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追憶の旅  作者:
95/135

VSサマラ

今度は守人の大斧を両手で振るってきた。

シードはそれを後ろに飛んで避ける。

サマラは嬉しそうに笑う。


「そうね。さっきみたいに側面を叩いたところで軌道を変えられないわ。」


そしてシードへと駆け込み横へと薙ぐ。

それを屈むように避けるが、そこにサマラの足が。

シードを後ろへと転ばせるように肩の辺りを狙ってきた。

その足に崩拳を叩き込む。


「足癖が悪すぎないか?」


「綺麗な足を見せたいのよ。」


今度はコンパクトに振るわれる守人の大斧。

側面を叩くことは諦め守人の大斧が振るわれた方とは逆側に体を移す。

そこを体当たりされる。

サマラはこれを狙っていたらしい。


体当たりにバランスを崩す。

さらにそこを守人の大斧が襲う。

後ろに避けるがそこに足を掛けられる。

当然のようにシードは後ろに倒れることになった。


前を向けば両手で大きく振り上げられた守人の大斧。


「私の勝ちね。」


振り落とされる一撃。

だがシードに焦りは無かった。


「リベリオン!」


放たれるは崩拳による神の裁き(ジャッジメント)

この一撃なら守人の大斧を吹き飛ばしサマラに直撃する。


「残念。」


だがそこにサマラは居なかった。

振り落とされていたはずの守人の大斧もサマラも神の裁き(ジャッジメント)を受ける前に大きく回避していたようだ。

シードも立ち上がりまた崩拳を構えた。


「さすがにそんな一撃受けられないわ。

それに素直ね。追い込まれて表情に焦りがないから何か狙ってるって言ってるようなものよ?」


「他の神器達、あなたの攻撃を真っ直ぐ受け止めてたのかしら?

それがあなたが育っていない原因ね。」


「サマラはね、全然戦わなかったの。

来る日も来る日も湖を眺めてたわ。

人々が襲われれば戦ってたけど。

戦うために生まれた私からすれば切ない話よね。」


「でも仕方ないわよね。戦う力を持ちながらもその美しさで他の種族を惚れさせたなんてお伽話にされたら。

戦えなくなるわ。」


「だから私とても楽しいのよ。

いつも思ってた。ここで蹴りを入れれば体当たりをすればもっともっと簡単に戦えるのにって。」


その言葉にシードは。


「崩拳もだが…神器は意外に戦闘狂なのか?」


「戦闘狂は酷いわ。

サマラに寄せた人々の思いと、サマラ自身の思い、そして私守人の大斧の思いが別の方向を見ていただけ。

だって皆別の存在だもの。」


その言葉にシードも思うことがあった。


読んでいただきありがとうございます。


良ければ評価の方頂ければ励みになります。


これからもこの作品を読んで頂けると幸いです。

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