桂の独り言
補完的な自問自答自己弁護編です。
えへへ~。
実は私ね、まだ確定じゃないけど、大会に出られるかもしれないんだ〜。あ、私がやってるのは庭球…テニスなんだけど、その公式戦にね、出られるかもしれないの!
あんまり嬉しくってね、誰かに聞いてほしくなっちゃってさ、幼馴染で親友の なづなと せりにね、こっそり話したんだぁ。
そしたらさ、すっごく喜んでくれてさ、なんか益々嬉しくなっちゃった。
出られるなら、もっともっと練習して、うんと頑張らなきゃって言ったの。そしたら、なづなと せりがね?『疲れたらちゃんと休め』『怪我したら元も子もない』っていうのさ。わかるよ?その通りだよ?でもさ、やっぱり出来る限り頑張りたいじゃない?折角さ、選ばれたんだもん、期待してくれたんだもん。期待には応えたいじゃない。
…ってね、考えちゃってたらさ、なづなには伝わっちゃったみたいでね。ちょっと心配そうな顔で『なんなら私達がほぐすよ。』って。
つまり2人がかりでマッサージをしてくれるって事なんだけど… これは、ちょっと、おいそれと受ける訳にはいかないかなぁ…
…申し出はありがたいんだよね。
ありがたいんだけどね?
ちょっと問題がね、あるんだよねぇ…。
あ、誤解しないでほしいんだけれど、2人ともマッサージは凄く上手なんだ。やってもらった事もあるんだけど、ホントに楽になったもん。痛いわけでもないしね。
じゃあ何が問題なんだって思うよね…?
……えっと、ね…
それは…その……
…なんていうか…
…気持ちいいの…
気持ちいいならいいじゃんって思うでしょ?
違うの!
違うんだよ!
気持ちいいの方向が!
…意味がわかんないって…そこはわかってくれないかな?!
…いや、だから…変な気持ちになっちゃうというか…
そういう目で2人を見ちゃいそうというか…
新しい世界が見えちゃいそうというか…
はっきり理由を言って断る?
………っ!!!
なんて言うのよ!
二人の事をちょっとそっち方面で見ちゃいそうだからお断りします、って言えってか!?
そんな事言えるわけないでしょー!!
友達にっ…ましてや大親友の2人にっ?!
どん引かれるわっっっ!
距離を取ればいい?
アホなの!?
なんであんな良い子達と距離を取る様な真似をしなきゃいけないの?!そんな事したらあの子達が気に病むに決まってるじゃない!あの二人には笑っててほしいんだから、わざわざ曇らす様な事する訳ないじゃん!
なら耐えればいい…って…
出来たら苦労しないわーーーっ!
出来るんなら最初からやってるわーーーっ!
うがーーーーー!!!
そりゃね、最初っからそういう意識があった訳じゃないんだよ?いっちばん最初にマッサージ受けたのは初等部の頃だったしね?!
それこそくすぐったいって感想だったんだよ!
けどね、けどね!?段々おっきくなるわけじゃん?!色々さ!?私もそうだけど2人がさ、おっきくなってくるわけよ!
そりゃあもう全体的にね!?
…あ…いや、身長は、まぁ、そこそこ…?
そ、それはともかく!
身体も成長してさ、丸く柔らかくなってくるじゃない?指なんてシュッて長くて綺麗でさ“白魚の様な”ってこういう事かって思うのね。同性でも見惚れちゃうよアレは。でねでね?そんな指が触れるワケよ!自分の身体に!肩とか背中はTシャツ越しなんだけどさ、脚とか腕は直接なんだよね!
…まぁね?手はいいよ、手は。
手で触れるぶんにはね。
あんまり問題ないの。
あんまり、ね。
けど、例えば…脚や股関節とか腰のストレッチとか?その辺りをほぐすってなるとさ、グゥ〜って伸ばす時とかにね?仰向けに寝転がった私の肩を1人が抑えて、もう1人が脚を抱く様に抱えてストレッチするんだよ!?目の前にお山がふたつ、脚にはふたつのお山の感触があるわけさ!当たってんだもん、目の前にあるんだもん!気になるに決まってんじゃん!
初等部の頃…いや去年の夏くらい迄はまだペッタンだったしスットンだったからさ、それまでと変わらずにマッサージしてもらってたんだけど、秋ぐらいからかな?どんどん…どんどん、どんどん、あっちこっちボリュームアップしてきてさ!『あれ?なんか感触が違う?』とか、『こんなに柔らかかったっけ?』とか、『背中に当たっているコレは…?』とか思いはじめちゃったらもう…私だって思春期なんだからさ、ちょっと意識しちゃうんだよ!
『おんなじ女の子なのに変だ』って思うかもしんないけどさ、なんていうか…なんていうか…!
何て言えばいいんだろう?!
少なくとも色恋がらみの感情じゃあないんだけど…いや二人の事は好きだよ?好きだけどさ、そういうんじゃなくて、え~と、う~んと、あ~……なんか上手く説明できないや、ごめん!
でも!ヤバいもんはヤバイんだよ!
2人の事は幼稚舎の頃から一緒なんだからスキンシップが過剰気味なのも知ってるし、友人には無自覚に距離が近いのも理解してるよ?…してるけど、だんだんね…だんだん確実にヤバくなってくるんだよ。
なにがって、決まってるじゃん。成長がだよ。二人の成長!
身体の成長もそうだけど考え方とか物腰とか、立ち居振る舞いとかがね、洗練されるっていうのかな?目に見えて綺麗にカッコよくなってくんだよね!
もうね、あそこ迄いくと嫉妬とかやっかみ
みたいなのって全然湧いてこなくってね、逆に『私の親友、凄いでしょ!』って自慢したくなっちゃうんだ。っていうかなるでしょ?あんな可愛くてさ、性格だって良いし友達思いで、勉強できるし運動できるし、身体能力高くて体柔らかくて頑張り屋で、何をやっても楽しそうで、欠点らしい欠点なんて…や、けっこう抜けてるか…?
ああ、でもそんなトコは年相応じゃない?
こう、遠い存在じゃない、私達と同じなんだって思える部分っていうかさ?あ~近いなぁ~って感じられるんだよね。
とと…脱線した…あ、なんか今の、せりっぽかったね?
えっと、そう、成長がヤバイって話!
もともと言動は少し大人びてはいたんだけどね、それが大きくなるにつれてさ、実を伴うっていうか説得力が増してきたんだよね!
知識もさ、どこで覚えてくるんだろうって思うくらいいろんな事知ってるし…いっぱい勉強してるんだろうなぁ。
勿論、知識に負けないようにって運動もしてねぇ、体も育ったんだよ?上にはあんまりだったけどさ、あっちこっち女の子らしくなった訳さ。
で、その成長した身体でね?マッサージなんかされてごらんよ?
直接成長を実感出来ちゃう訳さ!
同姓で親友で幼馴染って言ったって…というより、だからこそ実感しちゃうのよ。『女の子だ!』って。
しかもあの容姿でしょ?
ちょっとねムラっときたり…しなくもないというか、なんというか…それに拍車をかけてるのがマッサージの上手さでねぇ…的確に気持ちイイわけ。んでもって回を重ねる度に腕を上げてくるんだからもう…変な声の一つや二つ出るってなモンですよ。
そんなの聞かれたら恥ずかし過ぎるでしょ?
もし、万が一、その『気持ちイイ』に身を委ねてしまったら…
もう友達でいられなくなっちゃいそうじゃん?
そんなのイヤじゃん?
だから、これだけは譲れない一線なんだよ。私の中ではね。
まぁ、脛とか親指の付け根みたいな“痛いツボ”ならね、きっちり理性保てるから平気だけどさ。うん。それは大丈夫。
なんにしても、よ?
育ってしまった2人の…スキンシップはまだしも、あのマッサージは危険が危ないわ。モストデンジャラスなの、ダンゲル・ダンガー・ダンゲストよ。
…意味不明?
三段活用よ三段活用。
習ったでしょ?
あ…誕生日のアレ…どうしよう?
毎年ベッタベタにあまやかしてくれるんだけど…今年はちょっと怖いわね……いや、スキンシップだけなら大丈夫かしら?
…
……
……あぁ!もうやめやめ!
こんな事考えるのは雑念があるからよ!
そう!折角、選手に選んでもらえるかもしれないんだから、練習して疲れちゃえば、こんな邪念を抱かずに済むってもんだわ!そうよ!運動して発散しよう!
よし!そうと決まれば部活行こう!
じゃ私、部活行くから!
またね!




