表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/65

おつまみ4夜会用

「明日の夜会の時のつまみですか?大事なご友人なのでしょう?その方達には失礼かと思います。料理長に作ってもらわれた方がいいかと」

夕食時に、さも当たり前の様にキャウリー様が提案してきたが、


何を言い出すんだ!?


「いや、簡単につまめるもの」

「旦那様!明日はシャーリー様は身支度で忙しいのです。そんな事をする暇などありません!!」

憤怒の形相でハザードが止めに入った。


そんなに?ドレス着るだけだと思うけど。


「シャーリー様も、何ですか、その他人事のような顔!」


ひえっ。


「宜しいですか、キャウリー様のように服を着ておしまいという訳には女性はいきません。肌をの手入れから髪の手入れ、化粧も髪型も、やる事があるのです!!シャーリー様も、ご自分の屋敷の事と同じように甘く考えるのは辞めてくださいね!!」


「は、はい!」


確かにあの方々とご一緒するんだものね。濃いメンバーだもの。


「では・・・、今日のうちから・・・」

「宜しいですが、早くに就寝して下さい、寝不足になられては、お肌に影響が出ますので」

「はい」

ご自分の屋敷、と言われても、シャーサーもここまで

の準備してなかった。元がいいかいいからか。だから、私は時間かかるかのかもしれないな。

夕食を済ませ、厨房へ向かった。厨房では、片付けをしながら、今晩の当直当番が食事をとっていた。

「おや、旦那様どうされました?」

料理長の一声に空気が鋭いものに変わった。何か粗相があったのか?と不安になっているのだ。

「たまにはシャーリーの料理作りを見てみようか、と思ってね」


ほっとしたけれど、落ち着かないよね。

私だって、気になるもの。

まあ、でも始めますか。


まずベーコンのブロックを薄切りにする。

次に小さめの生エビとミニトマト、ズッキーニを用意する。

エビは背わたをとる。

ズッキーニは、拍子切りにし、生エビと一緒にサッと茹でる。

鍋にオリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、みじん切りにした唐辛子をいれ、じっくり温める。

スライスしたベーコンに、エビ、ズッキーニ、ミニトマトを1つずつくるみ、ベーコンの重なっている部分に串を刺し固定する。

塩コショウを振り、すこし置いておく。

その間に、今日のつまみを準備していくしようかな。

キャベツをざく切りにし、塩をふり馴染むまで置いておく。

「それも明日出るのか?」

不安そうにキャウリー様が聞いてきた。

「違います。これは、今日のつまみです。さすがにこんな風なキャベツは出さないですよ」

「え?これが今日のになるのか?」

興味津々のキャウリー様だ。

「はい。それと申し訳ありませんが、味見の為に明日出すのも食べて確認してください」

「勿論だ」

「ありがとうございます」


さあ、もういいかな。


鍋で温めたオリーブオイル半分を違う鍋に移す。

その半分を少し強めの火であっため、こぽこほと泡がたつ前に火を止め、キャベツに回し入れる。

軽く混ぜて、

「はい、出来上がりです。しんなりキャベツのペペロンチーノ風です」

「おお!!」

と今日は料理長でなく、嬉しそうに、キャウリー様が言った。

いつもなら、味見だ、と手を出してくるが、さすがに屋敷のご主人様がいるのだからそれは、出来ないが、顔に食べたいと書いてありますよ。

分けたオリーブオイルに、3種類のベーコン包みをいれ、焼き色がつくまで転がす。

エビもズッキーニも火が通ってるから問題ない。

程よく焼き色がついたら、取り出す。

そして、またまた、オリーブオイルを半分にする。

ソース作りです。

さっきのエビとズッキーニのゆで汁を使い、トマトベースのソース。

そしてもうひとつは、レモンを、使ったらさっぱりソース。

「はい、出来上がりです」

「おお!!」


えへへ、この皆の驚きは嬉しいよね。


「酒屋でこれ出てきたら、オシャレだな」

料理長がまたまた、食べたそうだ。

「最後に、刻んだパセリをかけたら、これで完成です。どうですか、キャウリー様?」

「これでいい。では、部屋に持ってきてくれ」


嬉しそうに言いますが、まだ、飲むには早い時間だし、さっき夕食終わったばかりですけど。


あっという間に、厨房から去っていった。

「ちょ!!俺たちの分!!」


そう来ますよね。


「はいはい、すぐ事作ります。ついでに明日の下準備もしますね」

だから、料理長、持参したワインを普通に持ってこないでくださいよ。


ここは酒場じゃないのに。


「キャベツも追加で!」


・・・だから酒場じゃないってば。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ