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野球バカ  作者: リリィ
11/14

第10話:対戦!星見高校!。中編

シュウァ! シュギュルルルルル!

ズバーン!


「ストラックバッターアウト! チェンジ!」


「おっしゃあ!」


3回裏、星見高校の攻撃が終わり、4回に突入した時点で、3対0。

1回表で俺はツーベースを打ち、喜名森のヒットで3点目をいれたわけだ。


ちなみに、俺は星見高校に対し、ヒット0。6奪三振を奪い、完全試合に向けて、好スタートをきっている。


『4番、ピッチャー。早川君』



俺はバットを持ち、バッターボックスに立った。

相手ピッチャーは、大きく息を吐くと、力強く振りかぶり、大きく腕を振り下ろした。


シュッ! シュルルルルル!

ブン!


「ストライーク!」


は、速い! なんだ? 1回の時とは比べ物にならないくらい速い!

そして、2球目も同じように投げる。


ブン!


「ストライーク!」


当たらない…そんなバカな!? 速さはストレートなんだぞ? 変化しているはずがない。


そして俺は、相手ピッチャーの投球を見た。

ワインドアップで大きく振りかぶり、体重移動をしながら、腕を大きく振り下ろす。


シュッ! シュルルルル!


ピッチャーから放たれたボールは、勢いよくキャッチャーミットへと向かってくる。


パァン!


「ストラックバッターアウト!」


なんだ…変化したのか? ただのストレートじゃないのか? 分からない…。

なんなんだあの球は…。


「おい早川! どうしたんだよ? お前がバットに当てれないなんて」


「分からねぇ。分からねぇんだ…。ストレートのはずなのに、当たらない…」



「……おそらくあれは、ムービングファーストボールだな」


ムービングファーストボール…?


「か、監督! なんスか? その、ムービングファーストボールって」


「ストレートだ。…だが、フォークほどではないが、落ちるんだよ。そのせいでバットに当たらなかったり、内野ゴロになったりするんだ。まさか星見にこんなピッチャーがいるとは…」


ムービングファースト………これを上手く打てるようになるには、試合中じゃあ時間が足りないな…初回に先制点入れといてよかったぜ。


「ストラックバッターアウト!チェンジ!」


よし! なんとしても守りきってやるぜ!


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