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追憶の旅  作者:
107/135

VS混沌龍2

吹き飛ばされたマーナガルム。

しかしカナンを取り囲むように統率狼(コマンダー)達が襲いかかる。

カナンは尾を振り回し統率狼(コマンダー)を吹き飛ばす。

しかしそれでも統率狼(コマンダー)は止まらず尾が翼が切り裂かれる。


カナンはもう一度尾を叩きつけると、統率狼(コマンダー)達は地面へと縫い付けられるように動きを止めた。

それは空に吹き飛ばされたマーナガルムも同様で地面へと一気に引き寄せられる。

引き寄せられる地面からは氷柱石が大きく伸びる。


マーナガルムの体毛が大きく伸び刃のようになる。

地面に導かれるまま落ちていく。

一刀両断と言うべきか。

マーナガルムを狙っていた氷柱石は切り裂かれる。


先程までこの場を支配していた重力魔法も解除される。

支配から逃れた統率狼(コマンダー)達は森へと逃げこむ。

隙を見せればまた襲いかかってくるのだろう。


「やはり統率狼(コマンダー)の支配領域で戦うのは不利か。」


空から何かが落ちてくる。

カナンとマーナガルムの間に割り込むように。

それは2つの影だった。


槍を持つ黒い鎧と大槌を持つ黒い鎧。


「周りの統率狼(コマンダー)は任せよう。

あまり傷付けないように。」


黒い鎧達が吠える。


「ギィヤァァァァァァ!!」


統率狼(コマンダー)達が潜んでいるであろう森へ駆け込む。

マーナガルムはカナンと対峙する。

カナンを倒さなければ助けに行くことは出来ない。

だが群れが先程の黒い鎧に負ける道理もない。


カナンは周りに火を放つ。

カナンもマーナガルムも火に囲まれる。

これで黒い鎧を突破出来ても、炎に巻かれてしまう。

火の勢いは凄まじくカナンとマーナガルムの視界を一瞬歪めるほどだった。

その隙を突いてマーナガルムはカナンへ肉薄する。


カナンはマーナガルムに反応できずにいた。

マーナガルムの鋭い体毛がカナンを捉える。

カナンの首が、翼が地に落ちる。

地に落ちた首がそのまま砂へと変わり突然竜巻が現れる。

竜巻が砂を巻き上げ砂塵となりマーナガルムを襲う。


目を開けることも出来ず、この砂塵の中では鼻さえも封じられる。

他の統率狼(コマンダー)達も黒い鎧と炎に足止めされ近付けないようだ。

マーナガルムの首をカナンが掴む。

視界を奪った状態で更に上空から強襲を掛けたようだ。


「終わりだ。」


そのままマーナガルムの首が小さく爆発する。

掴んでいた首から血が滴る。

マーナガルムの全身から力が抜けている。

それはマーナガルム、統率狼(コマンダー)の頂点が消えた事を意味していた。


そこに炎を吹き飛ばすように適応者(ドラゴン)が降りてくる。

炎獄龍イクスフロウと氷煉龍グランソアラが。

シード、ラキ、リーナがその背から飛び降りる。

そしてプラチナが今までに無いほどの怒りを持ってカナンの前に立ち塞がる。


「追ってきたか。久しいな。

フロウ、そしてソアラ。」


ソアラが翼を広げ大きく羽ばたかせると先程まで轟々と燃えていた炎が消えた。

炎の壁が消えると、ボロボロになった統率狼(コマンダー)達と少しだけ傷付いた黒い鎧を纏う者が二体居た。

何匹かの統率狼(コマンダー)達は地に伏せ動かない。


統率狼(コマンダー)達は群れの長が死んだことを感じ取っていたが。

目の前で血を滴らせ動かなくなった長を見て戦意を喪失していた。

ただ一匹を除いて。


プラチナは静かに闘志を燃やしている。

いやこれは闘志等ではなく、激しいほどの殺意だ。

読んでいただきありがとうございます。


良ければ評価の方頂ければ励みになります。


これからもこの作品を読んで頂けると幸いです。

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