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「黄色の私とーーのあなた」

作者: もね

初めて手がけた短編小説です。まだまだ未熟で言葉も上手に使えませんが良かったら読んでみてください!!

ただ家から近かっただけ。そんな理由でこの高校に来たが、何が有名なのかもどんな学校なのかも知らない。

この学校で私はどう過ごしていくのだろう。

中学校時代に部活に打ち込んだわけでも勉学に励んだわけでもなく、友達も多くいる訳では無い。そんな私はクラスに馴染めるのだろうか。

「あー…早く終わんないかな。」


桜が咲き誇っている…訳では無いが桜流しが始まっている訳でもないこの時期になぜ入学式をするのだろう。

この1日になんの意味を見い出せばいいのだろう。

「えー。今日という節目となる日を雲ひとつない晴天で迎えることができてーー」

校長の長々とした話をBGMに私はそんなことを考えていた。


やっと式が終わったかと思えば桜の木の下でよくある入学式という板の前で写真を撮っている人ばかり。

「入学おめでとー!!」

そんな会話で埋めつくされたこの空間から早く逃げ出したかった。友達はみんな違う高校へ行った。私は誰にも話しかけられず、話しかけることも無く今日を終えようとしていた…あの人に話しかけられるまでは。


「さくら…さんだよね」

いきなり自分の名前を呼ばれた。私なわけないだろうさくらという名前も苗字もいくらでもいる。桜の木の下を通り過ぎようとした。

「ねえってば!」いきなり私の視界が黒に染まった。私の世界のよう…とか思ったのも束の間私に向けるには眩しすぎる笑顔…

「えっと…私の知り合いですか?」

その顔はあの日誰よりも輝いていた優しい笑顔のよう。名前も知らない小さい頃に私を救ってくれたヒーロー。名前くらい聞いとけばよかったなぁって後悔してるけどもうどうにもならないからしょうがない。あぁこんなこと考えて関係の無いこの人失礼なことしてしまったら大変。忘れなきゃ…忘れたくなんてないけど…でもこの人は関係ない。

「えー…ひどいなぁ同じクラスの小町藤だよ?」

しゅんとした顔があの日雲ひとつない空の下で紅葉が綺麗な木の下にあるブランコに乗って言っていた…

「ここの近所に住んでるーーだよ…!」

「悲しいのはわかったよぉ…。もーはい!これあげる!」

「これね?海岸で拾ったのをねお父さんがキーホルダーにして鈴までつけてくれたんだー!僕の宝物!これを僕だと思って?ずっと一緒にいるから大丈夫。辛いことがあった時も悲しいことがあった時も一緒にいるよ。だから大丈夫!!」

え。なんで…今までどれだけ考えても出てこなかったのに。私名前聞いてたの?私あなたの名前を知ってるの?

なんで今更…


「さくらはーきいろ!黄色にしよう!僕はねー紫なんだぁー!僕の名前の色があるらしくてね紫なんだって!」

そうだ。あなただけは私にピンクではなく他の色を出してくれた。むらさき…それがあなたの色。


「もークラスの人…の名前くらい早く覚えてよね!」

その一言でさっきまでの世界が嘘のよう…またひとりの世界だ。あぁもう少しで思い出せそうだったのに。

「すみません…人の名前覚えるの苦手で…」

表面上謝らないのもおかしいのでとりあえず苦しい言い訳をする。まぁ嘘では無いけど…。


「おーい!藤早く帰るぞー?」どこか遠くから彼を呼ぶ声がした。行かなくていいのかと困っていたら。

「あ。呼ばれちまったなじゃあまた明日な」

ひらひらと手を振ろうとしてるのであろうその腕の裏に紫色の何かが顔を覗かせた気がした…

その時


チリーン…


「え…うそ…」

あの…あのときの音だ。聞いたことあるでは済まされない毎日聞いている。私のかばんにもあるこの音…

「ふじ!!」

考えるよりも先に口が動いていた。


桜の木の下に行っていたあの大きな背中はやっと思い出したかとでも言いたげな顔でにこっと笑って見せているよう。

あの日紅葉の下で見たあの笑顔を…

どうだったでしょうか。伏線が貼ってある小説などが好きなのでそういうのを作りたいのですが中々難しいですね。また色々な短編小説を投稿していきたいと思っていますのでまた読みに来て下さると嬉しいです。アドバイスなどこのアプリで貰えるのかはまだ使えていないので分かっていませんが…色々教えて下さると幸いです!

今回はわたくしの作品を読んで下さりありがとうございました!

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