おつまみ2
さてと、作りますか。
ネギと青じそを準備しともかく叩く!
その中に、入れ調味料を入れ、
うおおおおおお、
と叩き、
集め、
また叩く!!
夕食のメインになった新鮮アジは3枚下ろされ揚げられ、大変美味しくいただきました。そのアジの三枚おろしにした残りの骨と頭。つまり、アラをいいだしにする為に、鍋に入れようとしたところを、
まった!!!!
と頂きました。とれるだけの身を包丁で取り、ほぼ骨だけになったので、どうぞ、と出し汁ように返した。
そのアジの身を、入れ、
また叩いて、
集めて、
また叩く!
叩いて!!
はあ、これくらいかなあ?
と粘り確認した。
まあまあだね。
最後にゴマを入れ出来上がり。
ここでゴマは出来れば、いりごまと、すりごま、黒と白をそれぞれ入れた方が、彩りがいい。それを青じその上に1口分を置おく。
「なんだそれ!」
今日はガイナ料理長がいます。
「無駄なく使っただけです。どうぞ味見です」
1つ差し出し、ちらりと時計を見ると、9時30分。
これだけだと、タンパク質だけだけになる。ネギや青じそが入ってるにしても、もう少し野菜を出したい。
昨日は豚バラだが、蒸したので、無駄なく油は落ち、かつ、野菜をたっぷり入れたので、胃にもたれないようにしたい。
勿論、今日のも、あっさり食べれるが、ワインと食べるには少ない。
「上手い!!」
何か温かく、野菜でかさ増ししたい。
「ううう!!!ワイン持ってこい!!」
いや、持ってきませんよ。早く帰ってください。とっくに帰る時間でしょ?
さて、何がいいのかなぁ。
昨日は蒸した。基本、蒸すか、炒めるか、焼くか、だ。
うーん。明日出す料理の事を考えると、炒めるかな。
まあ、基本だが、野菜炒めにしようかな。お肉少なめ野菜を多めの、あっさり、かつ、ピリ辛で。
鳥肉をいつもよりと小さめに切り、少なめにする。これで不思議に量が同じなように感じる。特にこんな時間だと、胃に負担がかかることを考慮しなければいけない。だが、少なすぎると、アルコールばかりとって、また、胃に負担をかけ、アルコールの摂りすぎで、朝辛くなる。程よく、胃を膨らませ、アルコール摂取を少なくし、出来れば、体を暖かくする食材、そして、野菜でお腹を膨らますのが望ましい。
「おい!!ワイン!!」
いや、帰ってください。うるさいです。
とりあえず、今日はこれでいいか。
「何言ってるんですか、料理長!酒なんか出るわけないでしょ!!」
誰かの声が聞こえ、料理長に反論している。
なんだかキャウリー様は今日はお疲れだったな、ニラや生姜でも入れて元気出してもらおうかな。
「俺はもう帰るだけだ、別に飲んでもいいだろ!」
「何言ってるんですか!?だったら帰ってくださいよ」
「俺も仲間に入れて欲しいだろうが」
「ちょっとうるさいですよ。飲むなら家で飲んでくだ、あ、つまみ食い多すぎます!!キャウリー様が1番にたべなきゃいけないんですから!!」
ひえ!!!
ごめん!!
と、皆がバツが悪そうに手を引っ込め慌てて端に走っていった。
美味しいと言ってくれたのは嬉しいけど、減っちゃったじゃない。
「私の料理を他の人が食べるのをハザードはいい顔していなかったので、つまみ食いは私が渡した分だにしてくださいよ。そうじゃないと、ハザードに言いつけますよ」
この言葉は効いたようで、皆こくこくと頷き、帰って行った。
その後キャウリー様に持って行ってたが、今日も喜んで食べてくれた。
あと、来月から前々から頼まれていた仕事をする事になったから、来週、友人達を招いて夜会をすると言われた。
内々だから、そんな大袈裟ではないが、シャーリーの紹介も兼ねて祝いをしたいと、皆から言われてる。シャーリーが、何故ここにいるかも教えているから問題ないよ、と微笑まれた。
はい、と答え部屋を出た。
祝い?
と思った。
頼まれていた仕事が、喜ばれる事なんだろう。そう考えると、キャウリー様がどんなに方なのか全く知らないな、と今更思ったが、下手に知って、ここから追い出されるのは嫌だった。
だって、今が、とても楽しいもの。