ある日の午後
「姫様。承香殿の女御様より、ご機嫌伺いに参上なさりたいとの使いが参っておりますが……」
「……またお客様なの? つい先ほど、藤壺の女御様がお帰りになったばかりなのに。まあ仕方がないけれど……」
初夜から半月ほどが経った日の午後のこと。
帝により、労られつつも存分に愛でられる夜が続き、麗景殿に戻ってからの二度寝がすっかり日課となった貴子だったが、この日は午前中から無視のできない来客が引き続いていた。
言わずと知れた、貴子が入内する原因となった二人の女御である。
まあ、気持ちは分からないでもない。
以前は最低でも数日おき程度には帝の寝所へ招かれていたのに、貴子が後宮に入ってからというもの、昼間の訪れも夜のお召しも何もかもがなくなったとなれば、大臣家の姫君らしい二人の矜持には、かなりの大きさのひびが入っていることだろう。
聞くところによれば父の内大臣も、左右両大臣からちくちくと嫌味を言われているらしいが、そこは日和見の皮を長年かぶった大狸。まだまだ未熟者でしかない娘がわざわざ心配するほど無意味なことはない。
それはそれとして、差し迫った問題は承香殿の女御だ。
幸い、午前中の藤壺からの訪問は、いくつかの真っ当なやりとりで素直にあちらが引き下がってくれたので、さしたる負担はなかったが、右大臣の姫はどう出てくるか──
と、半分ほど警戒しながら対面した相手は、とても愛らしく可憐な中にも、どこか気の強そうな雰囲気を漂わせる、相反した風情が魅力的な美少女だった。
先ほど顔を合わせた左大臣の姫は、実に華やかな気配を纏った、咲き誇る牡丹を思わせる美貌の主だったので、良くも悪くも対比が凄まじい。帝の好みは知らないが、よくもまあこれだけの美姫二人を侍らせておいて、他に目が行く気になったものだ。
もっとも、その美しささえ台無しにするほどに、二人の対立が酷かったのだろうけれど。
「……あ、貴女が、あの新しい女御なの!? 内大臣様の姫君だとかいう……」
「はい。二条内大臣藤原忠章が長女、貴子と申します。花も恥じらう可憐な御方と、お噂に名高き承香殿の女御様に、こうして直にお会いできましたこと、身に余る光栄と存じ上げますわ」
言葉とともににっこりと微笑んでみせれば、何らかの衝撃に驚愕していた女御は、ぽうっと頬を赤らめたが、やがて自らの反応に気づき、軽く首を横に振ってから、きっと貴子を睨み付けてくる。
誰に似たのか大層きつい気性の姫だと、美貌とともに口にされる少女は、権門の生まれということもあり、彼女に睨まれれば大抵の者は竦み上がるだろう。肝心の貴子にすれば、一向に懐かず毛を逆立ててこちらを警戒してみせる、可愛らしい子猫のようにしか見えないのだが。
「……貴女にそんなことを言われても、嫌味にしか聞こえないわ。何より貴女は確か、名ばかりの妃となるために入内したのでしょう? それなのにどうして、毎日毎日毎晩毎晩、主上のことを独占しているのよ!?」
「と、仰られましても……」
別に貴子の意思でそうしているのではなく、むしろ彼女の方が帝に独占されているというのが正しいと思う。
この際、『名ばかりの妃云々は、わたくしも含めた女御たちの勝手な解釈にすぎないと、主上は仰っておいででしたよ』と馬鹿正直に話してしまってもいいのだが、それでは余りにも芸がないし、貴子が務めるべきお役目が果たせなくなる。
本来の彼女の役割は、後宮内部の荒んだ雰囲気の改善にあたることなのだから。
「とりあえず、名ばかりどうこうは置いておきまして、主上のお振る舞いに関する疑問にお答えいたしましょうか。──今から申し上げることは、他ならぬ主上のお言葉であり、先ほど藤壺の女御様にもお伝えしたこととご了解くださいますように」
「あの女にも!?……わ、分かったわ。聞かせてちょうだい」
……いくら恋敵とは言え、左大臣家の姫を『あの女』呼ばわりは如何なものかと思うものの、同じく大臣の姫で年上でもある貴子に対し、見せかけの敬語も何もない時点で今更だろう。
細かく指摘していてはきりがないので、後でまとめてやることにする。
「わたくしも何故、帝がこちらに入り浸りになられるのかが不思議で仕方がなかったものですから、直接お伺いしてみたのです。そうしましたら、このようなお答えが返って来ました。『承香殿と藤壺は、お互いへの対抗意識があまりにもむき出しすぎて、私にとっては全くくつろげる場所ではなくて落ち着かぬ。政務が終わり気を休めようという時ならば、何ら波乱なく、平穏極まる麗景殿で過ごすのが気楽なのだ』と」
「……そ、そんな……その程度の、理由で……!?」
不自然に途切れた部分には、『くだらない』とか『些細な』とか、そういった言葉が入るはずだったのだろう。だが貴子に言わせれば、顔を合わせて間もない女に心底惚れ込んだからなどと言われるよりは、よほど説得力がある話だ。
「まあ。承香殿様はそのように仰いますけれども、なかなかに重要なことではございませんか? 日頃は特にお気を張られてお過ごしでいらっしゃる主上です。私的な場でもある後宮で気を抜けないのであれば、一体どこでそれがおできになるのでしょう?」
「それはっ……!」
三大臣家の姫が集う後宮が、帝の完全な私的空間などであるはずはなく、そこは当の帝も重々承知の上だけれど、ひとまずはこう言っておく。『私的な場でもある』としておいたので、別に嘘ではない。藤壺の女御も特に突っ込んではこなかったし。
予想外のことに言葉を失っていた承香殿の女御は、ようやく気を取り直したか、再び貴子を睨んでくる。
「……ご忠告ありがとう、とひとまずは言っておくわ。けれど、もしも私やあの女が、貴女の言葉通りに張り合うのをやめたとして……それで主上がかつてのように、私たちのもとにお戻りになっても、貴女は気にしないの?」
「その『あの女』という物言い自体が、主上の仰る『対抗意識むき出し』ではないかと推測いたしますけれど。それはさておき──」
さっくりと指摘すれば、本来は垂れ気味の目尻が、それまでよりもいっそう吊り上がる。口に出しての反撃はないあたり、反論のしようがないと悟ってもいるのだろうが。
「主上がどなたをご寵愛なさるかは、主上の御心次第でございましょう。殿方の御心というものは、どのような美姫であれ、無理に自分の方を向かせようとなさっても簡単には叶わぬそうですし。それに、わたくしの入内に関する皆様のご期待は、主上のご希望通りに後宮を平らかなものとするにあたり、その助力となることに尽きるのであって、わたくしが積極的にご寵愛をいただくようなことは、もとより両親からも期待されておりませんから」
「そ、そうなの……? 何と言うか、貴女も大変なのね……」
何故か同情されてしまった。
もっとも、入内にあたっての貴子の懸念としては、夫となる帝が話の分かる人物かどうかという一点だけだったので、そこのところを確認できた時点でかなり気分が楽になっている。任務遂行のために、『これまで同様に目立たず騒がず、要所を締めて目的を達成する』方針を貫くのみだったはずが、何故か帝から毎夜のお召しがあるせいで、予定が盛大に狂ってはいるが。
(でも、藤壺様と承香殿様のどちらも納得してくださったのだから、これからはお召しも少しは減るわよね)
「さあ、皆! 承香殿の母屋の家具を、今すぐに地味なものに総入れ替えするのよ! そうすれば麗景殿の御方のように、周囲の地味さに引き立てられて、私の美しさが際立つことになるわ!」などと指示を飛ばしながら去っていく少女を見送りつつ、内心で呑気につぶやく貴子だった。
が。
「やはり、そなたに任せて正解であったな」
「あら。わたくし一人をただ矢面に立たせておくだけだなんて、殿方としては如何なものなのでしょうね?」
「適材適所という奴だ」
何ら狼狽えずに言い放ち、隠れていた局の隅、几帳の陰から出てきた帝は、いつものように傍らに腰を下ろしてから、するりと貴子を腕の中に収める。
曲がりなりにも夫婦なのだから別に嫌ではないものの、寝所の外での接触過多はできれば控えていただきたいところなのだが、言っても聞いてくれないのが困ったものだ。
仕方なく素直にもたれかかると、心なしか嬉しそうに左手が髪を撫で、右手はそっと貴子の指を絡め取ってくる。
「それともそなたは、承香殿や藤壺の前で、私がこうやって触れてみせても構わぬと言うのか?」
「いえ、是非ともおやめくださいませ」
「即答か。もっともではあるが」
くくっと笑う姿が何とも憎らしい。
「もう……あれほどにお美しいお二方に、なりふりかまわず他方と張り合うほど惚れ込まれていらっしゃるのですから、もう少し喜ばれては如何です? 殿方冥利に尽きる状況だと存じましてよ」
「では、そなたが同じ立場ならどうだ? 血の近い親戚という以外の特別な感情はほぼない二人が、人相が変わるほどの勢いで、自分を巡り争う様子を数年に渡り見せつけられるのだぞ」
「……それは……」
口ごもらざるを得ない貴子だった。
一応彼女にも従兄弟は数人おり、そのうちの何人かとは、相手の伴侶ぐるみで文を交わす程度には仲が良い。
そんな親戚たちにうっかり惚れられた挙げ句に、掴み合いに発展しそうな光景を見せつけられる日々……
「……何と申しますか。ありとあらゆる様々なものが、ごりごりと削られてしまいますわね」
「であろう? 立場上は避けようもないこととは言えど、やはり辛いのは変わらぬ。なればこそ、争いを好まぬそなたの傍らは、こんなにも居心地が良い。無論、それだけの話ではないが」
「それはよろしゅうございました。ですがこれよりは、藤壺様も承香殿様も、むやみに争われることはなくなりましょうから、また徐々に、お二人のもとへお顔を出される努力はなさるべきかと」
「…………」
「主上?」
首を傾げて、表情が消えた夫を見る。
「そなたは……ああ、先ほども言っていたな。私が再びあちらへ足を向けるようになろうとも構わぬと」
「まあ、構わぬとまでは申しませんでしたでしょう? 縁あって夫婦となったのですもの、そこまで薄情ではございませんわ。……ただ、わたくしは後宮では新参ですから。以前よりのお二方を蔑ろにしたくはございませんし、当のわたくしが後宮に再びの嵐を持ち込むような真似をしては、本末転倒というものです」
「……つまり、そなたはそなたなりに、私のことを想ってくれているのだな? ともすれば、左右両大臣家の姫と張り合いたくなるほどには」
「……はい。そういうことになるかと……」
改めて自覚したようで気恥ずかしく、熱くなった顔を見られたくなくてうつむくものの、それを許してくれる帝ではなかった。
「ふふ。やはりそなたは可愛らしいな」
「主上。わたくしは、貴方様より二つも年上ですのよ」
「生まれ年はそうなのだろうし、日頃の振る舞いや性格も相応以上に落ち着いているとは思うが。こと男女の仲に関しては、深窓の姫らしく控えめで、その差がとても愛らしくて心惹かれる。この天女のごとき超然たる美貌の主が、我が腕の中では紛れもなくこの世の女になるところもまた、この上なく愛しく思うぞ」
「……それは、本気で褒めてくださっているわけではございませんわね?」
「いや、心の底から本気だが。少なくとも、できる限り早くそなたに、我が子を身籠ってほしく願うのと同じ程度には」
予想外の台詞に、貴子はただ目をしばたたかせるしかない。
「…………あの。今のお言葉はご冗談では?」
「何故そうなる。冗談ならば何故こうも毎日、そなたと寝所を共にすると言うのだ?」
「それは……ですから、他の女御様方のお側の居心地がよろしくないからと」
「違う。いや違わぬが、それだけではないとも言ったであろう。右近、そなたの主人は、以前からこのように鈍感なのか?」
腕の中から視線を外して問えば、麗景殿の女房にして実は帝の乳母の姪でもある右近は、恭しく頭を下げて淡々と答えた。
「恐れながら、他のあらゆることに関しましてはそれはもう聡明でいらっしゃいますが。こと色恋沙汰となりますと、お年頃の姫君らしい憧れは、どちらを探されても皆無のようでございます」
「ふむ。あの実際的な内大臣の娘らしいと言えばその通りか。……とは言え、『愛しく思う』という我が言葉までもを疑われるのは、気分の良いものではないな」
「え、あの、主上──きゃあっ!?」
ひょい、と軽々抱き上げられて悲鳴を上げる間に、帝はすたすたと屏風の向こう、御帳台(座所兼寝台)へ近づいていく。
貴子の動揺は増すばかりである。
「お、おお主上! まだ日が高くにありますのに、一体何を──!」
「何を今更。昼間から共寝するのは初めてでもあるまいに。私が麗景殿へ渡るのは、きちんと仕事を終えてからのことだと、知らぬそなたでもなかろう?」
「それはそうですけれど! 今のお話の流れで、一体何故このようなことになるのです!?」
「何故も何も、私の言葉を全く信じぬそなたのせいであろう。口で言っても駄目ならば、行動で示すしかないと考えたまでだが?」
すっかり慣れた身のこなしで、手際よく貴子を御帳台の床に横たえると、帝はそのまま彼女にがばりと覆い被さった。
貴子の口からまたも悲鳴が上がる。
「で、ですから主上! まだ外は明るうございます!」
「ほう。目の前の私よりも外が気にかかるか。──ならば早々に、私しか目に入らぬようにするとしよう。本当に嫌なら、逃げても咎めはせぬぞ。本気で逃げる気があるのなら、だがな」
「…………」
どの言葉よりも雄弁な沈黙と、押し退けるでも振り払うでもなく直衣を掴む手に、帝の口元がふっと緩んだ。
「愛しているよ、貴子」
その一言を証明するために、彼がどれほどの時間をかけたのか。知る者は本人と貴子、それに人払いをした右近のみであった。
「最近は大変ご機嫌麗しいご様子ですね、主上。これはやはり二条の月姫、いえ麗景殿様のお陰でしょうか?」
「……その月姫とやらは内輪の呼称か、頭中将? 麗景殿を指してのことならば、初耳もよいところだが」
「いえ、ごく最近、皆が呼び始めた名ですよ。これまでは人々の話題にも上らずにいた内大臣家の大姫(長女)が、いざ入内してみれば帝のご寵愛を独占し、藤壺と承香殿の女御様お二人を、雲間から現れた月光に霞む星のごとくに目立たぬ存在としてしまったと」
「曲がりなりにも藤壺の実兄たるそなたがそれを言うとはな。まあ、さほど驚くことでもないが」
「そもそも、あちらから兄扱いをされた経験は数えるほどですからね。むしろ私個人は、内大臣家との距離の方がよほど近くありますので。嫡男の左衛門督とは童殿上の頃からの友人ですし、内大臣様からは同じ頃、『娘のどちらかの婿にならないか』との提案を直々にいただいたほどで」
「…………そう言えば、そのような話であったとは聞いたか。だがまさか、そんなにも以前からの話だったとは初耳もよいところだぞ。つまりそなたは、貴子やその妹とも幼馴染みのようなものだということか?」
「そう申し上げて差し支えはないかと。あの頃のお二人はさながら、なよ竹の姫を模した雛人形が二つ、笑いながら戯れているようでしたよ」
「……顔を見ることまで許されていたのか、そなた」
「大姫の成人前までのことですがね。二の姫はそのあたりはまだ幼いのか、十六になった今でも訪ねていけば時折、声が聞こえる程度の距離には近づいてくださいますが」
「それは……幼い以上の理由がありそうなものだがな。姫個人のものか、内大臣も承知のことかは知らぬが」
「近くそのあたりを確認せねばと思っているところです。可能ならば今日にでも」
「ならば早々に退出すれば良い。善は急げと言うだろう。実際に善かどうかはさておくとして。ああ、無論仕事を終えてからの話だがな」
「…………流石は主上。察しが良くていらっしゃる」
「何年の付き合いだと思っている。麗景殿には、そなたの手抜きぶりを子細に報告するとしよう。何なら妹姫や内大臣にも伝えてもらうか」
「速やかに仕事に戻らせていただきます」
「そうしろ。いざ取りかかれば短時間で終えられる癖に油を売るな。二十二にもなった男のすることではなかろう」
「御年十七の主上は、今少し気を抜かれてもよろしいかと存じますよ。そのための場所がようやくできたのですから」
「言われずともそうしている。私のことより仕事はどうした?」
「は、速やかに片付けることといたします」
「常にそうするように」
お読みいただきありがとうございます。
最後の帝サイドの会話、書くのがやたらと楽しすぎて妙に長くなりました。
今回の出演は左大臣の庶長子、頭中将殿(22)。母はとうに亡くなり、父や異母弟妹との仲は冷えきるのを通り越したレベルですが、元服と同時にさっさと家を出て亡き母の屋敷で気楽に暮らしてます。蔵人頭(帝の秘書室長的な役割)なんぞをやっているだけに有能で、従弟の帝とも親しい結構な美形の割に、サボり癖があるのと父親との仲がアレなので、婿にしたいと思う家は多くないという立ち位置。内大臣は、「競争率の低い状態で転がっている有望株は、さっさと拾って懐に入れておくに限る。気の合う息子が増えるのは単純に嬉しいし」なんて考えてるわけですけど。大狸のくせにあざとい。
異母弟の宰相中将(18)は、既に公卿の立場にあって社会的には兄より上にいるにも関わらず、徹底的に兄を敵視している模様。位が低くて血筋の劣る兄でも、帝と仲良しかつガチ有能で、更に別の大臣家と近しいとくればまあ警戒はするよね。兄の方は「頼まれても左大臣家なぞ継がないから安心してていいのになー」という心境でいますが。なお帝「異母兄をどう思おうと勝手だが、仕事に支障を来すのはいただけぬな。公私は分けてもらわねば」(兄弟仲を取り持つ気ゼロ。時間の無駄だから)。ドライ。
本編は、ノルマを果たす貴子の図。後宮内の緩衝材になるのが本来の役目なので、ひとまず任務完了。女御たちのあからさまな対立は、少なくとも表向きは鎮静化しました。裏はまあうん。
なお、果たしたところで帝の寵愛には何ら変化はない模様。
貴子「わたくし、とても嫌な方向で、体力が日々削られていっているのですけれど」
帝「そうか。大変だな」
貴子「他人事のように仰らないでいただけませんこと?」
帝「そなたの体力を『とても嫌な方向』とやらで削る者が、私以外にいるわけがなかろう。藤壺や承香殿との夜伽を再開した以上、以前よりは負担は減っていると思うのだがな」
貴子「その分、昼間の酷使が増えていると是非御自覚を……せめて、昼間においであそばされる頻度を減らしてくださいませんか?」
帝「善処はしよう」
などと言いつつ、頻度の変化はほとんどないものの、単純に枕(抱き枕、膝枕等)にされる機会が増えた貴子でありましたとさ(ただのラブラブ夫婦?)(なお藤壺と承香殿はキレる)(そして裏で略)