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追憶の旅  作者:
18/135

決着

目を醒ますとまた視界がボヤけるような何もない空間に居た。

目の前には椅子が。

そこにソルが座っていた。

だが立ち上がるとまた何処かへと歩きだした。


ソルは何処に行くのだろうか。

回りを見渡すと霧の向こうさらに1つ椅子が。

そこに誰かが腰掛けている。


その誰かが声を掛けている気がする。

姿も声もおぼろげで‥

近寄ることも出来ない。

そしてまた意識を手離した。



リーナはシードに回復魔法をかけようと駆け寄る。

ラキも歩み寄り、力の源が消え霧散していく建物を見守った。


「怪我が‥」


リーナは小さく驚く。

ソルとの神器のぶつかり合い。

人の身であるなら蒸発するような炎。

その一撃を受けて‥

何処にも怪我が見当たらない。

それに対してラキは驚く様子も見せない。


「今は必要ないよ。」


そう言って空を見上げる。

塔はどんどん地面に吸い込まれるように消えていく。

塔の頂上が地上へ向かって吸い込まれていく。

最後に残ったのは塔の頂上だけになった。

ラキは塔の頂上から地面に降り立つ。

地面に手を当て。


「久しぶりの大地は気持ちがいいな。

400年も引きこもっていたからな!」


体を治してもらったシードは立ち上がる。

なんだか夢を見ていたような。


「これからどうすればいいんだろうか‥

前はソルが教えてくれたが‥

どこを旅すればいいんだ‥」


「ならばまずは神都を目指すべきだろう。

400年の間にどうなっているか気になるしな。」


「ラキ様もご一緒にですか?」


リーナが聞くとラキは大きく頷いた。


「まぁ君たちだけでは旅も大変だろう。

私もやるべき事があるしな。

だがその前に。」


そう言うとラキの鎧が、岩が。

ドロドロに溶け始める。

そして光となって弾けた。


「命令も次のステップに移行した。

もう呪いを掛けてまで付与する必要もなくなった。」


現れたのは幸運の女神ラキ。

本来の姿。


赤い髪に透き通るような肌。

緑のラインがあしらわれた白い鎧。

岩の大盾はなくなり左手にはガントレットが。

そして右手の岩の棍棒はレイピアに。

ラキはレイピアを腰の鞘に納める。


「さて久しぶりに体が軽い。

ほら行くぞ。」


ラキはテンションが上がっているようだ。

リーナはそんなラキの後を追う。


「ラキ様!そちらは逆方向です!」


ラキとリーナの後にシードも続く。

最後にラキは楔があった場所を振り返る。

その中心には何かが突き刺さっていた。

ラキの視線に気付きシードも振り返るが、そこには何もなく。

風化したそれを風がさらっていった。

私事ですがソウルシリーズが好きなので

ソウルライクを目指しています。

世界観の根底にフロム脳がありますので

他の作品の世界観とはかなり違いがあるかと思います。

それでも良い方 よろしかったら これからもお読みください

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