戦闘訓練:魔法編6
次でロイたちが終わると約束したな.....あれは嘘だ。
(ごめんなさいフィーアのこと忘れてたんです)
エルフィがなぜ、石ころをロイにぶん投げたのか。その理由は簡単だった。
(ロイが戻ってきたら、一発こらしめないとな〜)
そんな事をなんとなく考えているところに魔王さまから解放されて満面の笑みで走ってきたロイに殺意が湧いたからだ。
だが、投げてロイにあたり一回転しながらぶっ飛んだのをみてさすがにわるいかな?などと思っていたりする。
「大丈夫だよね〜、ロイ、返事しないともっかい投げるよ〜」
「どんだけ理不尽なんだよ!」
「あっ、やっと起きた〜」
今回は完全に被害者なのにも関わらず、全く謝られずたった30秒しか倒れてないのに早く立てと脅されるロイ。
完全に今日は厄日だった。
「何だよ!いきなり石ころ?投げてきやがって!」
「だって、上手く武器強化できたから試してみたかったんだよ〜」
「人で試すなよ、人で!院長先生からも何かいってやってよ!」
怒ってもほわわんとしているエルフィにはこれ以上言っても無駄だと悟ったロイはエイシャを頼った。
「そうですよロイ。あなた以外の誰で試せと言うのですか!怒りますよ。」
なぜかエイシャにまで理不尽に叱られてしまうロイ。
だがロイにふりかかる災難はこれだけで終わらなかった。
そう、魔王さまとの楽しい楽しい(魔王さまにとっては)特訓会があったりしたのだ。
「久方ぶりだな、主。」
ロイが自分の身にふりかかる不幸に泣いていると、後ろから今さっきまで聞いていた、二度と聞きたくなかった声がきこえてきた。
恐る恐る後ろを振り向いてみると、やはり幻聴などではなかったようで二度と見たくなかった魔王さま=恐怖そのものが立ってこちらを見下ろしていた。
「初弟子よ、主に訓練するための場所を創ってもらってないのか?空間が感じとれんのだが?」
「そ、それはですね・・・・・・。」
ひや汗をだらだら流しながら必死にない頭をふりしぼっていい考えをひねり出そうとするロイ。
だが無情にも魔王さまは待ってはくれなかった。
「まさかあれだけ時間があって何もしていなかった、なんて事はないだろうな。」
「・・・・・・・・・ご、ごめんなさい!」
結局ない頭をふりしぼっても状況を打開する知恵は何もでてこなかった。
ゆえにとる行動はただひとつ。
ジャンピング土下座を果敢に敢行した。
「初弟子よ、頭大丈夫か?」
「ロイ?石ころのあたりどころが悪かったんですか?大丈夫ですか?」
「ロイ〜?やり過ぎちゃったかな〜?ごめんね〜」
周りのひと+ゴーレムに頭の心配をされてしまったロイ。
どこまでいっても不憫なロイだった。
「いや、何もねえよ。それで院長先生、訓練するための場所創ってくれない?」
「いいですが、どれくらいの大きさで、強度や特性は何かつけた方がいいですか?」
「俺は分かんないから師匠に聞いてよ。」
何かもうどうでもよくなってきたロイはとりあえず魔王さまに全部ぶん投げる事にした。
「しょうがない初弟子だなぁ、おい。まあいいか。それで主よ、強度は最高、特性は時間が遅くなる、怪我をしない、で頼めるか?」
「ええ、いいですよ。私が頼んだ事ですし問題ないですよ。」
そう言うと【物質創造】を使い一瞬で新たな空間を創りだした。
「流石だな主。これだけのものを一瞬で創るとは。」
「さて初弟子、早速この中で訓練を始めるぞ。」
「はぁ、分かりましたよ。」
色々諦めたロイは魔王さまに引きずられていった。
(あれは私が初めて本気で創ったゴーレムですから性能が凄いことになってるんですが、大丈夫でしょうか?大丈夫ですね、きっと。)
結構あっさりとロイのことを頭から追い出したエイシャはフィーアに武器強化を教えるために近づいていった。
次はフィーアです。
土曜に投稿します。




