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バカツンデレと俺様系イケメンヒナタ①

「お願いしますグレン先輩先輩!僕にモテテクニックを教えてください!」


「はぁ?モテテクニックゥ?」


 朝六時。


 三年生、誰も居ないはずの教室。


 その教室の窓に、一人の男が居た


 赤いオールバック、袖が通されていない今にも脱げそうなブレザーを着た男。


 この学校のイケメン四天王のうちの一人、俺様系男子 グレン先輩。


 その男に僕は弟子入りしようとしていた。


「テメェにはひーちゃんがいるだろうが。裏切んのか?」


 グレン先輩が当然のように言う。


 この発言だけで分かる。この男……やはりモテる。


 一見すると粗暴で高圧的。しかし、その声にはどこか優しさが込められていて、なぜか”怖い”という風には思わない。

 さらに、”裏切んのか?”という発言。最終決定権を相手に与えながらも自身の意見を伝え、高圧的なその喋り方により相手が自身の意見に一考の余地を与える高等テクニック。


 やはり、流石はイケメン四天王と言ったとこか……


「お願いします。僕に俺様系男子のコツを……」


 僕がさらに頭を下げる。


「チッ……事情は聞かねぇ。ついて来い」


 グレン先輩が教室を出る。


「グレン先輩先輩はどうして俺様系に……?」


 移動中、グレン先輩に聞く。


「ハッ。なりたくてなるもんじゃねぇよ。こんなもん」


 グレン先輩の顔に少し闇が差した。


 これは、高等モテテクニック”普段は自信満々な彼にもこんな一面が……!?”じゃないか!


 化け物だ。これがイケメン四天王の一角……!


「ここだぜ」


 グレン先輩についていった先にあったのは、校舎裏にある何の用途か分からんけどとりあえず存在はする倉庫。


「ここは一体……」


「知らね。とりあえず入れよ」


 ガラッ!!


 グレン先輩が倉庫の扉を開ける。


 そこには、地下へ続く階段があった。


「俺様系になりたいんだったな」

「俺様が教えてやるよ。俺様系の神髄を……!」


 自然と顔がほころぶ。


 これで、僕も俺様系に……。


 数時間後


「ねぇ!!私ずーっと家の前で待ってたんだけど!何一人で勝手に……」


 教室がざわついている。


 当然だな。窓から身を乗り出す俺様がいるんだから。


「よぉひーちゃん」


 俺様はバッとそこから飛び降り、ひーちゃんのところまで向かう。


「怒んなよ、かわいーんだから」


 そして、顎をクイッとした。


 じっとその瞳を見つめる。


「ちょっ、な、なによ……」


 ひーちゃんが目をそらす。


「ハッ。照れてんじゃん。かーわい」


 俺様が頭を撫でようとする。


「ぎゃああああ!!!うるさいうるさい!どっかいけ!!」

「ばかぁ!!!」


 ひーちゃんが教室を出て行った。


 ったく。騒がしー女だぜ。


「あ、あの……ヒナタ……さん……?」


 後ろから声がする。


「あ?誰だっけ、お前」


 後ろを振り向くと、さえない坊主頭の男が居た。


「ヤマダだよ!ヒナタ、お前何があったんだ!!」


 冴えない男……ヤマダはなんだか慌てている。


 はー。男には興味ねぇんだけど……。


 俺様は坊主頭の頭をくしゃくしゃ撫でる。


「俺様は昔からこうだろ?」


 そして、定位置である窓まで戻った。


「やん……♡」


 ヤマダがメスの顔をする。


 ハッ、めんどくせー。全員こうなっちまうからな。


 俺様はひーちゃんにしか興味ねーってのに。


 キーンコーンカーンコーン


 チャイムが鳴った。


 騒がしーチャイムだ。キスすれば黙るか?


「時間だぞー。全員席に……つ……け……」


 センコーが教室に入ってくるなり俺様を見る。


 っぱイケメンは目引いちまうよな。ダリ―。


「ヒナタくん……とりあえず席に……危ないし……」


 センコーがおびえながら言う。


「っせーよ。俺様はここがいーんだ」


「そ、そっか……まぁ、気を付けてね……」


 クラスメイトはほぼ全員が俺様のことを見ていやがる。


 いつの間にか帰ってきてたひーちゃんも俺にくぎ付けだ。


 俺はひーちゃんに手を振った。


 ひーちゃんは恥ずかしそーに手を振り返す。


 ふっ。かわいーじゃん。


 俺様は窓際から外を見る。


 なんか、太陽って俺様と似てんな……。


 昼はあんなにかっけーのに、夜は闇がある感じ。


 グレン先輩もこんな感じだったっけ。


「おーいヒナタくん。太陽を直視するなー」


「俺様のが輝いてるんで」


 まーいい。肝心なのは放課後だ。


 放課後、俺様はひーちゃんをデートに誘う。


 それまでの学校生活ではテキトーにひーちゃんで遊んでやることとしよう。


 ホームルームが終わった。


「なぁひーちゃ……」


「どっかいけ!」


 昼休み。


「よぉひーちゃ……」


「うっさい!」


 授業中。


「ひーちゃ……」


「…………」


 ひーちゃんが俺様を避けてる気がする……。


 なんで?どうしてだ?


 俺様なんかしたっけ……?


 いやいや待て。決め手は放課後だ。


 デートの時、ひーちゃんを照れ殺しにする。


 大丈夫、俺様ならいける。


 ……よな?


 まずい、俺様系としての自信が……


「おーい。帰るよー」


 ひーちゃんが俺様に呼び掛ける。


 よし、今だ!!


 俺様は窓から跳躍し、ひーちゃんの前に着地する。


「デートすんぞ。拒否権ねぇから」


 そして、ひーちゃんの頭を撫でた。


 ポフン


 髪まで柔らかいのかこいつ。


「ひゃっ……は、はい……」


 よし、決まった。


 俺様とひーちゃんの放課後デートだ。


 そこでkissまで決めてやんよ……!

最後まで作品を読んで下さりありがとうございました!


面白かったらぜひブックマーク、高評価をよろしくお願いします!


次話もお楽しみに!


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