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追憶の旅  作者:
132/135

風VS火 氷

目の前の混合生物(キマイラ)はラキに狙いを定める。

ラキとの距離を詰めるように飛び上がる。

ラキはバックステップでそれを避ける。

混合生物(キマイラ)が地面に着地すると足元から炎が飛び散る。


ラキは左手のガントレットに纏わせた風で炎を払う。

着地の隙をつき、刺突剣で頭部を狙う。

混合生物(キマイラ)はそれを左手で防ぐ。


「完全に貫いたと思ったんだがな…」


刺突剣は混合生物(キマイラ)の腕を貫く事はなかった。

混合生物(キマイラ)の腕は青くそして冷たく輝いていた。

混合生物(キマイラ)が腕を振るえば氷の礫がラキを襲う。


ラキはガントレットで急所を守る。

刺突剣を振るい礫を叩き落とす。

しかし防ぎきれない。


「なかなか痛いじゃないか。」


ラキのこめかみから血が流れる。

ラキが反撃とばかりに混合生物(キマイラ)に迫る。

混合生物(キマイラ)はラキを待ち構え口を開いた。

口からはラキを燃やし尽くそうと炎が吐き出される。


「それを待っていたぞ。」


ラキの刺突剣が風が纏う。

風は吐き出された炎を吸収する。

風を纏っていた刺突剣は今や炎を纏っている。


「返すぞ!」


刺突剣を振るえば逆巻く炎が混合生物(キマイラ)を襲う。

混合生物(キマイラ)は叫び腕の氷は溶けだす。

ラキは混合生物(キマイラ)に迫り刺突剣で頭部を狙うがまた左手で防がれる。


しかしその腕には刺突剣が深く突き刺さっていた。

ラキはそれを引き抜き更に追撃をしようとする。

混合生物(キマイラ)は引き抜かれたと同時に地面を殴る。


地面から炎柱と氷柱が現れラキを襲う。

ラキは風を纏いその場を離れる。


「気のせいか?」


ラキは何やら違和感を感じていた。

先ほどの火や氷よりも確実に威力が上がっていた。

だが致命傷になるほどでもない。

しかし一度この混合生物(キマイラ)の素体となったであろうものを見たときは、一撃で風迅鳥(ソニック)を撃ち落とす程の火を扱っていた。


個体差と言うにはあまりにも大きな差だ。

混合生物(キマイラ)はその場に残った氷柱を地面から抜くとそれをラキ目掛けて投げつける。


「ちっ。」


ラキはそれを大きく避ける。

あれほど大きな氷柱を防ぐ術をラキは持っていない。

混合生物(キマイラ)は氷柱を死角にラキとの距離を詰める。

左腕は凍結し、右手は延焼している。


その二つの属性を纏った腕を大きく振るいラキに迫る。

先ほど貫いた左腕の怪我を腕を凍結させている。

もう一度左腕を狙うことは出来そうにない。


左腕の大振りを跳躍し避ける。

空中を舞うラキを右手の炎の拳が迫る。


ラキは自分を狙う右手に向かって刺突剣を突き出す。

炎の拳は刺突剣に吸い込まれるように突き刺さった。


「ボォォォォォォ!」


拳の骨と骨の間を貫く。


「ピアシングストライク。」


ラキの神の裁き(ジャッジメント)が右腕を吹き飛ばす。

吹き飛ばされた腕はズタズタに切り裂かれ空中を舞う。

混合生物(キマイラ)は吹き飛ばされた右腕の残った肩口を、残った左手で抑える。


そしてラキは右腕で殴られ吹き飛ばされた。


「くっ!」


肩口から吹き飛ばされた右腕には氷で出来た腕があった。


「なかなか器用だな。」


距離が離れたラキと混合生物(キマイラ)

混合生物(キマイラ)はラキに向かってもう一度炎を吐き出す。


「何度やっても無駄だ!」


刺突剣が吐き出された炎を吸収していく!

しかし吸収しきれずラキを炎が襲う。

ラキは風魔法で炎を押し返し炎の届かぬ場所まで逃げる。


「先程より威力が上がっているな‥」


ラキがそのことに気付いた時には混合生物(キマイラ)の怒りは頂点に達していた。





読んでいただきありがとうございます。


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これからもこの作品を読んで頂けると幸いです。

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