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追憶の旅  作者:
64/135

侵食者(アシッド)2

この洞窟狭い上に暗い。

その為侵食者(アシッド)の全容を確認することすらまはまならない。

侵食者(アシッド)の複数の頭から酸が飛ばされる。

それをラキが防ぐ。


シードもラキが防いだ酸を死角にして侵食者(アシッド)に接近し頭を切り落とした。

侵食者(アシッド)はシードを警戒したようで近付かない。

先にラキを倒そうと確認できる全ての頭がラキを向いた。


「シード!今だ!」


シードを警戒してはいるが侵食者(アシッド)はシードの攻撃を防ぐ術がない。

少し距離が離れている今。

陽光の長剣ではなく陽光の槍を握りしめる。


長剣では近くにいるラキも危険だ。

一点集中目標だけを撃ち抜く。

炎が槍の内側に収束し放たれる。


「オーバーレイ!」


目映い閃光の後全ての頭が吹き飛んだ侵食者(アシッド)はその場に倒れた。

ラキが近付く。


「ラキ様!後ろです!」


突如聞こえたリーナの声にラキは大きく身を翻した。

ラキは自身の後ろにいた侵食者(アシッド)の酸を避けた。

先程より小さな頭。

だが頭の攻撃も酸の一撃も早い。


こんな狭い洞窟ならなおさら驚異に感じた。


「シード様!足元が!」


シードが足元を見ると侵食者(アシッド)が暴れたせいか水が辺り一面に撒かれていた。

そして水を被ったシードの足が崩れ落ちた。


「くっ」


ラキが水に触れないようにシードを抱き抱えリーナの元に連れていく。

小さな頭の侵食者(アシッド)もそれに続く。

逃がす気はないようだ。


「今すぐ治癒魔法を!」


シードは自身の足の感覚がないことに気付く。

見れば左足は膝から下が完全に溶けている。

右足もくるぶしから下が溶け落ちた。

自然と痛みがない。

むしろ痛みを感じないのかもしれない。


ラキは侵食者(アシッド)と対峙する。


「最初からこの水は酸だったのか‥」


侵食者(アシッド)はラキを迂回するようにシードを狙う。

それをラキは許さない。

侵食者(アシッド)は酸ではなく毒の霧を放った。

それを風魔法で押し返すが威力を間違えれば洞窟内に毒の霧が充満する。


ラキは侵食者(アシッド)へ駆け寄る。

残った侵食者(アシッド)の頭が他の頭より速くても、ラキの速さには敵わない。

ラキの持つ刺突剣が侵食者(アシッド)の頭に突き刺さる。


「ピアシングストライク」


侵食者(アシッド)の頭は風の刃に切り裂かれ消滅した。


ラキは侵食者(アシッド)を確認することなくシードの元に駆け寄った。

読んでいただきありがとうございます。


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これからもこの作品を読んで頂けると幸いです。

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