おつまみ3
「今日は街で結構食べてきたんだって?」
じゃがいもの両端を切っている最中、料理長がニヤニヤと笑いながら意地悪な事を聞いてきた。
「知ってて聞かないでくださいよ。・・・ハザードに無言で睨まれて申し訳なかっんたですから」
鍋には油などはひかず、ベーコンをじっくり炒めている。ベーコンから充分油が出るから、それ以外を使うと油っぽくなる。
ただ、強火にすると焦げるので、出来れば弱火でじっくりとカリカリになるまで炒める。
じゃがいもは皮付きのまま1口大より小さめに切っていく。
「その、残りのじゃがいもは?」料理長
「明日使います」
「少し小さくないですか?」アンナ
「夕食ではないからね。あくまでおつまみだから、1口大だと大きくてモサモサします。おつまみは、何でも少し小さめがいいんです」
それを高温で素揚げする。小さいから直ぐに火が通る。
それをしっかり油をきる。
そして、炒めたベーコンにいれ、崩れないように炒める。
味付けは、塩コショウ。
そして、仕上げはたっぷりの、バター入れ、味見。
うーん、塩が足りないな。
もう少し塩を入れて、味見。
「うん。これで出来上がりです。はい、どうですか?」
味見用を出した。
始めから分けとかないと、キャウリー様の分が減ってしまう。
「うま!!いやあ酒が進むな」
げっ!
料理長、お酒持ってきてる。
「ちょっとずるいです、ガイナさん。私も飲ませてください」
いやいやアンナ仕事は??
「お前仕事だろうが?俺はもう終わってるっから1杯飲んで帰るんだよ」
「ええ!!ここ職場ですよ!!」
「仕事は終わったんだ」
また、うるさくなってきたな。早く持って行こう。
お皿にのせ、香草を彩に置き、ココットにマスタード、トマトソースを乗せる。
「え!?これでおしまい!?料理長食べ過ぎです!!」
「お前の方が食べてただろ!!」
さて、これ以上いたら巻き込まれる。
「あんまり騒ぐとハザードが来ますよ」
私の一言で、一気に空気が変わり、皆で勝手口から外に出ていった。
勿論、おつまみとお酒は忘れていない。
要領良くなってきたものだ。
という訳でさっさと厨房を後にし、キャウリー様に持って行きました。