最強?神&異世界人コンビ爆誕!
櫻神社・・・。
この世界でもすでに百年位、鎮座されているらしい。
ちなみに僕の世界にもあって1500年位と聞いたような・・・。
「ほぉ・・・。規模は天界には及ばぬが、中々ではないか・・・。」
道中、やむなく拾った神を名乗る少女。
彼女は変わらず、上から目線で物を言っている。
まぁ僕にはただのイタイ人にしか見えないのだが・・・。
「お前!何か失礼な事を思っていないか?」
「いえいえ、そのような事は・・・。」
僕の心を読まないで欲しい。
「コホン。・・・で、こちらが入口です。」
いずれにせよ、あとは宮司様に任せよう。
僕は神社をくぐり、その横の館へ彼女を案内する。
「宮司様、只今戻りました。」
「おや、おかえり、タチバナ君。その顔は・・・。また何かあったね?」
宮司様はいつも通り、変わらぬ優しい笑顔で迎えてくれる。
「ハハハ。宮司様には敵いませんね。実は頭のおかしな女の子を拾いまして・・・。」
ドカッ!
間髪入れず、僕の頭にゲンコツという名の神罰が下る。
「ウォォォォ!」
「この痴れ者が!すまぬな。宮司。私はコノハ。この場は神気が満ちていて心地よいな。その心意気、褒めて遣わす。しばし、逗留する故、よろしく頼む。」
大胆にも住み着くことを宣言!
さすがに駄目じゃね!
「承知いたしました。お部屋を用意いたしましょう。気兼ねなく、御逗留ください。」
「ウム。」
「え?」
即答?1秒?
何故?あんな上から目線の言葉なのに・・・。
「そうだ!タチバナ君。君が世話をしてあげなさい。」
「え?えええ~!」
「頼んだよ!」
それだけいって、宮司様は奥へ引っ込んでしまう。
「フッフッフ。」
僕の後ろで、少女がにやりと笑っている。
「さて・・・。家主の許可ももらった。しかと私の世話をせよ!」
僕は信じられない。
「・・・。どういう事なんだ・・・。」
宮司様はあっさりと認めた。
と言う事は・・・。結論は一つ。
「まさか・・・。本物なのか・・・。」
「まだ信じてないのかよ・・・。」
少女は呆れた顔でこちらを見ていたのだった。
「さて・・・。」
そんなこんながあって、その日の夕刻・・・。
私は少し落ち着きを取り戻したタチバナと話をしていた。
「なるほど・・・。つまり貴女は、天界でしくじって、下界へ落とされたと・・・。」
「言い方はアレだが、まぁ概ね正解だな。」
「で、3年の修行期間がある・・・と。」
「そう・・・。私はこの3年を有効に使いたいと考えている。何か、大きなな事を成し遂げたい!」
「フ~ム。で、何か考えているのですか?」
「ウム。勿論!」
「それは!」
「考えてない!」
タチバナはガクッと地面に這いつくばった。
中々どうして面白い奴だ。
「しかし・・・。お前も異世界人なのであろう?未来の世界から来たそうではないか?」
すぐに跳ね起きたタチバナは驚く。
「何故、それを?」
「先程、宮司に聞いたぞ。何故、お前を私につけたのか?お間の手前ああは言ったが、私も不満だったからな。」
「・・・。左様で。」
「だが、彼の返答を聞いて得心したのだ。お前はこの世界でも、天界でもない世界をしっておるのであろう?そこに私の求める答えがある気がする。」
「へ~。」
「おいおい!何か、盛り上がらぬ答えよな。もっと喜ばんか!私の役に立てるのだぞ!」
「はぁ・・・。何か厄介ごとに巻き込まれた気しかしません。」
ここはスルーしよう。
「で!お前の知っている知識をとくみせよ!」
「・・・。そうですねぇ。」
タチバナは真剣に考え込んでいる。
表情がころころ変わって、本当に面白い奴だ。
「・・・。そういえば、世界を変える力・・・。それはエンタメ。」
「なんだ?その『えんため』とは?」
「要は娯楽ですね。」
「ほう・・・。娯楽か・・・。」
私の心は躍る。
「私の前にいた時代は様々なものがありました。スポーツとか、漫画とか、・・・それからアイドルとか・・・。」
「あいどる?それは何だ?」
「ウ~ン?まぁ簡単に言えば歌や踊りをする人でしょうか?」
「・・・。」
「まぁ神である貴女がすることじゃないと思いますが・・・。」
タチバナは他人事の様に話す。
「いい!」
「え?」
「いいぞ!それ!」
「ええ?」
「私はアイドル。いやこの時代だから歌姫になる!!!」
「ええええ?」
「タチバナ!私に手を貸せ!この3年で、高みを目指すぞ!」
私は気持ちが高揚している。
「マジですか・・・。ん~。それはそれで新しくて面白いかも・・・。いいでしょう・・・。」
一瞬キョトンとしたタチバナだが、何故か即断する。
「しかし・・・。やる事はたくさんありますね。例えば・・・。仲間を集めないと・・・。」
「仲間?」
「まぁ一人でもやれない事はありませんが、舞台の花は複数揃えてこそ、華やかになるのです。」
「そうなのか?」
「そうです。特に貴女の個性はとんでもなく凶悪!」
「何!」
「失礼。まぁ様々な組み合わせがあった方が、より貴女も含めて生きてくるというものです。(絶対清楚系の人が必要だ・・・)」
「フ~ム。お前の言っていることはイマイチ分からんが、そこは譲歩してやろう。」
私は立ち上がる。
道は定まった。
あとは迷いなく進むのみ。
「待ってろ!世界!」
私は不敵な笑みを浮かべ、そう叫んだ。
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