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英雄育てる院長先生  作者: 山木 深
まずは生活基盤を作ろう!
13/36

戦闘訓練:魔法編7

少し長めです。

ちなみにフィーアは○きゅーぶの湊○花がモデルだったりします。

エイシャが歩いていくとうずくまってぼそぼそと何かを言いながら泣いているフィーアがいた。

耳をすまして聴いてみると


「うぅぅぅ、また失敗しちゃった。何でできないのかなぁ?院長先生が来るまえに一回でいいから成功しときたいのに〜」


半泣きになりながらも必死に武器強化を渡された短剣にやろうとして出来ず、ぶつぶつ言っているのが聞こえた。


(やっぱりフィーアはとても、とても可愛いですね。健気に頑張るその姿、可愛いは正義です!)


そんな事を心の中で叫びながら近づき話しかけた。


「よく頑張ってますね、えらいですよ。」


「ふぇっ!?い、院長先生何時からいたの!?」


「あなたが『うぅぅぅ、また失敗しちゃった。』と言っていた辺りからですね。」


「はうぅぅ〜」


誰もいないと思って言っていた事が聞こえていたと言われたフィーアはすっかり赤面してしまった。

対してエイシャはその反応が予想できていた、というよりわざとそうしたので何も言わずにこにこと落ち着くのを待っていた。

少し時間が経ってフィーアが落ち着いたのを確認するとさっそく武器強化の練習にはいる事にした。


「それでは武器強化の練習を始めます。」


「は、はい!」


「そんなに力まなくてもいいですよ。というよりフィーアの場合は力みすぎて出来なくなっている感じがあるのでむしろ力を抜いてだらっとした方ができると思いますから。」


エイシャはフィーアが武器強化を失敗ばかりしてなかなか成功しないのは技術云々ではなく精神の問題、簡単にいうと頑張りすぎなことだと見抜いていたのだ。

なのでとりあえずフィーアの力みをとることにした。


「フィーア、失礼しますね!」


唐突に飛びかかるとフィーアの体のあんなとこやそんなとこをまさぐり始めた。


「ふぇっ!?な、何するんですか!?」


「フィーアが可愛すぎるから遊びたくなったんですよ、フィーアで。」


「わ、わたしでですか!」


「そう、あなたでです。」


「えっ、まっ、待ってく、ひ、ひゃあぁぁ!」


「ふふふ、ここですか、ここがいいんですか!」


「や、やめてく、下さい〜」


しばらくどたばたとフィーアと物理的に絡みあっていると大分フィーアの体から力みがなくなっていっているのを感じ取った。

なのでフィーアにもう一度武器強化をしてみるように言った。


「さて、もう一度武器強化をやってみましょう。」


「ふぅ、わかりましたよ。」


散々遊ばれてかなりだるくなっていたが、一応やってみる事にした。


(疲れたし軽くやろっと。)


そんな事を思いながら構えた短剣に魔力を纏わせ始めた。

すーっと短剣の周りを魔力の膜がしっかりと覆っているのが確認出来るようになった。


「あれ?出来てる?もしかして今わたし出来てますか!?」


「そうですよ、あなたは今武器強化が出来てるんですよ。」


「何で?・・・・あっ、もしかしてさっきのはわたしの力みをとるためにやってくれたんですか!?」


「そ、そうですよ。(途中から楽しくなってきて大分やり過ぎてしまった事は言わない方がいいですね。)」


途中から自分がやりたいからやっていた、という事実は隠しておく事にした。

言ったらこんなに目をキラキラさせて自分を尊敬しまくっているフィーアを失望させてしまうだろうからだ。

保身もあるが。


「とりあえず私が鎧を創るのでそれに攻撃してみて下さい。」


そう言うと一瞬で全身鎧を創り出しフィーアの目の前にドン、と置いた。


「分かりました!」


大きく頷くと短剣を構えて鎧に向けて斬りかかった。

すると斬られた場所から綺麗に真っ二つになっていった。


「わあっ!すごーい!」


「まあ、出来てないだけで魔力の使い方はロイやエルフィよりも上手かったですしね。頑張りましたね、フィーア。」


「はいっ!ありがとうございます!」


満面の笑みでお礼を言うと出来るようになったのが報告したかったらしく、エルフィの方に走っていった。

その後ろ姿を見送るとエイシャは年長組最後の一組、オルフたちのところへ歩いていった。


評価、感想あると更新が早くなるかもしれません。

次は水曜です。

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