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空間欠損の魔法師  作者: 猫宮みけ
入学と監視

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第18.5話──外国勢の作戦会議──

第一章・奪取前──外国勢の作戦会議──


場所は不明。

地下深く、外界から完全に遮断された部屋。


壁には魔力遮断材が敷き詰められ、

中央の円卓には三人の影が座っていた。


彼らは“国家”ではなく、

国家を超えて動く 魔法戦略機関。


その名は――

《ヴェルス》。


円卓の中央に、

日本の学園の映像が投影される。


黒髪の少年。

篠原悠斗。


その横に、

破綻の揺れを解析した波形データが並ぶ。


男A

「……これが“破綻現象”か。

 魔法体系の外側にある、存在条件の崩壊……」


女B

「国家魔法局は“戦略級相当”と評価したらしいわね。

 破壊力換算で国家級を超える……

 つまり、兵器としての価値は計り知れない」


男C

「問題は、制御可能かどうかだ。

 暴走するだけなら価値はない。

 だが――」


女Bが指を弾く。


映像が切り替わり、

ゆうとが空間干渉の暴走を“整えた”瞬間が映る。


女B

「見なさい。

 彼は破綻を“制御”した。

 これは偶然ではない。

 彼の破綻は、意図を与えれば“形”を持つ」


男A

「つまり……

 破綻を兵器として運用できる ということか」


男C

「国家魔法局が黙っているはずがない。

 近いうちに移送されるだろう。

 学園は監視施設にすぎん」


女B

「だからこそ――

 移送の“前”に奪う必要がある。

 国家魔法局の管理下に入れば、手が出せなくなる」


男A

「学園の防衛は?」


女B

「若年魔法師の監視施設よ。

 国家魔法局直属とはいえ、

 “戦略級奪取”を想定した防衛ではない」


男C

「破綻の揺れを模倣した“干渉霧”を使えば、

 学園の結界は一時的に麻痺する。

 その隙に篠原悠斗を確保する」


男A

「破綻の模倣など可能なのか?」


男C

「完全再現は不可能だ。

 だが“揺れの波形”だけならコピーできる。

 あくまで結界を乱すための疑似破綻だ」


女B

「問題は……

 篠原悠斗本人が“破綻で反応する”可能性ね」


男A

「暴走の危険は?」


女B

「高いわ。

 でも――

 暴走しても構わない。

 彼の破綻は“素材”として価値がある。」


男C

「奪取後は即座に“封印拘束具”を装着する。

 破綻の揺れを抑えるための特製だ。

 彼が抵抗する前に沈黙させる」


男A

「学園側の反応は?」


女B

「玲奈・久遠・御影……

 厄介な魔法師はいるけれど、

 “破綻の揺れ”を前にすれば動きが鈍る」


男C

「国家魔法局の車列が到着する“直前”に仕掛ける。

 学園と国家が混乱している瞬間が最も隙が大きい」


女B

「作戦名は――

 《ブラックアウト》」


男A

「……篠原悠斗は、我々が頂く」


男C

「世界は、破綻を必要としている」


女B

「ゆうとくん。

 あなたは“兵器”として生まれたのよ」


三人の影が立ち上がる。


そして――

奪取作戦が動き出した。


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1日1善1日1投稿♪

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