変な笑顔で変な笑い声をあげているロイたちは喧嘩をしている当人たち−ラグオ、ナミビア、カグヅチ、マヤノの四人−たちは突如乱入してきた年長組たちにびっくりして一旦喧嘩を止めたが、今度は突入してきたロイたちを相手に勝つために自分たちの味方に引き入れようとし始めた。


「ロイ兄っ!わたしたちの方が正しいよねっ!」


「そうですよっ!カグヅチたちが馬鹿なんです!」


早速ロイたちを説得し始めた。だがカグヅチたちもただ説得されているのを見ているだけではなかった。

カグヅチたちはいたずら好きなロイたちを説得するのではなく、真面目なリュートたちを説得していった。


「リュート兄さんだってあいつらの馬鹿な行動にうんざりしてるよね!?」


「そうだそうだ!あいつらが悪いんだよ!」


カグヅチたちも負けたくないので全員で説得していった。

説得されていたロイたちもロイたちで、ラグオやカグヅチたちの鬼気迫る勢いの説得に呑まれてしまい、自分たちが本当は四人を止めにきたのだということを忘れてしまった。

これに困ってしまったのは隅で泣いていたカイトだった。

カイトはロイたちの介入によって四人が喧嘩をやめるのを期待していたのにも関わらず、彼らもまた喧嘩をはじめようとしていたからだ。

カイトは泣いた。

とにかく泣いた。

何故か自分にも矛先を向けられ始めたからだ。


「カイト、君はどうなんですか」


静かに、しかし冗談は許さん!という感じで迫ってくるラグオの対応に困っていると、反対からカグヅチが迫ってきた。


「お前だっていつものこいつらの行動にはうんざりしてるだろ!やっぱりこっちだよな!」


両方に迫ってこられたカイトは最後の望みとばかりにロイたちの方を向くが、ロイたちはすでにおとされた後だった。

絶望を感じていたカイトだったが、そこに一筋の光明が差してきた。

それは意図せずとはいえこの状況を生み出してしまったため、収束させるためにきたフィーアとやっと起きてきたユイだった。


次はかなり短くなると思います。

更新は明日0時です。

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