あふたーすくーるあくてぃびてぃ⑰
お詫び
前話後半として執筆していた話ですが、諸事情により分割して投稿する形となってしまいました。
自分の至らなさに恥じ入るばかりです…。
大変申し訳ございません……
「自分を棚に上げて他人の痴態…じゃないね、恥ずかしがっている姿を想像して平静を保とうっていうのは、正直どうだろうと思うけど… 」
今回は助かったかなぁ、だって。まぁね確かに失礼な想像をしてる訳だし?あまりよろしくはないかもだけれど極々偶にですし?大目に見て頂きたいなぁなんてね、思う訳ですよ。勿論感謝も忘れませんとも。
蓬お姉さま、ありがとうございます。
お陰様で なづながあっちから帰って来れたみたいです。
御本人に直接言っても首を傾げられるだけであろう事は明白なので、心の中だけで感謝を。
さてさて。なづなも無事回復した事だし、次はどうすれば良いですかね? 蓬お姉さまが引っ込んでからそこそこ時間も経過しているし…何も知らないフリをしてお手伝いを申し出る、とか? わざとらしいかな?
「…うん、そうしよう。せっかく気を遣って下さったんだもの、わざわざ『気付いてました』なんて言わなくても良いと思う、よ?」
だよね。んじゃ、ボクが…と、立ち上がりかけた時
「私が行く。」
スッと、なづなが立ち上がって言った。
え、大丈夫? 間をおかずに顔を合わせて平気?
「別にケンカしてる人と対面する訳じゃないもの。平気だよぅ。」
さっきも言ったけれど、せりの所為で落ち着いたから心配しなくても良いよ、と。いやだから“所為で”ってなに?!おかげ!でしょ?!おかげって言って?!
クククと小さく笑ってスカートを整え、ゆっくりとした足取りでソファーの後ろを廻って奥の扉へ入って行く。
むぅ、凄いな。いつも以上にお嬢様ムーヴが丁寧で美しい。
たぶんコレはあれだ、完全に普段通りには戻っていないから、兎に角一挙手一投足に注意を払って少しでも意識を“恥ずかしい”から逸そうって意図があるのだろう。
さっきは『もう平気』みたいな事を言っていたけれど、やっぱりどこかで考えちゃってるんだろうなぁ。複数の思考がいっぺんに出来ちゃうのも良し悪しだねぇ。
…
……
………
あれ?!
ちょっと待って!?
これじゃボクが手持ち無沙汰なんじゃないか?!
し、しまったぁ!!こういう状況だと余分な事を考えちゃうから、好ましくないぞ!? っていうか此処に一人で残ったらこうなるに決まってるじゃん!あ、だから自分が行くって言ったのか?!
はっ…謀られた!?
…いや、んな事はない。
ボクを陥れてもなんの得もないじゃん。
どんな陰謀論だ。
でも…あぁ〜…せめて一緒に行けば良かったなぁ…
今からでも手伝いに行っちゃおうか?
コツン
ん?なんだろう?
今、何か物が当たる音が…
コツン
あ、やっぱり。
どこから…?
奥の部屋、じゃないよな?
なづなと蓬お姉さまの作業音かと思ったのだけれど、それにしては近い気がする。気になってしまったので興味のままに辺りを見回してみるものの、音が聞こえない事には特定のしようもない。
せめてもう一度聴こえれば…
ココン
あ、聞こえた。
奥じゃない、反対側…入り口、廊下の方からだ。
…でも、ノックの音にしては小さいし単発で叩くっていうのも変じゃなかろうか?普通さ“コンコン”とか“コンコンコン"って複数回セットで叩かない?叩くよね?
やっぱり何かが扉か壁にぶつかっているのだろうか?いやしかし、もしノックだったら来客という事で…例えば『委員会の仕事で相談に来た』とかだったりすると、ちゃんと対応しないと無駄足を踏ませる事になる訳で…えっと、やっぱり確認した方が良いんだよね。うん。
来客なら、迎え入れて蓬お姉さまに取り継ぐ。
誰もいなければ、それはそれで良し。
その場合さっきの音は何だったのかという疑問は残るが…まぁ後回しで良いでしょう。
という感じで、考えも纏まった事だし扉の外を確認しよう。どうせさっきまで『手持ち無沙汰で余分な事を考えちゃう』なんて思ってたのだから、丁度良いイベントだ。
ソファーから立ち上がり扉に近づくと、外に誰かが居るような気配がある。
…すいません、ちょっとカッコつけました。ただ単に小声で話しているであろう声が漏れ聞こえて来ただけです。
なんにせよ、何方かが扉の前に居る事だけは確実になった訳で。それならば此方からお迎えしても問題ない、はず。
ボクは、取手に手を掛け、ゆっくりと扉を引き
少し深めにお辞儀をして
「いらっしゃいませ、御用件を承ります。」
A.M 11:40
加筆しました。




