第2話:ママさんドライブ
ブオォォォン!キキィ!キュッキュッ!
なんかめっちゃ速いんですけど!恐ろしいくらいスピードでてるんすけど!
「さぁ!和くん!ママさんドライブの開始よ〜!!」
ブオォォン!!
「か、母さん?今なんキロでてんの?すごい速いよね?なんかすごい速いよね?」
「う〜ん…60ってことにしておいてね!ここの制限速度60だから!」
しておいてって…あ!信号無視した…あぁ…前の車抜いちゃった…ここ追い越し禁止なのに…
「イェ〜イ!どけどけ〜!ママ様のお通りじゃあぁぁぁぁああぁぁあ!!」
キャラおかしくなってるし…
「あ!母さんそこは右に、右に曲がってね。」
「はい右折〜!」
ガー!キキィ!
「馬鹿野郎!死にてえのか!?」
「きゃーーー!!」
トラックの運転手が叫び…横断歩道をわたっていた人が悲鳴をあげる…
「へっへっへ!どんなもんよ〜!誰もママを止められはしないわ〜!」
「母さん?もうそろそろ着くからスピード下げたほうが…」
「ふふふ…大丈夫よ〜!なにも恐れることはないわ〜!」
いや…恐れることはやまほどある…まず、母さんが恐い!他には迷惑をかけてしまった人達の逆襲とか…考えすぎかな…?
あ、また信号無視したし…
キッキキキィィィ!シュー…
「はい!とうちゃ〜く!早かったでしょ?まだ10時よ!さぁいってらっしゃぁ〜い!」
「行ってきます…」
最後にドリフト駐車を成功させた母さんは上機嫌で帰っていった…そして俺は東出入口へと向かった